ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

DL75-300mm F4-5.6②

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


ZEN仕上げ除去(^^;
SIGMA DL75-300mm F4-5.6①

 前回は仕様の確認と無限遠(遠景)のチェックを行なった。今回は中距離(有限距離)の画質チェックを行なう。中間焦点距離はあまり変化が無い事が判ったのでテキトーに設定している(^^;


★75㎜
 短焦点端の75㎜である。

=開放(F4.0)=
075m040
 例によってAFだがちょっと外れているというかボケている気がする。短い方はハロは少なくコントラストは良い。

=F5.6=
075m056
 一段絞ると見違えるように変わった。この距離で使えるのはここからかなあ。

=F8.0=
075m080
 もうあまり変化は無いが微妙に向上している。APS-Cだとこの辺りが最高画質かな。

=F11=
075m110
 真ん中はやや落ちた気もするが殆ど変わりない。


★110㎜
 何となく設定したら110㎜になってしまった。しかしこれが133㎜になっても特に変化は無かった。

=開放(F4.0)=
110m045
 75㎜より明らかに良い画質である。これなら開放から充分に使える。但しハロっぽいのでデジタルカメラ厨房には耐えられないだろう(^^ コントラストより解像度が高いタイプ。

=F5.6=
110m056
 一段絞ってさらに向上。申し分のない画質。

=F8.0=
110m080
 ピントが深くなっただけ。

=F11=
110m110
 真ん中は微妙に落ちてきたが充分に使える。


★300㎜
 テレ端の300㎜である。

=開放(F5.6)=
300m056
 良く解像している。ハロが目立つが用途によっては使えそう。

=F8.0=
300m080
 まだハロが目立つ。300㎜の球面収差はかなり大きそう。

=F11=
300m110
 これで大体満足かな。でもまだちょっとハロっぽい(^^;

=F16=
300m160
 殆ど変わり無し。


★次回に続く
 次回はマクロテストを行なう予定。

DL75-300mm F4-5.6①

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


ZEN仕上げ除去(^^;

 以前「ZEN仕上げ除去(^^;」で教材に使った75-300㎜ DLを動作チェックしてみる。Σの新し目の75-300はどこまで進化したのだろうか?ネコマタギレンズとしてはAFレンズ中で十本指に入るくらいメジャーなレンズで楽しみ。ZENが痛んでいるのが殆どで300円以下が相場だと思われる。

case
 前回の禅除去の後遺症により表面印刷が全て消え失せパイパン状態である。白板(牌)じゃなくて真っ黒だけどな(^^; HJCLとしては中間焦点距離表示が無くなってしまったのが痛い。以前から何度も書いているように、ズームレンズは焦点距離の変化に因る画質の変化が最大の面白さだからだ。テストの時にどうやって焦点距離を設定するかが問題となる。


★仕様
199312catalog
 シグマは昔のレンズの仕様がサイトに出ていないが、幸いにして手持ちの1993年12月版のシグマレンズカタログにこのレンズが出ていた。売り文句は「中望遠75㎜から超望遠300㎜までカバー。軽量、コンパクト、経済的価格を実現した高性能4倍ズーム」とある。

 このレンズは特殊低分散ガラスの代わりに(注)、前群に通常ガラスで最も低分散のガラスを使用して色収差を押さえたらしい。こういうのって激しく萌えない?通常動力潜水艦で世界最強のそうりゅう型みたいで(^^ 閑話休題、このガラスの件はカタログを見なければ判らなかったので役立った。そう言えば動作チェック時に見た時も電線にまとわりつく色収差が少なかったな。

 それとこのレンズはAFだけでなく同仕様のMFもあったらしい。前回記事で「何でAFなのに直進式ズームなのか」と書いたが謎はここで解ける。なおカタログ1993年版にはレンズ構成図はまだ掲載されていなかった(1998年版は出ている)ので構成図は不明だ。これが判ると色々比較できてもっと楽しいのだが。

=75-300mm F4-5.6 DL ZENの仕様=
AF対応マウント:シグマSA、α、ニコンAF、ペンタックスKAF、EOS
MF対応マウント:FD、KA、Ai、MD、XRP、その他(一部受注生産もあり)
レンズ構成:11群14枚
画角:32~8°
最少絞り:F22~32
最短撮影距離:150㎝
最大倍率:1:4
フィルターサイズ:55φ
ズーム方式:直進式
最大径:75.5mm
最全長:119.5mm
重量:540g
希望小売価格:45,000円(ケース・フード付)

注:特殊な低分散ガラス(FK0xシリーズなど)は一般ガラスの3倍以上と言われており通常は廉価版には使われない。


★無限チェック①
 カメラはいつものようにK100D Superで画像はRAWからの等倍切り出しで、設定や現像法などはいつもと同じ(出来る限り何もしない)である。

=75㎜=
mugen075
 開放F4.0だが大体合っている。書き忘れたがピントはAFで合わせている。上にも書いたがAFレンズはオーバーインフの遊びがあり、そのお陰でMFならば∞が出るのは当然なのでAFで試すのもテストの内である。球面収差の補正具合によってはコントラストで合わせるとピントが前ピンや後ピンになる場合がある。カメラのAFとの一種の相性と呼べるかもしれない。

=133㎜=
mugen133
 焦点距離が判らないのでテキトーに中間に合わせてみた(^^ EXIFによれば133㎜らしい。以前の写真では焦点距離表示は135㎜が真ん中だったので5つの表示はキッチリ等間隔になっていたのだろう。ピントはこれも全く問題無し。今日は右のTVアンテナ(100m程度)にお客さんがいるな。

=300㎜=
mugen300
 一見ブレたような画像になった。これはフォーカスが外れた時のボケ画質に似ておりピントが完全に合っていない可能性もある。ハロが大きくこの焦点距離の球面収差は開放で相当大きいのだろう。シグマはこの頃は完全補正だと思っていた(注)のだがこのレンズは短い方だけなのかもしれない。尤もピントリングには余裕があるので気に食わなければ手動で合わせれば良い。無限遠を撮影する場合にAFは必要無いのだから。電線ボケに色が付いていないのは売り文句通り色収差が少ない事を表している。通常ガラスでこれだけやれれば立派なものだろう。他のメーカー(特にタモ論^^)も頑張ってほしかったな。

注:SIGMA MACRO 50㎜ F2.8が朝亀で絶賛されたように当時のシグマは完全補正が多かった気がする。開放から高画質だが絞るとむしろ悪化していく完全補正タイプは常時F5.6~11に絞って使いたい当時の筆者にとって非常に迷惑な存在だった(^^


★無限チェック②
 上の∞チェック(∞と言っても距離700mだが^^)気になる部分があったので月で試してみる。

=75㎜=
075moon040
 75㎜なので小さくてよく分らないが月の模様は分るのでピントは問題無し。

=300㎜=
300moon056
 300㎜だとかなり大きく写せる。御覧のように開放5.6から月の模様がハッキリと描写された。球面収差が大きくてハロがあるがここまでやれれば通常ガラスレンズとしては合格である。CZ-825では250㎜の開放で月を撮影するのは画質的に無理だった。15年の歳月はダテではないのだ。


★次回に続く
 前回で外装のベタベタは無くなり、今回のテストで動作も全く問題は無かったので次回以降で定型テストを行なう。AFなので一般撮影もできればしてみたい。

このシリーズは2017年~2018年にかけて書かれたもので、現在の状況と一部合わない部分があるかもしれない。以降のシリーズ記事も同じだ。


人気記事[2019/07-09]

 全く更新されていないので人気記事は固定してしまっている(^^; これを集計する意味はあるのか?とも思うが一応続ける。


2019/07人気記事


1.2017-06-19「COSINA 20mm F3.8」
 何故かとっても人気なコシナレンズ。このレンズはフィルムカメラ時代は周辺が流れてマクロ以外はクソだと思っていたが、時代が変わってデジタルのAPS-Cだと周辺悪化部が切られるので悪くないレンズだと思った。

2.2017-12-12「NEW FD 35-70mm F3.5-4.5①」
 どうも検索で上位に位置しているのでアクセスが多い。もう一本手に入れたので追試する予定。果たして何か変わるのか?

3.2018-06-28「F 35-80mm F4-5.6③」
 可も無し不可も無しのペンタックスレンズだが、コイツはレンズメーカー製なのでやたらコントラストが強くて萎える。恐らく中身はミノルタのアレと同じだろう。

4.2018-12-11「HSDL総覧[2018年冬]」
 総覧を更新するほど増えてないけど近いうちにやる。

5.2017-11-08「SIGMA 28-80㎜ F3.5-5.6①」
 ミニマクロズームは新品だとイイんだけどな。新品の時はソコソコのレンズだと思うのだがジャンク品はヒドイのが多い。複合非球面が劣化するのだと思う。今思えば複合非球面はクソみたいな発明だったな。

6.2018-04-16「FA 28-80mm F3.5-4.7」
 HJCLの奴はクモっているので新品の時とは違っているはず。いかにもレンズメーカー臭いレンズ(^^; まあ初めてカメラを使う人にはこれで良いかもしれんが、これで満足するような人ならコンデジを使えばいいと思う。

7.2017-09-07「クソレンズ王決定」
 実は決定しないんだなこれが(^^

8.2018-02-09「ZEN仕上げ除去(^^;」
 ZENは経年劣化を無視したことで最悪の製品になってしまった。どんな名レンズを作ってもこれでは残らない。

9.2018-06-13「PENTAX-F 35-105㎜」
 ペンタらしい優等生レンズだが全く面白くない。これで何を撮れと言うのか?

10.2018-07-06「SIGMA APO ZOOM 75-300mm」
 死亡記事を読むなよ(^^; このレンズは前玉が水分に弱い。クモったらもうお終いです。


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 青箱の中の名レンズ。100-200にハズレ無し。

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 HJCLの奴はクモっているので新品の時とは違っているはず。

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10.2018-01-25「TAMRON 17A①」
 個性のないレンズの代表格。現役当時は重宝されたのだろうが、今となってはただの古いレンズに成り下がっている。古いレンズは「安定している」とか「破綻が無い」ではなく個性が無ければ生き残れないのだ。


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8.2018-06-27「2018年5月の結果②」
 最近は買うモノがねえなあ。

9.2017-11-06「FA28-70mm F4AL①」

10.2018-02-09「ZEN仕上げ除去(^^;」

ネコマタギレンズの発生(^^;

 35-70(28-80)が市場に余っているのは解る。これらのレンズは素人にとってカメラと一体のものだ。つまりカメラを売る時には同時にその標準レンズである標準ズームも一緒に売るから。これらのレンズを買うのは「カメラと一緒の一本目」だから中古で買う人はあまり居ない。買うとすれば壊れたとか、カメラを貰ったけどレンズが一本も無い人くらいだろう。二本目を買う人で標準ズームを選択する人は居ない。そう言う人はある程度写真にのめりこんだ人だからもっと広角やより望遠を目指すものだ。加えて致命的なレンズマウント変更と言うのもある。カメラのマウントが変更されるとそれまでのレンズは過去の遺物となる。その時に元々数の多い標準ズームが市場にあふれるのは当然と言える。結果として標準ズームは市場に余る。

 70-210が何で市場に余っているかというと、それは日本人の基本(笑)である心配性によるものだと思う。カメラを買った時に標準の35-70(または28-80)はまず当然買う。加えて「望遠も持っていないと何か心配・もしかしたら望遠を使うかも」と言う理由で70-210を買うわけだ。これで広角から望遠まで切れ目なく撮影できる!と一安心するわけだが、実は普通の人は望遠なんてほぼ用が無い。たまに運動会などで使ってみるがブレボケで使い物にならない。手ブレ補正の無い時代に、安い(=暗い)望遠ズームレンズはシロートが使えるほど甘くない。そんな訳で次第に疎遠になっていきホコリをかぶる。何年か経って「このレンズ使っていないな?邪魔だから売れるうちに売っちまうか」となるのだ。中古やジャンクのレンズはそんな経験がある人は買いはしないし、ハイアマチュアは元々用が無いから買わない。結果として市場にダブついているのだろう。筆者は70-210が中古やジャンクにあふれている理由をそう推理している。

 こういうレンズを使うシロートは本当言えばレンズ固定のズーム倍率の高い一眼がおすすめなんだよな。見栄を張ってレンズ交換式一眼使うのはギターやオーディオコンポと同じく通過儀礼のようなものだろうか(^^; デジタルカメラになってもこの傾向は全く変わっていない。むしろAF以降はズーム化が進んだ分より顕著になっていると思われる。まあそのお陰でネコマタギレンズが手に入る筆者としては願ったりかなったりの状況なんだけどね。

*ist D+77D

5か月ぶりに*ist DとTAMRON 77Dで撮影テストしてみた


 どうもお久しぶり!猫又です。アルバイト?のHSDLが忙しくて記事が途絶えているのでHJCLの記事の書き方を忘れてしまった(^^; 今日はリハビリがてら東伏見演習場でカメラのテストとレンズのテストを行なった。

 で*ist Dなんだが、5ヶ月でコイツの使い方をすっかり忘れた。このカメラはβ版としか言いようのない出来で、ペンタックスが作ったとは思ないようなひどい仕様なのだ。取説を読まないとサッパリ解らないなんて有り得ない。これではもう某ブラック企業のカメラを笑えない。やっぱり*ist Dsは良くできていたんだな。何しろアレの取説は一度も読んだ事が無いからな。今日一番判らなくなったのは画面の解像度+画質の変え方だ。何とコイツはモードダイヤルを回す仕様だった(^^; 連射とかどうでも良いのをいいところに割り振らないで、明らかによく使うコイツをすぐに呼び出せるようにしてほしい。いや判れば直ぐなんだが奇想天外な所にあるので。

 閑話休題、今日はTAMRON 77Dをテストするのだ。このレンズは初代クソレンズ王のミニズームマクロや裏番長のNewFD 35-70mm F3.5-4.5に負けないクソレンズなのだが、暫く使わなかったらどこが酷かったのか忘れてしまった(^^; 今日はそれを思い出して「クソレンズと言うモノはどうであったか?」を確認したい。


77d_pk_01
 とか言ってたら暗くなっちゃったんだよね。手ブレしてたらすいませんm(_ _)m まずはHSDLで手に入れたラジオを撮影してみた。突然だがここでいきなりこのレンズの欠点を思い出した。このレンズは標準ズームでありながらマクロが無いのだ。標準ズームにマクロが付いていないなんて、使い勝手で言えばミニズームマクロもFDも敵わないくらいクソだと思う。それはさておき、この画像は開放なのでハロが見えるね。イマイチシャープさに欠けるのはそのせいだ。これにはシャープは掛けていない。と言うかHJCLの写真には特記無き場合は絶対にシャープは掛けない。それだとレンズの正統な評価は出来なくなるから。


77d_pk_02
 うーん何だこのイラつきは!メイチ寄ってもこの程度しか大きくならない。「頼むから画面一杯に撮らせてくれー!」と絶叫したくなるもどかしさ。これは日常使用には向かないね。100(108)円で買ったズームだが相応の値段と言えよう(APS-Cや4/3で使う場合)。どうしてもこのレンズと共に生きたい人は(そんな奴居ねえよ^^;)プロクサーの1番を用意しましょう。マクロの時はそれを付けるという事で。近場では使いづらい事が判ったので急遽外に出た。


77d_pk_03
 これが28㎜。Q:何で地軸が曲がっているの?A:ブレ防止のために手摺の上に置いたらそこが曲がっていたから。Q:なんで暗い時に撮るの?A:時間が無かったのと点像の変形を見たかったから。


77d_pk_04
 35㎜。


77d_pk_05
 50㎜。


77d_pk_06
 70㎜。


77d_pk_07
 80㎜。こうして見ると80㎜がこのサイズでも(だから?)シャープに見えるのだが気のせいか。少なくともこの小さなサイズで遠距離なら使い物になる模様。昔のフィルム時代の廉価ズームはサービス版サイズがターゲットだったからな。


77d_pk_08
 公園の夜景を撮ってみた。このサイズならブレは分らないね(^^ このカメラは古代のDSLRなのでブレ防止機能は付いていない。


77d_pk_09
 こういうのを撮ると収差の多いレンズや経年で劣化してクモっているレンズは無茶苦茶になる。皆さんも試してみましょう(^^


 という事で久々にDSLRで写真を撮った。実は100(108)円フラッシュメモリのテストでもあったのだった。サイズが小さいのでRAWで撮れなかった…(^^;

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