ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

2017年05月

フラッシュ死亡(^^;

 以前「北ローカル巡回[17/04/10]」と言う記事で「ここで衝撃の事実が発覚して倒れそうになった」と書いたのだが、その結末について書く。


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 カメラのトランクにフラッシュが3つ入っていた。持った瞬間に電撃的にイヤな予感が走った。電池が入っている重さなのだ。


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 ギニャ~!やっぱり!何で電池が入っているんだよ?!


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 これなんか電池室のフタが開かねーよ(^^;


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 これは430EZだな…。EOSって金を掛けた割に使わなかったから、これなんかは恐らく10回も使っていないと思われる。すんげーキレイで新品同様だし。


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 この横のゴム?みたいなのが加水分解でオイル状になっていた。もう一度使いたけど無理だろうね~。マイナスの電極(バネ)が腐食して消えちまっている。

 写真の道具はどれも明日撮影に行く状態で全てが用意されていた。これを見て、本当にいきなり発作的に写真を止めたのが判った。


 それにしても15年の歳月はダテではなかったな。明日は小型家電の日だからこれらも回収カゴに入れておくか…。

コシナの思い出

 今まで使ったコシナレンズは以下の4本(全てMFレンズ)。全てフジヤカメラにて新品を購入。短評は当時の評価。

COSINA MACRO 100mm F3.5(NFマウント)[953xxxx](96/3/16)
 開放F3.5~22まで画質は殆ど変化しないので被写界深度に集中できる。歪曲は見た目皆無に近いくらい少ない。後群が白濁する持病があるが、貼り合わせに問題が有るのだろうか?

COSINA 24mm F2.8 MACRO(OMマウント)[980xxxxx](99/4/24)
 開放からコントラストは悪くないが四隅が流れる。F8以上が実用範囲だがズーム以下の画質。

COSINA 20mm F3.8(PSマウント)[920xxxxx](99/4/24)
 中心部の画質は超広角レンズとしては及第点。解像力は大した事は無いがコントラストが良いので見られる画質。モノクロよりカラーが向いている。四隅の流れは酷く絞っても殆ど改善されない。歪曲は樽型で被写体によっては目立つ程度。

COSINA 55mm F1.2 MC(PKマウント)[841xxxxx](2000/??/??)
 開放から滲みはそれほど大きくない。3段くらい絞ると所有Kマウントレンズ中最高の解像感を発揮する。


 何故FやOMではなくKマウントを選択しなかったんだ?オレのバカめ。かろうじて55mmはXR-7M2用にKマウント、20㎜はSP用にM42を選択したため現在でも使用可能だ。但し20mmはAUTO専用なので工夫が要るけど。このマウントの移り変わりがオレカメラの移り変わりでもある。安っぽい外見は同社製のリコーXR-7M2には良く似合った。これら自社ブランドレンズはもう販売されていない。今やこの会社がフォクトレンダーとかツァイスとか売ってるんだもんな。いやはや何とも…。

 コシナのレンズは昔から安かろう悪かろうだと思って敬遠していた。現在は有名ブランドのレンズを売り物にしているコシナだが、オレが現役の頃はプロは見向きもしない底辺レンズメーカーだった。がしかしレンズ道楽を始めた頃にちょっと使ってみたくなったので当時新品で買ってしまった。初コシナはマクロ100㎜ F3.5で、それが予想外に良かったので広角の20と24㎜を買った。だがその頃からXR-7M2しか使わなくなり(注1)、お陰でKマウント以外のコシナレンズとも疎遠になった。最後に買ったのは55㎜F1.2だ。これは今までの中で一番良かったので作例も幾つか残っている。今思い出したが結果的に最後に銀塩写真で作品を撮ったのもこれになった。業界はデジタル化して俺は職業としての写真を止め、ついでに趣味の写真も一切止めてしまった。銀塩写真の終わりと共に自分の人生も変わった気がする。

 デジカメになって再び写真を撮ったのは2004年にニコンのコンデジでHSDLの撮影をした時だった。その後2013年にハードオフ巡回記事で漸く風景を撮り始め、先日DSLRを買って本格的に写真の世界に帰ってきてしまった。だがやっぱりデジタル写真は写真とは言えない気がしてならない。本当に復活するのは自分で写真を焼いた時だろう。再びフォコマートやベセラーに火が入る時はあるのだろうか。今唐突に思ったけど、どうせならあと一つ残ったCOSINA 28㎜ F2.8も買っておけばよかったと思う。コシナ広角の中ではアレが一番まともだったからな(注2)。

注1:XR-7M2はシンプルで使い易かった。多分オレは昔も今もカメラにこの程度の役割しか期待していないのだと思う。ピントだの露出だの、これ以上にでしゃばったカメラを使いたくなくなったのだ。更に付け加えるとこのカメラは道具としては気に入っていたがモノとして愛している訳ではない。あくまでも仕事の相棒のロボットである。動けばいつまでも使い、壊れたら直ぐに捨てる使い捨ての道具だ。思えばデジカメにも似たところがある。

注2:コシナの広角と言えば四隅の流れがまず頭に浮かぶ。あと開放からコントラストが良いが絞ってもあまり画質が向上しない。


樹脂の崩壊

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 筆者の中では最近15年ぶり、イヤ20年ぶりのカメラブームなので、久々に仕舞っておいたカメラを取り出して検品していたらこれを発見した。何だこりゃ?レバーの樹脂が砂糖を塗したように粉だらけになっているぞ?(^^;


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 別角度。先端はカメラを持ち上げた時に割れたのか無くなっている。正に砂糖のような粉で、吹けば何処かに飛んで行ってしまいそうだ。とても体に悪そうなのでやらないけど。


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 触ったらレバーの先端(パーツナンバーCA8751)が全部粉になって消滅してしまった!これは一部残った残骸だが30%程度しか残っていない。こんな症例は初めて見たなあ。この粉が錆のように伝染するものだったらイヤだな。樹脂製品の研究開発をしている人に原因を聞いてみたい。


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 あとには金属のレバー(CA8749)だけが残った。この樹脂部分はネジ(CA8806)で止めるようになっているのを初めて知った。尤も先端付近に接着?の跡もあるが。ネジを外そうとしたらなめてしまった…樹脂の劣化による影響で錆びていたのだ。


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 実は貴重なM-1だったのでした。何でいつも貴重品の扱いが悪いのか?(^^; 昔の筆者を見つけ出して殴りつけてやりたい。尤も隣に置いてあったOM-1は何ともないので、保存の問題というよりは素材そのものに原因がありそう。


 それにしても樹脂製品は本当にアテにならない。これほど保存の影響を受けやすいモノは後世に殆ど残らないのではないだろうか。このような新素材を喜んで使っていた昔の人はもう居ないけど、あなた方の為に今後も困った事になりそうだよ…。


★追記
 どうもこのレバーの樹脂が腐るのはこのM-1の持病らしい。OM-1ではならないのでM-1固有の病気と思われる。やはり初期型は樹脂素材に致命的な欠陥があるのだろう。何処かのブログに「M-1は部品の材質がOM-1より良い」なんて書いてあったけどウソでした(^^

http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f210256021
http://megalodon.jp/2017-0330-0307-39/page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f210256021
 あ、肝心の写真が取れていない!(^^;

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 これな。

アキバのカメラ屋2017春

 先日4月15日のアキバ巡回でチェックしてきた。アキバには昔からけっこうカメラ店がある。もう無い店もいくつかあるが新しくできた店も多い。他にもあったら教えてね。②③⑤⑥⑧は歩くのが面倒なので自転車で回った。


アキバカメラ
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 国際ラジオの跡に入った店。こんな所にカメラ屋あったっけ?毎月のようにラブロスに来ていたのに気付かなかったぞ(^^; 尤もその期間はカメラに全く興味が無かったから気づいても見なかっただろうけど。今回見てみて在庫数は少ないものの渋いモノが多かった。実は何も買わなかったけど狙っているモノもある。場所的にも良い所だし次回も来るだろう。


②インティアズカメラマーケット
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 中央通りの末広町駅の上辺り。アークから中央通りに出て北へ歩くと左側にある。パキスタン人?がやっている店。外人にはよく知られた店らしい。中を見てみたが欲しいモノが一杯あったものの値段が超激高価だった。これで本当に売れるの?と聞いてみたくなるよ。値段が付いていないのも沢山あるので聞いてみようと思ったが、付いている奴の値段を見てその必要の無さを感じた。曇っているのもかびているのも同じ値段だものな。店を出る時に「フィルムカメラノカイトリヤッテイルカラヨロシク」と言われたけどもう来ないと思う(^^;


カメラのキタムラ 秋葉原中古買取センター
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 ここって買い取りだけじゃなかったんだね。扱っているモノに特に見どころは無いのだが…(^^; 一応見てみたがデジタルの実用品が多いのでそれ系を安く買いたい人には喜ばれそうだ。但し筆者の欲しがるレンズは極度に高い(^^;


レモン社 秋葉原店
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 レモン社って…うっ!思い出したら頭痛がしてきた。バブル期には筆者個人にイヤな思い出があるのだ。現在のサイトはカメラのナニワになっているがいつの間にか買収されていたのか?まあその辺の裏事情には関心が無いけど。場所は昭和通り口の秋葉原公園の前である。中に入ったら非常にキレイで違和感を感じたが(^^; 意外にも少々ジャンクも有ってかなりオレ好みの店じゃないか(注)。昔の銀座店の悪夢はキレイに吹っ飛んだので次回も来るだろう。場所も駅から近くて良いしね。


秋葉原にっしんカメラ本店
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 かなり昔からある。15年前以前に写真をやっていた時にも何度も買い物をしたことがある。ST55㎜F1.8が9500円!こんな値段ならオレの即売りたいわ(^^; 珍しいのもあるので見て楽しむ店かな…と思ったが意外な物が売っていて評価が上がった。それはレンズマウントキャップやボディキャップ等のアクセサリーである。結構マイナーなマウントのが有ったので買ってしまった。値段も妥当だったしちょっと嬉しい。今後も色々用がありそうなお店だ。


⑥にっしんカメラ写真用品館
 あれ!用品館が(あるとオレが思っていた場所に)無いぞ(^^; 工事していて近づけないけど実はもう無いのかな?東京CAMERAの中の人が独立した時点で閉店したとかその逆とか。


⑦世界カメラ
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 解りづらいけどワシントンホテルやゴーゴーカレーの近くのビル。行ってみたら何とビルの世界カメラの板にガムテのバツ印が!中に入っても見つからないしどうやら閉店したようだね。残念。同じ場所のヒカリカメラもだいぶ前に閉店したらしい。小さい店は厳しいのかなあ。諸行無常だなあ。


東京CAMERA
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 2016年夏開店だからこの店が一番新しいかな?昭和通りのスーパーラジコンの所を東に入った先の法務局台東出張所の向かいである。駅からはちょっと離れているので歩くとしんどい。筆者は面倒なのでにっしんとここは自転車で回ってしまった。この店の中の人はどこかで見た事があるなあ?と思っていたらにっしんカメラ用品館に居た人らしい。用品館時代と同じくジャンクが多くて面白いぞ。ちなみに左端に見えるバス停は台東区循環バス「めぐりん」の「東京法務局台東出張所前」である。


⑨ICON
 我々PCジャンカーにはおなじみのこの店だが、実はここにもカメラジャンクがある。そんなに多くないしゴミが驚くほど高いけど。ここよりはハードオフの方が店にも依るけど絶対上だろうね。以前は杉本ガレージにも謎業者が居たけど最近はあまり見かけない。その時は結構量も多く良いものを持っていた。ちなみに値切りも効いた(^^


⑩ハードオフ
 当然ながらハードオフ秋葉原店にもカメラジャンクはある。ただ今のところは一寸少ないかな。今後に期待する。


注:筆者は常連が多くて逃げ場のない店は(現在は)あまり好きではない。ハマればいいけどハマらないと居所が無いのだ。そんな訳で、ある程度広くてジャンクのある店が好みだね。


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