SIGMA ZOOM-β 70-150mm F3.5(Σ-51xxxx)
これまでのHJCLレコードの50円(税込み)で手に入れた究極のレンズ(^^ 同じく50円のカワノンの付け合わせレンズだったのだが、前玉が大きかったので実は内心でソコソコ期待していた。動作チェックで見た限りではまあまあ評価だったが詳細テストしてみよう。
SIGMAは"SIGMA ZOOM 28-80㎜ F3.5-5.6 MACRO"のせいでイメージが最悪になったのだが果たして挽回できるか?
★特徴
2倍ズームなのでズーム比的には物足りないが、その代りコンスタントFナンバーなので全焦点距離に渡ってF3.5が維持される。これは大きいね。近接能力も2mとかなり物足りないが、それを補う意味で最大1:6のマクロモードが設けられている。これも倍率的には物足りないが無いよりはマシ。イヤ先日初めてマクロ機能が無いズームレンズを発見したのでそう感じた(^^ ズームレンズにマクロ機能は必須だと思っていた。
これが全景だ。1970年代末~90年代までに多かった先端と末端が太くて中間が細い地味なスタイルである。直進式でピントリングを前に出すと短焦点側、手前に引くと長焦点側になる。マクロ機能はシームレスではなく明示的にリングを回す必要がある。
これがそのノーマルとマクロモードの切り替えリングである。左の下向き矢印のレバーを下げながら回す。素早い切り替えは出来ないが、意図せずにマクロモードに入らないようになっているのだろう。マクロ時に機械的に収差補正でもしているのか?
これがマクロ状態である。マクロ撮影テストをした時は気づいていなかったが全域でマクロモードに入る。お陰で次回のマクロテストは焦点距離が不明である。多分70㎜だと思うのだが。
フィルター径は58φとなっている。内側には銘板は無く、二重のカニ目リングがハマっている。これは03Aでもあったように内側のカニ目で前玉を押さえ、外側のカニ目で無限遠ピント調整をするようになっている。SIGMAは銘板が無いのが多く、しかもリングが斜めで急傾斜の奴が多い。このレンズも回すのは大変かもしれない。ネジロックが汚い!本当に工場で塗ったのか疑わしいがバラした跡はほぼ見られない。
当該物件はKマウントだ(それだから買った)。電子接点無しのコンベンショナルなKマウントなのだが、*ist Dsで付け外す時に稍引っかかるのが気になる。このマウントはユニバーサルマウントとして機械的仕様が公開されている筈なんだが何故引っかかるんだ?尤も*ist Dsの方に問題が有る可能性も皆無ではないだろうが。
50円の価格シールが見えるように斬新なアングルで狙う(^^ いつもは40Aにも使っていたHAMAの大型ゴムフードを付けている。APS-Cなのでこれでも70㎜側(107㎜相当)でケラレない。もっと深くても良いくらいだ。
現在判明している不具合は前玉と次の玉にカビが生えかけている事と、細かい斑点状の汚れがある事、ホコリが多少入っている事だ。ネジロックがハッキリと見えるくらい塗りたくられている事と、マクロ機構のせいでメカが複雑なので全バラはしたくないな。一番性能に影響するクモリは無いっぽいけど汚れを取らないとクモリも判らないので不明という事になる。やるとすれば前2枚の玉を掃除したい。
★次回に続く
次回からは撮影テストに入る。