Tokina SZ-X210 70-210㎜ F4-5.6(857xxxx)
Tokina SZ-X210①
前回の続き。予告通り今回はいよいよバラしてカビ取りをする。当初の予定はそのつもりだったのだが…。
★仕方が無いのでバラす
ズームをバラすのは難しい。微妙な組み立て・調整で画質が異なるからだ。これなら単焦点で絞りまで含めて全バラする方が簡単だ。それにも拘らずズームをバラしたくて仕方が無いのは何故か?よく解らないから余計に中身が気になるのだろう。組み立て時の何かの加減で画質が良くも悪くも激変する場合もあるから余計にロマンを感じる(^^ 元々ズームレンズ自体が一本で複数の個性を持っているので、裏表の無い単純な短焦点レンズよりもジャンカー的には魅力があるのだ…と言い訳を書いたところでレンズをバラす。
前玉群には異常はないので後玉から行ってみよう。しかし…これって罠っぽいよな。何でこんなにこれ見よがしに穴あきリングが見えるのだろう?デカい穴でどんな道具でも思いっきり回しやすそうだが、回したらとんでもない事になったりするかも。再起不能は無いと思うが…。最近騙され続けているので不信なんだよ(^^;
出ーたよ!出たよ!何じゃこのネジロックは。何か回しづらいと思ったらこんなに塗してあった。しかもこの粉がレンズの中にバンバン入ってしまって出てこない(^^; やっぱやられたよ~。
おまけに何だこの後玉ユニットは!非分解式じゃないか?カニ目が何処にも無いんだよね。ゴムで回せば回るかもしれないが人柱はイヤだね。という事でこの後玉ユニットの表裏と中玉の後ろを拭いただけで退散する事にした。まだ詳細テストしていないのでブチ壊すのがイヤになった。終わった後でバラせばいいだろう。
という事で予定を変更して分解は止めました(^^ いずれやるかもしれないしやらないかもしれない。期待していた人には申し訳ないがHJCLはそう言う事もあるのだ。突撃するばかりが能じゃないんだよ。
★テスト
玉を拭いてカビが半減したのでもう一度テストしてみよう。生憎夜なので同じものは写せない。マクロ域でテストしてみる。
まずは70㎜開放で撮影してみる。下は中央部の原寸である。オオッ!これはなかなか良いではないか。コントラストも付いているしカビが取れた効果なのかな?
次は210㎜開放である。ブブッ!何だこりゃ。いきなり70sに逆戻りだ(^^; カビのせいではなく球面収差だったのかも。長い方の開放は特殊用途かなあ。
試しに一段絞ってみた。コントラストが急激に上昇したのでやはりこれは残存カビの影響ではなくレンズの特性だと思われる。まだハロっぽいが良い感じになりました。尤もこれF8.0だから当たり前だよな~。
★続く
バラしが無しになったので次回は定型テストを行なう。
★おまけ
実はこのレンズの記事は大部分は2017年9月3日に書いたものだったりする。その当時はクソ暑かったので望遠の遠距離テストは非常に苦労した。何でHJCLは曇りや日没前にレンズテストしているのかその理由がこれだ。
日中ガンガン日が照っている時に撮影するとこんな感じになってしまうのだ。これはseeingに因るものだ。マンションと撮影地の間に大きな池があるのがいけないらしい。この時期日中は望遠レンズのテストは出来ない事になるね。冬になったらなくなるのだろうか?