ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

2018年04月

3月の買い物結果

 もう休日割引きが終わってしまった。28はヒマだから売り上げアップを図ったのかな?だとすると8月の方も割引きに期待していいんだよね?(^^


西巡回[18/03/04]
 これは買い物記事には書かなかったが、ΣのOMAFマウントという変態的なレンズを発見した。実はこの物件自体は去年から何度も見ていたのだがOMAFマウントだとは気が付かなかった。OMAFマウントのレンズメーカーの製品って実在したのか。もちろんそれだけの理由で買ったりはしないが(^^ 同機種で他のマウントもあるのだからOMAFカメラを愛用していない限り価値は無いからね。

=α-7000=
a7000_2115
 これグリップが崩壊して殆ど存在しないな。部分的に残っていたプラスチックのカスを全て取り除いたら案外キレイになってしまった。それどころかグリップ以外は大きな傷も無く液晶も漏れていない。裏蓋を開けてみたらフィルムゲート周りも傷が殆ど見られない事から比較的上物であることも判明した。何となく胸騒ぎを感じてバラす前に動作チェックしてみる事にした。買い物記事で断定的に「ミラーが半分上がっているようにブチ壊れてます」と書いたが買う時に確かめたわけではないのだ。

 試みに電池を入れたら…アラアラ動いてしまったではありませんか(^^; 更に問題となる絞りをチェックしたら設定通りにキッチリ絞られている!そう、この個体は筆者が現用している奴よりはるかに正常なのだ。グリップが破損しているだけなので、極端な話今使っている奴からグリップを移植すれば完全なα-7000が誕生するわけ(^^;; 何という大逆転勝利、これはもうドナーなんてレベルじゃない。解体は勿論中止となって所有カメラに加える事となった…また地道に壊れた奴探すか(^^;;; それにしても予備を入れても3台は要らないだろ実際。以前から持っている奴を開けてみるか。

TAMRON 158DM 70-210mm F4-5.6
158dm
 覗いて確認できる中玉のクモリが評価を下げた原因らしい。そのせいかコントラストが下がっているように感じる。画質は開放が弱いMF風。球面収差が大きく、度の過ぎた小型化は画質には有害でしかないのが判る。わざわざ選んでまで買いたいレンズとは言えない。

TAMRON 772D 70-300mm F4-5.6
 後玉がΣDL70-300みたいな状態である。僅かだがこの程度でもコントラストに悪影響があると思われる。恐らくこれで評価を下げたんだろうな。これの専用フードも売っていたけどレンズ本体と全く同じ値段だったので諦めた(^^; それ買うくらいなら別の汎用品を付けるよ。

772d
 おいおい、これ本当にLDなのか?色収差がかなり大きいぞ。少なくともマクロなら通常ガラス最強君(5月か6月に記事が出るはず^^)の方が上ではないか。まだ精密検査していないので断定するのも何だがLDなのにアポクロマート名義ではない理由が判った気がした。

=キャップ類=
 全部消費した。ミノルタボディキャップは白いテキトーな奴を置き換えるため(^^ この白いのは別の用途に使う予定。


南巡回[18/03/18]
 まさかの決算セール!これは恐らく初ではないだろうか。特に要らないモノまで買ってしまい、それで失敗していれば世話は無い(FL135の事だ^^)。

=CANON FL 135mm F3.5=
fl13535f
 ギニャー!どこかのアホオヤジがバラしたのは知っていたがここまで滅茶苦茶に狂っているとは思わなかった。ピント20mくらいまでしか行かないです(^^; 一体どうやって調整したのか。悪いのは目か頭か?

fl13535m
 有限距離だとこの通り問題無し。しかし一度バラして掃除したのになぜ再びカビているのか?それはこのアホオヤジの家がカビ菌だらけだからだ。つまり能力的にも環境的にもこのアホオヤジはメンテナンスをする資格が無いのです。いいからもう早く逝って。

=SIGMA HIGH-SPEED ZOOM 80-200mm F3.5=
 キター!パンテレ時代のズームレンズを遂にゲトしてしまった。この時期のΣは本当にカッコよい。イヤまあΣは殆どの時期カッコ良いのだけど現在の筆者はこの時期が一番好きである。性能は…まあ気にしないでおこう。この時期F3.5通しなのは頑張ったと言えるのではないか。

hsz80200f
 遠景は冴えないな。80㎜なのに色収差が気になるってあまり無いと思う(^^;

hsz80200m
 それでもカビが酷くないだけ先日のマキノン(同じF3.5通し)よりはマシかな(^^;

hsz80200mc
 Σと言えばマクロ。マクロは昔風でなかなか良さそうに思える。これで結果が出れば良い買い物かも知れない。

=KOHRIYAMA AUTO TELE-ZOOM 80-220㎜ F4.5=
 コオリヤマ?何すかそれは(^^; 下のビビターの製造番号から言えばこのレンズもコミネ製なのだが、ヘリコイドから油が滲みだしてくるのは何とかしてほしい。たとえ設計が良くても資材が腐っているとダメだ。

kohriyama80220f
 遠景は悪くない。光学設計はソコソコよろしいようだ。もっとも開放F4.5なのでやってもらわねば困るのだが。

=Vivitar 100-200㎜ F4(KOHRIYAMA製)=
 実はこれにもVivitarのスキマに”KOHRIYAMA”の名が彫られている。一体何なのか?当然ながら検索しても出てこなかった。ウィキ情報なので信用できないけど、製造番号から言えばコミネ製なのだがコミネの工場は郡山市に有ったのだろうか?あっても別におかしくないけど詳細はシラネ。

vivitar100200f
 ヌケが悪いくらいカビていたのでデジタル処理を掛けた。ピントは瑞光並み。ピントだけは補正できないのでアテになる。開放が明るい分だけ瑞光に勝っているな(^^

=ニコポン=
 先日防湿庫の整理をしたらオートニッコールにAiのキャップが付いたのがあった。HJCLのレンズなら気にしないが筆者の私物にそういうのがあるとイヤなのでゲト。またAiのキャップが余ってしまった…という事はAiをバンバン買えと言う「神のお告げ」だろうか?今まで数十本売ったものをまた買えと言われてもなあ…(^^;


西巡回[18/03/25]

TAMRON 258DM
 筆者は2002年までのレンズは全部知っているつもりだったがこのレンズはすっかり失念していた。このレンズが発売された時はAF時代だったからもう新製品をテストしなくなっていた。258Dは名前で判るように158Dの改良、或いは手抜き型である(^^ また158Dは158AのAF版なので設計もMFを引きずっているレンズと言える。これ以降は高倍率時代になるからそろそろ終焉が近い70-210だ。

258dm_700m
 タモ論伝統の色収差が…(^^; 昔からΣより大きい気がする。何でこんなトリミングにしたかというと左上に羽田発のジェット機が写ったため。

=フィルターケース=
cp3
 価格以外にニコンCP-3だったのも背中を押した。このケースは蓋に緩くネジが切ってありいきなりポロッと取れないようになっている。カメラバッグに放り込んでおいた時に蓋が開いて悲惨な事にならないようになっているのだ。だが完全にねじを切ると今度は出すのに時間が掛かり面倒になるから緩い大雑把なネジなのだろう。プロカメラマンのフィードバックがあるのかもしれないが、この辺り非常によく考えられていると思う。そんな理由で保存よりも携帯に向いていると言える。ケンコー製が一つ入っているのはおまけという事で(^^ 目立った傷も無く良い状態である(洗ったけど^^)。やっぱりケースは昔ながらのこのタイプじゃないとダメだと思った。

Xi 28-80mm F4-5.6爆死(^^;;

MINOLTA AF ZOOM Xi 28-80mm F4-5.6


 前回のタイトルが爆死なのは何でだろう?と思った人も居るだろうが、実は本当に爆死するのは今回の記事である(^^; 画質が片ボケというか部分ボケして無茶苦茶なので分解調査する。

xi2880_2
 今更のように気づいたけどこのレンズってマウントが金属なのね。Xi時代のαマウント廉価レンズはプラ製が当然だと思っていたので意外。


★こんなクソは分解じゃああああっ!
 いやバラして調査しても解らないだろうし元に戻ることも無いだろう。これは直す気が無いというより恐らく直すのは不可能だ。カテゴリは修理・改造だが修理ではない。中はきっとモノスゴイつくりなんだろうな…内部に対する興味本位でバラしたいというのが本音だ。


bunkai01
 まずは定番のゴム剥がしから…がしかし結論を言えばこの行為は全くの無駄であった。これまでのズームレンズとは全く違う構造なのだ。この構造はレンズと言うよりコンパクトカメラの方が近い。


bunkai02
 テープ1はスイッチでした。ご存じの通りこのレンズはリングがスイッチになっている。これはその接点に当たる。


bunkai03
 テープ2も接点だった…。


bunkai04
 テープ3もハズレ…。


bunkai05
 テープ4もハズレ…。


bunkai06
 テープ5もハズレ…。


bunkai07
 最後のテープ6はダブルでハズレ…。結論としてズームリングゴムは外す必要なし。これを外してもズーム・ピント用スイッチ類があるだけで分解とは全く関係無い。これらはそのままで本体は完全に分解できる。


bunkai08
 前オーナーの夢を叶える。剥がしたが銘板はただの名前入りシールだった。結論としては前からは分解できないという事だ。前オーナーは何故か必死に銘板を剥がそうとしていたが、後述のように前玉ユニットは非分解なので前玉を外すのは不可能だ。クラシックレンズの知識はこの際全く役に立たない。


bunkai09
 結局このレンズはマウント側からバラすしかない。これが唯一無二のルートなのだ。


bunkai10
 開けたらどこかのバネが一つ落ちてきた(^^; これもう元に戻すのは諦めた。もともと戻す気もあまり無いのだけど。


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 最も怪しいこのネジを外したが何も起こらないぞ?


bunkai12
 パワーズームのスイッチもぶっ壊したが裏に仕掛けは無い。ただシールで貼りつけてあるだけ。これも外す必要は無いのだ。


bunkai13
 と思ったら2つ前の怪しいネジでやはり正解だった。どこかに引っかかっていただけだろう。ごぼっとユニット全体が引き抜けた。


bunkai14
 フォーカス枠が回したら抜けたがどうやって固定されていたのか分からない??元に戻しても抜けちゃうんだよね。これはトリッキーだな。


bunkai15
 HB非球面レンズである。見た目死んでいる感じは無いのだが…。


bunkai16
 うーんやっぱり止め方が判らない。それと気づいたのだが絞りが全開にならない仕様だな。本当はF4ではなくF3.5なのではないか?


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 カムパイプもエンプラ製だ。どのくらい持つのかな?それよりヘリコイドオイルがヤバい。


bunkai18
 何故かと言うと知らないうちに絞り羽根に油が回っていた(^^; これって設計の手抜きと言うか欠陥だよな。オイルバリアが無いんだもの。使っているうちにいつか必ず油が回るはずだ。絞りの掃除は難しいね。全バラする覚悟でないと不可能に近い。分解せずに綿棒などで根気よく拭けば取れるかもしれないが今は時間が無いしやってられない。


bunkai19
 何とか元に戻した。


bunkai20
 がしかし、例の小さなバネはやはり何所に付くのか分からない。あとフォーカス枠が抜けてしまうので止めたいのだがストッパーは無いのか?(^^;


bunkai21
 まあいいや。それと上でも書いた通りこのレンズの広角側の開放はF3.5らしい。開放でも絞りが開ききらないようだ。レバーのストロークが足りないだけなのか、それとも最初から設計でそうなっているのかは分らない。

 この開放半絞りの差は大きいので無理やり広げてみよう。方法は絞り連動レバーを外してしまうのだ。もちろん自動絞りどころか開放専用になってしまう。がしかしどうせもう元には戻らないレンズだし構わん。当初羽根を取ろうと思ったが金属板でサンドイッチしてあるので面倒そうで止めた。もしかしたら別のレンズでやる事があるかもしれない。連動レバーを外して絞り全開にしてみたら確かに半絞りくらい明るくなったが画質が更に悪化しただけで大して意味は無さそう。作例写真は誤って消してしまった(^^; これで終わりです。


★終わり
 やはり完全には元に戻らなかったか(^^; いずれこのレンズを開放F3.5の絞り無しマニュアルフォーカス専用レンズに改造するか、玉だけ取り出して遊び材料にしたい。次回このレンズをバラす事があったら分解の仕方は判ったので運が良ければメンテぐらいはできると思う。Xiシリーズは皆同じっぽいので他のXiレンズでもバラせるだろう。いい勉強になりました(と思わないとムカつくからな^^)。

 それにしても複合非球面レンズ使用のレンズは謎の不良が多い。筆者は複合非球面レンズそのものに経年問題が出るのではないかと推理したのだが、今日見た限りでは不具合らしきものは確認できなかった。非球面が見えない範囲で変形しているのかな。プラ複合レンズは高々60℃程度で死亡するレンズなのだから短期でこのような不具合が出ても全く不思議はない。新品で買ってはいけないレンズだね。少なくとも筆者は絶対に買わない。

HJCL日記[18/04/26]

 ここのところ台風のように風が強くてなかなか出かけられない日が続いた。風は雨と同等以上に嫌いだ。巡回しようにも外に出られないし撮影も出来ない。HJCLの活動はほぼストップしてしまうのだ。


★大根観察日記(^^;
 いつも大根は上下半分に切ったやつの葉っぱの方を買う。下半分は辛いから嫌いだ。で大根おろしにした残りは水栽培する(^^ 既に大根1号(開花)と2号(開花寸前)は自立できなくなってしまった。


daikon01
 ありゃ?大根3号は茎が伸びる前に開花し始めたぞ。これはちょっと普通じゃない。


daikon02
 一番成長の遅かった大根4号も蕾が膨らんできた。あとは茎が伸びるだけ。


daikon03
 季節外れの大根5号がだいぶ伸びてきた。買ったのは(もう花が咲く時期の)4月に入ってからだから遅い。この時期だと暑くて花が咲く前に腐ってしまう場合があるのだがどこまで行けるか。そう言えばいつまで可能なのか限界をテストした事が無い。これはオレとしてはかなり不本意なのでやってみるか。物事は何でも限界を確かめないといけません。

 腐る前に大根葉としておいしく食べてしまう手もある。ここでは炒め物は出来ないのでメシか何かに混ぜるか?クックパッドを見るとふりかけにしている人も居るが面倒くさいな。葉付き大根の葉を食べている人はよく見るが、葉無し大根の葉をわざわざ育成してから食べる奴はそうは居ないだろう(^^

 撮影レンズはPENTAX M5040マクロで、やたら繰り出せるだけのただのテッサーだが描写は硬い。何で3群4枚でこんなに硬くなるのか不思議。尤もデジタル時代の今となっては大した事は無い。

Xi 28-80mm F4-5.6爆死(^^;

MINOLTA AF ZOOM Xi 28-80mm F4-5.6


xi2880
 Xiシリーズの中で最廉価なズームであり、αXiシリーズの標準レンズとして相当な数が出ていると思う。不人気カメラの相棒レンズとあってレンズ名で検索すると売り広告ばかり(^^; 今時使っている奴は見た事が無い。歴戦のαユーザーだって「このレンズはちょっとね…」とドン引きだ。オークションでも誰も欲しがらないので干からびた回転ずし状態である。状態の良いモノが300~500円で売っていても誰も買わないのだから典型的なネコマタギレンズであり我々の出番なのだ。結果を先回りして書けばタイトルの通りなのだが…初の蓑ルタ製レンズ特集がこれだよ(^^;


a7000_xi2880
 世代違いのα7000に付けても誂えたようによく似合う。尤もこの組み合わせだとAFはエラーが出て動かないのでMFにしないとシャッターが切れないしズーミングも未対応で不可能だ。ペンタックスのような手動ズーム可のレンズではなくモーター駆動オンリーの手抜き仕様だ。それどころかマニュアルフォーカスもパワーフォーカスオンリーである(リング切り替え式)。このレンズ特有の欠点としては「全く寄れない」だ。この当時の標準ズームとしては劣っている最短撮影距離0.8mに加え、それを補うためのマクロ機能も無い。個人的にはマクロ撮影が出来ない標準ズームは実用不可能だと思う。


★現状
coating_kizu1
 HOの青箱の中でもう滅茶苦茶当たりまくってコーティングが傷ついていた。それだから100(108)円なのだが。但しガラスに傷は無いのでピントに影響は無い…はず。強入力にならなければ新品と差は無い…はず。


coating_kizu2
 汚れを取ろうとしてガシガシ磨いてみたら余計に酷くなってしまった(^^; コーティング傷じゃなくてコーティング剥がれに昇格(転落)だ。玉に傷は無いようだが、ハッキリ言ってスポットの欠け傷なんかよりもコーティング剥がれの方が状況はヤバい。傷はある程度の大きさまで影響は無いがコーティング剥がれの影響は面の反射なので大きい。コントラストはある程度諦めねばなるまい。

 現時点では焦点距離が50~45㎜辺りに固定されているので開放F4.5の50㎜単焦点レンズだ。最少絞りは α7000でF27まで絞れた。恐らく28㎜の時はF22、80㎜の時はF32まで絞れるのだろう。50㎜レンズは万能と言われるが、実際は寄るでもなし、引くでもなしで中途半端な詰まらないフレームになりやすい。筆者などはマクロ以外は50㎜は使わないのだが、このレンズはマクロ使用をも拒否する最短撮影距離0.8mという鬼畜仕様である。一体何に使えばいいのだろうか?ズームレンズにマクロ機能は必須だと思う。取りあえず今回はこの50㎜F4.5単焦点状態でテストしてみたい。他の焦点距離の方が格段に良い可能性はあるだろうが現状仕方が無い。これがこの個体(17144074)の最後のテストとなったわけだが…。


★遠距離テスト
 焦点距離が短いため遠距離と中距離は併合する。前記の通り現時点に於いては単焦点レンズなので全絞りで試す。パワーフォーカスは端子に給電されないマウントアダプターでは不可能なのでフードを付けてそれを回す事で行なった(^^

=開放(F4.5)=
050f000
 筆者はあまり気にしないが50㎜でありながら周辺光量の低下がかなり目立つ。開放は勿論のこと一段絞っても確認できるくらいだ。この時代の標準系レンズでこんなに周辺光量が低下するのは珍しい。全体的にハロっぽいが新品でこのようなものかは分からない。恐らく当該品だけだろうとは思う。

=開放(F4.5)等倍=
050f045_dbd
 等倍だとこうなる。無限遠のピントに特に問題は感じられない。ただ解像力が高くないのも判る。疵物なので叩きたくは無いがコンデジ程度という表現がピッタリ。うちのL32の方がマシかも(^^;

=1段絞り=
050f001
 「恐らく当該品だけだろうとは思う」と書いたのは御覧のように絞っても改善の兆しが見えないからだ。玉のダメージは想像以上のようだ。これはもう製品としての評価は止めて当該品の不具合調査に切り替えた方が良さそうだ。

=2段絞り=
050f002
 更に絞ると更におかしな現象に気づく。右の電柱の左側がボケ始めているのだ。しかも全体のピントと言うよりは部分的にそこだけボケ始めているのだ。こんな妙な現象は初めて…ではない。どこかで見た事があるではないか。

=3段絞り=
050f003
 更に絞ると悪化してその辺りの画質はもうピンホールカメラ並みになっている。だがしかし、それ以外の部分は普通に解像しているのだ(ホヤホヤだけど)。

=4段絞り=
050f004
 いよいよ像が見えなくなってきた(^^; 左側も画質が低下してきたが右側の比ではない。

=5段絞り=
050f005
 「写ルンです」でもこれほど画質はひどくないな(^^;

=6段絞り=
050f006
 絞る度にガン細胞が周りに広がっている(^^;


 一連の写真でまず目に付くのが異様な部分ボケである。右の方が絞るほどにボケてしまうのだ。何故こんな風に部分的にボケるのか。その前にこのボケは見た事が無いか?そうだ、あのクソレンズ王と同じ部分ボケなのである。何所かが歪んで偏芯しているか、或いは複合非球面レンズが変形しているとも考えられる。偏芯の場合は絞って悪い方に変化するようなことは無いはずだが。


★マクロ(近距離)テスト
 マクロと言っても0.8mまでしか寄れないので近距離撮影といった方が正確だ。

=開放(F4.5)=
050mc000
 マクロになると遠景とは打って変わってまともな描写である。恐らく新品時は遠景もこんな感じだったのだろう(^^

=1段絞り=
050mc001
 1段絞ると全体的に急激に画質が向上する。なんか昔のレンズみたいだ。

=2段絞り=
050mc002
 ピントが深くなっただけで特に変化なし。頭打ち?もう向上しないのか…(^^;

=3段絞り=
050mc003
 そのままピントが深くなっただけ。

=4段絞り=
050mc004
 何ともう画質が急降下している(^^; 回折にしても早過ぎだ。

=5段絞り=
050mc005
 何と開放より画質が低下してしまった(^^; これは当該品の特徴というより製品としての特性だろう。

=6段絞り=
050mc006
 そのまま変化は無い。


 1段目までは気づかないレベルだが、2段絞るとピントが大幅に後ろへ移動してしまうようだ。という事は球面収差も大きいらしい。絞った時に合わせ直そうかと思ったが、そういうレンズなのだという事をハッキリさせるためにそのまま撮影した。通常このレンズをMFで実用する事は無いだろうが、実際撮影する場合は絞ってからピントを合わせ直さねばならない。MFだとしんどいが元々コンテニュアスAFが前提のレンズだろうから文句を言ってもしょうがない。そういう個性のレンズなのだ。各社ともAF時代になってからピント移動はズーム・絞り共に気にしない方針になったのではあるまいか。ニコポンですらAF廉価ズームは派手にピント移動して萎える。


★続く
 不具合品なのに結論を出すのは気が引けるのだが、開放からコントラストは全開であるところ、絞っての頭打ちの早さは以前テストした77Dに通じるものがある。恐らく77Dの仕様はこのレンズなどに合わせて作られているのだろう。以降のデジタル時代のレンズも(もう少し絶対値がマシだが)全てこのようなタイプである。この時代のレンズが現在の潮流を作ったという事になる。ユーザーの夢・設計者の理想であったはずのこの開放ドッカンタイプのレンズだが、実際使ってみると良い写真が撮れそうな気がしないのは何故だろうか?(^^; もちろん筆者がそれに不慣れなせいもあろうが、個人的感想を言わせてもらえば廉価版ハイコントラスト低解像度レンズはやっぱり受け付けない。写真を撮る道具としてではなくレンズで遊ぶには面白いんだけどね。

ケチケチ戦術(^^;;;

ケチケチ戦術(^^;
ケチケチ戦術(^^;;

消耗品:クリーニング液


 更に問題はクリーニング液だ。消耗品の上に紙よりチョットだけ初期投資が大きい。しかも厳密に言えば期限があり劣化していく。HJCLではレンズ専用液などはもちろん使わない。汎用アルコールで充分だ。ただ一口にアルコールと言っても複数ある。


musui
 常識的にはこの無水アルコールを使う。これがとんでもなく高い。これを高いと感じない人は金銭感覚がおかしいと思う。少なくとも筆者には高過ぎてこんなモノは使いたくない気分。レンズが高々100円(注1)だという事を忘れてはいけない。エタノールはレンズをバラすのにも使うし大量に必要なのだ。無水は基本的にセンサークリーニングにしか使っていない。


iyakuyou
 そこで消毒用アルコールだ。価格的にはこっちを使わない方がバカというくらい明らかに安い。じゃあなんでみんなこれを使わないのか?勿論理由はある。

 無水アルコール(99%以上)と消毒用アルコール(概ね75~80%)の違いは何か?汚れ落としの力は変わらないか消毒用(有水)の方が上の場合すらある。問題は有水は無水と比べ乾燥が遅い点にある。逆に考えれば乾燥が遅くても良いところならこれで充分という事にもなる。筆者は早く乾燥してほしいカメラのセンサー掃除には無水を使い、HJCLのどーでも良いジャンクレンズの掃除用には全て安売りの消毒用を使っている。この時はペーパーを1枚ではなく2枚使って拭き取り工程を加えるのがポイント。これだと乾燥の心配は無用である。


meta
 燃料用はもっと安いのだがメチルアルコールなので毒性が心配である。イソプロピルアルコールは水抜き剤に使われていて安価だが不純物が心配だ。アセトンはプラ部分が確実に溶けるかひび割れるか曇るので絶対に不可。MF時代にもプラレンズやハイブリット非球面レンズはあるのだ。


kateiyou
 更に安いのを発見した(1リッター500円)。これは消毒用だが問題は食品添加物が入っていることだ。早い話が医薬用より純度が低いのだ。ネジ緩め用に買ったが量が多くてもったいないのでどーでもいいAFズームレンズ磨きに使う事にした。プラスチック製のAFズームレンズは後世に残らないので持ちが悪かろうが変質しようがどうってことは無い。玉だけ大切にしても他が壊れるからね。で結果だが現在までのところは大丈夫だ。レンズの寿命までは持つんじゃないか(テキトー)。この格安エタノールを使うようになってから禅除去などだいぶ経済的に出来たと思う。


 次はカビ取りだ。カビキラーを使っている人も多いがHJCLでは使わない。カビキラーがアルカリ性が強くてコーディングに良くないのも大きいが、いつも使わない汎用性の無いモノは使いたくないのだ。早い話カネがかかるから(^^

 カビ取り・油取りは中性洗剤を使う。これはお徳用の大瓶をセールの時のタダみたいな数十円の価格で買う。参考までに大瓶が50円くらいで売られる時がある。スーパーやドラッグストアのセール情報を主婦のように監視しなくてはいけない(^^ ちなみにカビは界面活性剤に弱いっぽい。カビの胞子が作っている水を通さない膜が界面活性剤で破壊されるのだろうか。このようにカビは洗うのが一番。生えかけの表面カビならほぼ痕跡を残さないくらいまできれいになる。超音波洗浄機も使ってみたけど洗った方がはるかに手軽で早い。実際は超音波洗浄機をセットするのが面倒くさいのだが。

注1:レンズ100円と書いたがそれは最近の買い物だけで、平均価格は2018年1月現在では236円である(最大価格864円、最少価格10円)。


 俺たちのケチケチ戦術はまだ始まったばかりだ。他にも出てきたら随時書く。というかそれらはまだ使う状況になっていないんだな。例えばクモリ玉を磨くガラス磨きとかバルサム代わりの接着剤とか。これらもいずれはやってみたいけど何時になる事やら。いつものパターンとして一度やれば飽きるだろうから多数出てきてほしくないのも事実(^^;

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