★TELEPLUS
 テレプラスを遠距離で使った事が無かったので東伏見演習場でぶっ放してみた。親レンズはおなじみの某レンズである(^^


1mas
 これが親レンズの元画像だ。RAWで撮ってJPG変換した。このように全画面に渡って破綻は無い。


2tele
 これがテレプラスで55→110㎜に変換したもの。APS-Cで端の方は捨てているからか?特に破綻は認められない。仔細に見れば中央部以外はピントが多少甘くなるのは避けられないが、被写体が真ん中にあるなら特に問題が無いと言える。


3trim
 どこかの記事に「テレプラスなんてトリミングしたのと同じ」と書いてあったので元画像から切り出して大体同じ大きさにしてみた。御覧のように真ん中ですらボケボケ。これがテレプラスと同等の画像に見える奴はレンズについて語っちゃダメだろ(^^;


teleplus_mc4
 TELEPLUS MC4でいつもの高圧線の鉄塔を写してみる。これを見て思うにMC4とMC6の差は周辺部にあるようだ。APS-Cだと差が少ないのはそのせいだろう。


★SuperTakumar55mmF1.8(150xxxxの方)OH
 何かゴミが気になるのでバラしてみた。ついでに無限遠も出ると良いな。バラしてみたがバルサムは特に問題無さそうなので玉を磨いてやった。

 実は今回バラした裏目的は例の「太陽に当てたらガラスの黄色ヤケが直った」という例の情報を確かめるのが目的だ。そんなに短期間でガラスが変化するなんて俄かには信じられないので、ウソでも本当でもネタになるからやってみたいのだ。


st5518_hosu
 で結果だが、数値的に解析したわけではないのであくまでも見た目だが本当に薄くなっている。但し全部ではない。前群は元々透明で黄色にはなっていなかった。ハッキリ黄色くなっていたのは後玉とその前の貼り合わせの玉である。この辺りにトリウムガラスが使われているのだろう。そのうち後玉はハッキリ判るような変化は無かった。


st5518_hariawase
 効果があったのはその前の貼り合わせの玉で、これは明らかに黄色が薄くなっている。ひょっとしてこれガラスじゃなくて間のバルサムが変化しているのではないか?それなら納得できるのだが。それはさておき、これが性能に与える変化は皆無に近いと思うが多少気分は良くなるかな。尤も放射線でヤケたのならいずれまた同じようにヤケてしまうだろう。


st5518_sample
 シャープさが増した気がするが、黄ばみやホコリが取れてシャープさが上がるとは思えないので気のせいだろう(^^ だがやはり無限は出ていない。何処かのネジが緩んでいたわけではないようだ。F4.0の時に∞にセットして距離4~50mの被写体はシャープに写るが、距離120mの被写体は早くもボケ始めている。無限が出ないのだけでなくピントリングが軽すぎるのもイヤなので全バラしてOHしたいが、うちには現在ヘリコイド用のグリスが無いので止めておく。このレンズの仕事はお作品ではなく近距離、もっとハッキリ言えばマザーボード撮影なのでこれで良いとも言える。

 裏話。実はレンズを干している最中に突風により下に置いていた紙が吹き飛んでしまった。当然上に置いていたレンズも下に落ちた。確実に傷ついたなこれは(^^; ハッキリ言ってメンテナンスしない方がマシだったかもしれない。


★46A心ならずも解体破棄(^^;
 TAMRON 46Aの2枚目にカビが生えていたのを取ろうとした。がしかし前からでは2枚目を外せないようだった。前玉だけは外せたが、後ろは裏から止まっていて容易に分解できない。おまけにプラリングばかりで一度外すとダメージが大きい。恐らくメーカーで修理する時はエンジンのガスケットのようにバラす度に交換するのだろう。この辺りで嫌気がさして、ちょっと分解してみようという事になった。もちろん元に戻すのは無理だろう。玉だけ取って破棄する予定。


46a_zangai
 バラしたけど、うちにある工具ではバラせない所が多くて難儀した。ネジがロックされていたところなめてしまった部分もある。後ろのレンズの付いた後群ユニットは樹脂溶着でバラせない。恐らくここはユニット交換するのだろう。


46a_tama
 単体で回収できたのは3枚だけ。前玉1枚が凸レンズで他は凹レンズである。実験でこのレンズを超音波洗浄機に入れ洗ってみたらコバがほとんど落ちてしまった。少しは効果があるのか。少なくともこれで洗う時はコバは塗り直しになる事が判った(^^


46a_kougun
 後群ユニットはそのままでレンズになりそう。がしかし、掃除が面倒なので水で洗ったら中に僅かに水が入ってしまった。樹脂溶着なのに水が入るのか。暫く放置して乾かなかったら破壊しようと思ったが一週間かからないうちに蒸発したようだ。あとはDSLRに取り付けるための鏡胴を作るだけだな(^^


46a_shibori
 絞りユニット(もちろん完全動作^^)も何かに使えそうだが…。羽根は9枚である。

 どこもかしこもプラスチック製でメンテナンスを考えているとは思えない。もし分解した時はプラ部品は全部交換するのだろう。結論としてこの手の安いズームレンズはやっぱり最悪だ(それ以前にカビ生やすなよクソユーザーどもが…)。