基板撮影の成功によりタクマーを返却したため、HJCLの所有レンズはいよいよこれだけになってしまった。カメラ一台レンズ一本。迷わなくていいんじゃね?マザーボードやビデオカードもそうだったけど、増えて来ると使いこなす前にお蔵入りになる事が多いから。
使用しているフードはHAMAの58φのゴムフードがあったので付けてみた。オリジナルの79FHはAPS-Cや4/3で使う限り全く役に立たない。これは折り畳み式で一杯まで伸ばしているが、フォーマットがAPS-Cなのでワイド端でもケラレない。SIGMAのスカイライトはネタである(買い物記事参照^^)。
悪画質や煩雑な使い勝手には慣れたけど、常用にはもう一回りサイズが小さいと良いんだよなあ。仮に次回ズームレンズを手に入れる事があるとすれば、今度は出来る限り小型のモノを選びたいと思う(となると28-70や24-70辺りの標準ズームか)。
★再度撮影
絞り込み改造により絞りが使えるようになったので再度フィールドワークでテストする。
まずは広角端35㎜(フルサイズ54㎜相当)の画質から。前回は開放しか使えなかったわけだが、今回は開放からF32まで全部テストした。その中で最高画質と認められたのはF8~11辺り。写真はF8である。
これは望遠端の135㎜(フルサイズ207㎜相当)である。最高画質はF5.6~16とかなり幅があるが写真はF8である。
遠景をもう一つ。真の∞のチェックも兼ねてテレ端で苺月(注)を撮影してみた。真ん中しか使わないので絞りはF5.6である。あまりにコントラストがホヤホヤだったのでポストプロセスでγを弄っている。解像力がイマイチなので無限が出ているかどうかよく判らなかった(^^;
★複写テスト
厳密に像面の平坦性をチェックしてみた。それには複写が一番だ。壁に貼ったビックカレンダーを大体平行にして撮影する。焦点距離は変えるのが面倒なので一番歪曲が少なく倍率色収差も少ない80㎜とした。マクロになるが倍率は1:7である。
開放ではこんな風にハロハロになる。周辺もかなり酷い。がしかし、周辺の要らないポートレート等ではこれはこれで使い道がある。
一段絞ってF5.6である。オッと、F5.6と言ってもそれは35㎜の時で、恐らく実絞りは一段暗いと思う。ハロがほぼ消えてスッキリした。花の写真のように周辺がボケているならこれで充分だが、このように複写だと周辺の悪化が酷く目立つ。これではちょっと使えない。
さらに絞ってF8だ。遠景だとこれで充分な描写になったのだが、近接撮影だとまだ不充分だった。予想外に厳しいな。マザーボード撮影だと悪化部分は切れるかもしれない。
これでどうだ!のF11である。これで漸く周辺まで充分な描写になった。注意しなければならないのはこれがAPS-Cだという事だ(^^ 35㎜フルサイズだと「まだ駄目」の可能性も無い訳ではない。
★40A収差メモ
このレンズはズームレンズとしてはごく普通で、テレ側の開放では球面収差が感じられるのでF5.6まで絞らなくてはいけない。倍率色収差はテレ側と広角側で正反対に出る。像面も特にマクロ時には周辺でかなり倒れるが、これもテレ側とワイド側では倒れ方が正反対になるようだ。非点隔差はボケを見た限りではそれほど大きくない。歪曲は50~80㎜辺りで皆無に近いくらい最少となるが、諸収差もこの辺りが一番少なくなる(注)。尤も歪曲収差と点像画質が一致しているのはこのレンズだけの話で、他の多くのズームレンズはワイド端やテレ端が高画質である場合も多い。ワイド側の歪曲はタル型だが素直な方なので補正は容易。絶対値が少ないので通常は補正する必要は無さそうだが。
ちなみにデジタルのモノクロ写真であれば色収差を見かけ上皆無にできる。この場合は倍率色収差だけでなく軸上も無くせるのでマジお勧め(^^ もちろんデジタルなら撮影後の処理でも消せる。銀塩モノクロ写真の場合は撮影時に有色フィルターを入れなくてはいけない。カラーフィルム以外で後から消す事は不可能である。
★レンズのダメージ
当該レンズ(91xxxx)は以前書いたように中玉ユニットがカビカビで救いようがない。強入力になると忽ち光が拡散して飽和する(^^; デジタルでなければ使えないレンズと言えよう。まあHJCLには現在のところこれしか無いから仕方が無いのだが。ではここでデジタル補正前と補正後でどのくらい差が出るか比べてみる。
上が補正前、下が補正後である。もう何か比べるのがバカバカしくなるくらい違いがある。これを見て思うに、デジタル写真に於いては古レンズの色やコントラストを評価しても意味はほぼ無いという事だ。何しろレンズ固有の周波数特性(発色の違いが出る)だって頑張れば変えられるのだから。解像度やシャープさなどを含むピントの良さやボケの形など補正の効かない所だけが評価に値する。ちなみにこの画像の補正はボタン一発で自動補正された(^^;
ここに40Aで撮影された写真があるが、流石にHJCLのカビカビと違ってコントラストが良くなっている。但しこの写真群はノイズリダクションが強烈に掛かっているのでピントは良くない(ノイズが粒子状態→色素雲状態になっている)。ピント自体はHJCLのと差は無さそうな感じで安心した(^^
あ~カビ掃除したいな。またバラすかな?もし壊したら筆者の奴(20xxxx)をHJCLに寄付するという事で手を打つか(^^
使用しているフードはHAMAの58φのゴムフードがあったので付けてみた。オリジナルの79FHはAPS-Cや4/3で使う限り全く役に立たない。これは折り畳み式で一杯まで伸ばしているが、フォーマットがAPS-Cなのでワイド端でもケラレない。SIGMAのスカイライトはネタである(買い物記事参照^^)。
悪画質や煩雑な使い勝手には慣れたけど、常用にはもう一回りサイズが小さいと良いんだよなあ。仮に次回ズームレンズを手に入れる事があるとすれば、今度は出来る限り小型のモノを選びたいと思う(となると28-70や24-70辺りの標準ズームか)。
★再度撮影
絞り込み改造により絞りが使えるようになったので再度フィールドワークでテストする。
まずは広角端35㎜(フルサイズ54㎜相当)の画質から。前回は開放しか使えなかったわけだが、今回は開放からF32まで全部テストした。その中で最高画質と認められたのはF8~11辺り。写真はF8である。
これは望遠端の135㎜(フルサイズ207㎜相当)である。最高画質はF5.6~16とかなり幅があるが写真はF8である。
遠景をもう一つ。真の∞のチェックも兼ねてテレ端で苺月(注)を撮影してみた。真ん中しか使わないので絞りはF5.6である。あまりにコントラストがホヤホヤだったのでポストプロセスでγを弄っている。解像力がイマイチなので無限が出ているかどうかよく判らなかった(^^;
注:実は前日だった。しかもAWBの補正で赤くねーし(^^;
★複写テスト
厳密に像面の平坦性をチェックしてみた。それには複写が一番だ。壁に貼ったビックカレンダーを大体平行にして撮影する。焦点距離は変えるのが面倒なので一番歪曲が少なく倍率色収差も少ない80㎜とした。マクロになるが倍率は1:7である。
開放ではこんな風にハロハロになる。周辺もかなり酷い。がしかし、周辺の要らないポートレート等ではこれはこれで使い道がある。
一段絞ってF5.6である。オッと、F5.6と言ってもそれは35㎜の時で、恐らく実絞りは一段暗いと思う。ハロがほぼ消えてスッキリした。花の写真のように周辺がボケているならこれで充分だが、このように複写だと周辺の悪化が酷く目立つ。これではちょっと使えない。
さらに絞ってF8だ。遠景だとこれで充分な描写になったのだが、近接撮影だとまだ不充分だった。予想外に厳しいな。マザーボード撮影だと悪化部分は切れるかもしれない。
これでどうだ!のF11である。これで漸く周辺まで充分な描写になった。注意しなければならないのはこれがAPS-Cだという事だ(^^ 35㎜フルサイズだと「まだ駄目」の可能性も無い訳ではない。
★40A収差メモ
このレンズはズームレンズとしてはごく普通で、テレ側の開放では球面収差が感じられるのでF5.6まで絞らなくてはいけない。倍率色収差はテレ側と広角側で正反対に出る。像面も特にマクロ時には周辺でかなり倒れるが、これもテレ側とワイド側では倒れ方が正反対になるようだ。非点隔差はボケを見た限りではそれほど大きくない。歪曲は50~80㎜辺りで皆無に近いくらい最少となるが、諸収差もこの辺りが一番少なくなる(注)。尤も歪曲収差と点像画質が一致しているのはこのレンズだけの話で、他の多くのズームレンズはワイド端やテレ端が高画質である場合も多い。ワイド側の歪曲はタル型だが素直な方なので補正は容易。絶対値が少ないので通常は補正する必要は無さそうだが。
ちなみにデジタルのモノクロ写真であれば色収差を見かけ上皆無にできる。この場合は倍率色収差だけでなく軸上も無くせるのでマジお勧め(^^ もちろんデジタルなら撮影後の処理でも消せる。銀塩モノクロ写真の場合は撮影時に有色フィルターを入れなくてはいけない。カラーフィルム以外で後から消す事は不可能である。
注:歪曲を確かめるには真直ぐで格子状の被写体をEVFやライブビューでも見ながらズーミングして歪曲がゼロの所(中間画角に必ずある)を探せばいい。光学ファインダーは殆どが糸巻型の歪曲収差があるので光学ファインダーで見ながらゼロを探す事は出来ない。光学ファインダーでゼロという事は補正されたタル型の歪曲という事になる。この場合は撮影しながら探る。なお最近のデジタル時代の非球面ズームでは歪曲が陣笠型になっており、歪曲がゼロのポイントがどこにも無いのもあるらしい(未確認)。変な補正ならしてくれない方が良いんだがな。
★レンズのダメージ
当該レンズ(91xxxx)は以前書いたように中玉ユニットがカビカビで救いようがない。強入力になると忽ち光が拡散して飽和する(^^; デジタルでなければ使えないレンズと言えよう。まあHJCLには現在のところこれしか無いから仕方が無いのだが。ではここでデジタル補正前と補正後でどのくらい差が出るか比べてみる。
上が補正前、下が補正後である。もう何か比べるのがバカバカしくなるくらい違いがある。これを見て思うに、デジタル写真に於いては古レンズの色やコントラストを評価しても意味はほぼ無いという事だ。何しろレンズ固有の周波数特性(発色の違いが出る)だって頑張れば変えられるのだから。解像度やシャープさなどを含むピントの良さやボケの形など補正の効かない所だけが評価に値する。ちなみにこの画像の補正はボタン一発で自動補正された(^^;
ここに40Aで撮影された写真があるが、流石にHJCLのカビカビと違ってコントラストが良くなっている。但しこの写真群はノイズリダクションが強烈に掛かっているのでピントは良くない(ノイズが粒子状態→色素雲状態になっている)。ピント自体はHJCLのと差は無さそうな感じで安心した(^^
あ~カビ掃除したいな。またバラすかな?もし壊したら筆者の奴(20xxxx)をHJCLに寄付するという事で手を打つか(^^