結論:こんな写りの悪いレンズを金出して買う奴はバカだねm9(^^


 某店でジャンクズームレンズが108円で投げ売りされていた。いずれ劣らぬ小汚い不具合品だが、清掃だけで元に戻る事だってある(かもしれない)。今回はその中で構成や内部事情が完全に判明しているTAMRON 03Aを開けて清掃してみる。


★ダメだこりゃ
03Af038
 実力なのか分らないけどこのレンズはかなり冴えない。今回の中で最も古いCZ-825と同程度の描写に見える。それどころか焦点距離が違うので単純比較はできないけどHJCLのエース?であるカビカビの40Aよりも劣って見える。流石にコントラストは勝るが。

 改良型の103Aは名玉と呼ばれているのだが、改良前はそんなにダメだったのだろうか?イヤそうは思えないな(思いたくない^^)。前のカニ目に開けた跡があるのでちゃんと組み立てられていないのではないだろうか。そうに違いないと決めつけたHJCL&ヨコテンであった。気になるのは上のサイトの解像力とコントラストのテスト結果があまり良くない事だ(40Aの方が断然上に見える)。やっぱり実力?


★開ける
 冒頭にも書いたがこのレンズは内部事情が広く知れ渡っている(^^ レンズ構成図は勿論の事、何とカットモデルまで公開されている。これならどんなアホでも分解できるとまでは言わないけど皆目解らないレンズよりは正確に早く分解・組立できるはずだ。

http://www.adaptall-2.com/lenses/03A.html
 構成図及びカットモデルはこちらのサイトに公開されている。

 このレンズは10群12枚のズームレンズだ。評判の悪くないこのレンズの写りが悪いのは開けたせいかもしれない。素人バラしはロクな事が無い。玉を入れ間違えていることだって有り得る。そこで外した跡がある所は全部開けてみよう。開けた割に玉は非常に汚いのだが一体外して何をしようとしたのか分からない。ただの興味本位なのだろうか?(^^;


03a_kyoutou
 今外しているのが前から1群目の貼り合わせと2群目の単レンズ、3群目が凹単レンズで4群目の貼り合わせレンズのバルサムが切れかけてる。このレンズも容易に外せるが、現状バルサムを所有していないので修理不能であり放置するしかない。最終レンズに傷があるがこれも磨くとコーティングが落ちるからむしろやらない方が良い。なので今回は1、2群の清掃で終了だ。筆者はそれで変わると踏んでいるのだが…。


03a_maedama
 玉は中性洗剤で洗ってやった。何故かと言うと油っぽく汚れていたから。指紋らしきものもあったのだが何てズボラな奴なんだろう。筆者もかなりズボラだがここまで酷くないぜ。構成図とカットモデルを見ながら正確に組み立てた。締めこんだカニ目の位置が以前と違っているので確実に違いは出ているはず!と信じたい(^^


kanime
 あとから気付いたが、この外側のカニ目で無限遠の調整をするようになっている。今回は付けた状態で内側のカニ目を増し締めしたらオーバーインフになってしまった。やり直しの時にまた玉が汚れた…何のために骨折ったやら。


★ソフトフォーカス(^^;
maedama_gyaku
 玉が汚れたので試しに実験してみた。貼り合わせの前玉を逆に入れたら御覧の通りのソフトフォーカスになった。ピントの芯はあるので特に見苦しくはない。何か特殊な用途に使えるかもしれない。個人的には女性ポートレートを撮ったら喜ばれると思う(^^


★再テスト
03a_after
 テレ側無限遠描写。無限だとあんまり変わらねえな。無限遠のピントが本当に出ているのか怪しい。何しろ視力に自信の無い筆者がだいたいのカンで調整したので。


210f038_moon
 そこで月を写してみたが一応無限は来ているようだ。月の撮影は解像力も大体判るので有無を言わせない説得力がある(^^ がしかし何となく冴えない。この当時のズームレンズで開放と考えれば良い方なのかもしれないが。ちなみにこの画像は周辺は何も写っていないのでフルサイズから中央部だけ等倍で切り出した。


03a_80f038
 ワイド側80㎜で1.5mの距離から。お、80mmで近距離だと真ん中だけは良さげに見えるな。開放でこれなら文句は無い。あと白バックで滲んでいたのが解消した。なので清掃の効果が無かったわけではなさそう。クタビレ儲けにならなかったから良いか(^^


03a210_8m
 近距離が良さそうという事で5mくらいの距離を狙ってみた。今日は予期せぬお客さん付きだ(^^; 開放F3.8でこのピントなら38年前の望遠ズームとしては悪くない。なおピントは鳥ではなくラジエータの辺りに来ている。本当はブームの取り付けネジの辺りに合わせたのだがいつも通り前ピンになってしまった。なので厳密に言うと鳥はピンボケになっている(等倍だと分る)。軸上色収差の縁取り(鳥だけに^^)はご愛嬌。周辺光量は落ちても良いので全く気にしない。


 次回が有ったら外に持ち出してテストしてみたい。最近天気が悪くて三脚を持って外に出られないんだよね。もしやるとすれば上の結果を鑑みてマクロ域で勝負したい。