これまでに遠景テストマクロ撮影テストを行なったが、その間の中距離は試していなかった。この辺りが通常最も多く使われるはずなのでやってみよう。各焦点距離別に見るので2回に分けるが、その前に逆光チェックもしておく。


★逆光チェック
kougen_out
 完全な逆光状態であるが、影の部分の描写も特に問題は無さそう。光が玉に当たる状況だがBBARコートはそれなりに仕事をしているようだ。光源を画角内に入れなければどうという事は無い。ちなみに筆者は画角内に光源を入れるのはトッポイので嫌いです(^^


kougen_in
 どうしても光源を入れろって?アンタも好きねえ。何かコンポラ写真みたいになってしまったが、デジタル時代のズームでもこのくらいはゴーストが出るわな。汚れや傷もあるのでこれが絶対的な実力ではなく本当はもっと良い可能性はある(一寸センサーのゴミが出てしまって申し訳ない)。

 組み込みフードが脱落しているので62φの外部フードが必要となるがブロニカのフードかヤシコンのつなぎフードが良いかな。ヤシコンの方は新たに買うと多分このレンズの何十倍も高いけど、筆者のように既に持っているならそれが一番だね。どうせ組み込みは浅過ぎなので取れていなくとも外部フードを付けた方が良いだろう。APS-Cなので135㎜のフードであれば全焦点距離で使える。


★中距離定点撮影80㎜
 今回は中望遠域の80、100、120㎜を見ていく。被写体はだいたい中望遠以上のテストに使っている近所の柱上変圧器である。撮影距離は約10mくらい。


080m038
 これは開放F3.8だ。球面収差のハロでホヤホヤだがピントの芯はシャープである。これはこれでポートレートなどで使えるな。


080m056
 一段絞ってF5.6になると過剰補正分が切られて突如として明快になる。いかにも1970年代のレンズである。この辺りでもう充分使える画質だが、カラーでもっと近接撮影だとアウトフォーカス部分の軸上色収差が気になるかもしれない。周辺光量も開放に比べ大幅改善しているが、我々は周辺光量は元々全く気にしていない(^^


080m080
 さらに絞ってF8である。これで軸色も全くと言って良いくらい気にならなくなった。F8以上に絞れば現代でも通用するレンズという事になる。


080m110
 更にもう一段絞ってF11だがもう画質は飽和状態で向上しない。F16でも殆ど同じ画質だがF22だと全体的に回折でボケてくる。


★中距離定点撮影100㎜
100m038
 次に100㎜の開放である。80㎜と比べるとハロが少なく許容できる範囲。ピントは更に良く見える。


100m056
 一段絞ったがハロが無くなった他は殆ど変化は無い。逆に開放の画質が良かったという事だ。この時代としてはかなり良いと思う。


100m080
 二段絞っても殆ど変化は見えない。全く実用範囲である。


100m110
 三段絞ったが被写界深度以外に変化は無い。安定している。これがあれば大口径以外の100㎜単焦点は必要無さそう。

・期間限定(UP板が消えるまで^^)の100㎜等倍画像。
https://www.axfc.net/u/3828735


★中距離定点撮影120㎜
120m038
 次に120㎜の開放である。ハロの出方は上の100㎜に似ている。ピントは更に良くなっている。遠距離と同じくこの辺りが最高画質なのは間違いなさそう。


120m056
 一段絞りではハロが消えるのは100㎜と同様だ。このサイズでは全く申し分なし。


120m080
 二段絞りであるがコントラストが微妙に上がっている気もする。バックのボケに色収差の影響が感じられるがあまり気にならない。


120m110
 三段絞りでは全く申し分のない画質。このレンズがあれば120~135㎜の単焦点は大口径以外は必要ないね(重いけどな^^;)。


★以下次号