前回に引き続き中距離の被写体を見る。今回は望遠域である。


★中距離定点撮影150㎜
150m038
 次に150㎜の開放である。ハロがあるがこれはもうこのレンズの個性と言えるだろう。ピントは100㎜辺りと比べても更に良く見える。ただこの辺りから色収差が目立ってくるのは致し方ない。アウトフォーカス部分に気を使わなければいけない。


150m056
 一段絞ってみるとハロは完全に消えて明快な描写になる。変圧器の蓋の部分や碍子の質感には惚れ惚れする。まるでレンズが「もっと良いカメラを使え!」と言っているかのようだ(^^ このくらいになるとミリ当たり64本のDSLRでは足りないのかもしれない。ブレが不安だがいずれ熱糞(ミリ当たり100本弱)でも撮ってみるか。


150m080
 更に一段絞りこむ。アウトフォーカス部の軸色はさらに改善したが他の部分は被写界深度が上がっただけで変わりは無い。


150m110
 F11に絞っても被写界深度が広がるだけでF8と変化は無い。文句の無い画質である。


★中距離定点撮影200㎜
200m038
 撮影の加減なのか開放からハロは見られない。球面収差に限って言えば全ての焦点距離で一番良く見える。その代りバックのボケの色収差は更に増大した。モノクロだったら素晴らしい画質に見えるかもしれない。


200m056
 一段絞ってみた。殆ど変化は見られないが、垂れ下がっているヒモの網目がハッキリとして触れるようだ。碍子の質感も悪くない。


200m080
 二段絞り。更にコントラストが高まり最高画質になった。これを見るとF4程度の単焦点は全く不要だね。


200m110
 三段絞り。瓦のボケの色収差も気にならない。全く申し分のない画質。


★中距離定点撮影250㎜
250m038
 これは望遠端の250㎜である。開放ではピントの合ったところは非常にシャープである。被写界深度が浅いのでどこにピントを合わせるかで印象が変わってきそうだ。この被写体ではハロも目立たない。この焦点距離も200㎜と同じく色収差との戦いである。


250m056
 一段絞るとコントラストが稍向上した。バックのボケの色収差も稍改善している。


250m080
 更に一段絞ったがボケ以外に変化は無い。ピントは良いけど硬くならないのがこの時代のレンズの良いところ。


250m110
 F11でもボケ以外に変化は無い。このサイズであればまず文句の無い画質である。写真と呼ぶにふさわしい。


 結論としてはこのレンズさえあれば120、135、150、200㎜の単焦点レンズはF2.8以上の大口径を除いて必要無い!捨ててしまえ!という事になる(^^ 但し85、100㎜については単焦点の方が使い勝手が上である。このあたり中望遠の単焦点は小型だし殆どがF2.8以上の大口径だからだ(このレンズのソフトフォーカス風も味があるが)。それとこのくらい解像するともっと良いカメラが欲しいと思ってしまう。これならAPS-Cフォーマットの2400万画素(概ね128本)にも意味が出てくる(35mmフルサイズだと4000万画素以上)。


★続く
 これはソコソコ剛性の高いペンタDSLRならではの画質であり、小型ミラーレスではある程度以上の高画質は困難だ(三脚座を使うしかないだろう)。撮影がまともならデジタル時代のレンズにヒケをとらない画質の写真も撮影可能なことが判る。シャープな写真は何よりも正確なピント合わせとブレ防止に尽きる。望遠レンズのシャープネスにおけるレンズの占める割合は半分くらいかな。