S ZUIKO AUTO-ZOOM 100-200mm F5(10xxxx)


 一連の108円シリーズである。元々は筆者の私物として入手したが、まともな状態になりそうもないのでHJCLへ抛った(^^; コイツが復活したら結構面白いのだが。

zenkei
 OM-SYSTEMのズームレンズである。この焦点距離はPEN-F用は割と有名だがOM用は知名度が低い。OMメインの筆者もズームに興味が無いから存在自体をキレイに失念していた。元々2倍望遠ズーム、しかも100-200㎜なんてのはどこのメーカーも全く人気が無い。FD 100-200㎜なんてどこのHOの青箱にも必ず有るくらいだ。なのでジャンク屋でも手に取る人はまず居ない。それだから108円でHJCL&ヨコテンの手に入ったわけだ(^^


★カビカビだよ!(^^;
 当初から判っていたが不具合多数だ。その上マウントは不人気、レンズは超不人気の低倍率のソコソコ望遠ズームとくれば108円もやむを得ないところ。

①前玉・中玉にカビが生えている。
②後玉付近にクモっている玉がある。
③ズームリングの動きが良くない(グリス切れ?)。
④∞表示が狂っている(行き過ぎ)。

 でその結果としてコントラストが異常に低い画質になってしまっている。取りあえずカビをとらないと他のレンズと一緒に入れられないのでカビ取りだ。


★分解・清掃
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 まずは当然ながら銘板を外す。49φなのでHJCLが最も得意としているサイズ(^^ これに続くのは58φだけどそれはまあ関係無い。


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 前玉が外れました!かなり分厚い一枚玉だ。ここまでは小学生レベルだったのだが…。


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 カビキター!これを拭いてお仕舞…と言いたいところだが、更に下にもカビはあるようだ。けどこれから先どうやってバラせばいいの?サッパリ解らんな。

 前玉ユニットを外すのにフードを外さねばならないらしい。がしかしこのフードが外れない!ネジになっているっぽいのだがどうやっても回らないのだ。ここは撤退して後ろを見てみよう。


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 マウントのネジを外す。これが結構ヤバいんだな。元に戻らなくなる可能性も結構高い。


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 意外に呆気なく遮光フードが外れた。ミノさんだとこれは省略しているね。いわゆる手抜きと言う奴だ。


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 覚えておかねばならないのだが…あー何かもう忘れそう(^^; スイッチはポロリと取れる。バネの位置を覚えておかないとな。


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 何かもう手詰まりになってきた…(^^; こうなったらもう一度前からバラそう。ピントリングのゴムを剥がせば道は開けるのではないか。いや最初から知っていたけど出来ればやりたくなかっただけ。


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 今日は破れなかったよ。予想通り下にはイモネジがある。


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 ヘリコイド抜けた。しかしやはりフードは外さないと前玉ユニットが取れないし無限調整もできない。無理やり傷つけながら回した。

 これで色々な玉を磨けたのだが、やはり絞り後の後群が問題だ。コントラストが付かないのが問題なわけだが、その主原因はカビではなくクモリ玉なのだ。やはり後ろからやらねばならないらしい。分らんけど。

 一連の作業でヘリコイドグリスがすっかり無くなってしまった。筆者が下手なのではなくそういう構造で、ヘリコイドのグリスが付いた部分を握らないと回せないのだ。組み立てにはヘリコイドグリスが必要なので困ったな。こうなったら禁断のモリブデングリスを使ってみるか?プラじゃないので行けそうな気もするが、浸みだして絞りやマウントの方まで行ってしまいそうな気もする。まあ年一くらいで定期メンテすれば済むことだが…イヤそれも面倒だなあ。

 取りあえず仮組立してテストするか。


★テスト
 カビは全部取れたのだが画質は全く変わっていない。実はこのレンズの画質を著しく落としているのはカビではないからだ。カビは端の方の一部に生えているのは殆ど画質に影響しない(絞ると周辺は関係なくなるから)。このレンズの一番の問題は後玉付近のクモリだ。これは清掃で取れるかもしれないが、ガラスの変質もしくは貼り合わせの接着剤の変質だったら厄介だ。それでも接着剤なら貼り直し出来るがガラスの変質は削らねばならない。ガラスの表面だけでなく中も変質していて削ってもダメな場合もある。ちなみに無限遠の調整だが、マウントアダプターがオーバーインフなので不可能だった。一応の仮止めで放置するしかない。そのうち∞完全調整済(注)のOM-1で無限を調整したい。


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 やっぱり全くコントラストが付かない(^^; もちろん被写体は撮影時の光線状況も低コントラストなのだが、レンズがさらに低コントラストなので全体的に平板な絵になってしまう。


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 ただ等倍で見ると印象は変わる。*ist Dsに250~300㎜を付けた時より細かく描写しているのが判る。新品いやクモっていなかったら恐ろしく細かい画質のレンズなのではあるまいか?是非ともクモっていない奴を使ってみたい。あとカメラの解像度が足りていないのが悲しい。1400万画素の熱糞でも足りないとなると…HJCLには無いな(^^;

 今回目に見えて変わったのはピントリングのゴムがキレイになった事だけ。水洗したので新品同様とは言わないけど、非常にキレイで気持ちが良い状態になっている。


★次回へ続く
 次回はクモリ玉と症状を特定する。ぶち壊すつもりでマウントを外してバラす。どうせこのまま置いといても何にもならないのだから。クモリ玉がもし割れるようなら割って貼り直しか放置して組み立てたい。ワセリン使った例もあるけどわざわざワセリンを買うのがイヤなので合わせてそのまま放置が良いだろう。磨いて直るようならひたすら磨く。

注:クレームしまくりで当時メーカー規定以上にシビヤーな調整をしたそーです(^^ 実際∞がおかしかったのはカメラじゃなくてコシナのレンズのせいだったんだけどね…チャンチャン。疑ってすいませんでしたm(_ _)m