CZ-715 70-150mm F3.8



TAMRON CZ-715①
TAMRON CZ-715②

 前回テストで画質の良さにぶっ飛んだCZ-715だが、その結果に気を良くして後玉もキレイにしてみようと思った。


★後玉の汚れ
 前回修理で中玉の謎の汚れを除去したが、その汚れが取れたら見えなかった別の汚れが見えてきた。それが後群の最後尾、つまり後玉の汚れである。汚れの度合いとしては取るに足らないモノで影響は無いだろうが見栄えは良くない。スッパリ除去して玉は新品同様と行きたいものだ。


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 最後尾なので玉を外すのは非常に簡単…と言いたいところだが、このCZ-715は少々面倒くさい。CZ-210やCZ-825のように取っ掛かりのカニ目が無いからである。しかもネジロックで完全に周りを固められている。個人的にはこれは非常に厄介だと思う。ちなみにこの写真に件の汚れがほんの僅か写っている。


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 仕方が無いのでアルコール攻撃だが…以前TAMRON 40Aでこれをやり過ぎて問題発生したので注意しなければならない。ただ止めるだけなら一部に付ければよいだけなので、これは明らかに分解防止の為に塗られているのだろう。確かに新品であれば保証の関係もあり致し方ない。この時期のTAMRONは長期保証5年だったらしいし。

 だがこのレンズは500円もしない(正確に言うと486円税込^^)ジャンクで保証も無い訳で、バラそうがどうしようが何処からも苦情は出ないはず。何としても後玉を抜いて磨きたい。


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 ゼーゼーハーハー、やはり苦労を強いられた。ネジロックが本当に強力だからだ。全周やらなくても良さそうなモノだが上に書いた通り分解防止だろうから仕方が無い。ちなみに回すのは下に見える椅子の脚を被せて回した。ムカついたらプライヤーで回す事もあるが、それは外から見えない部分に限る。このレンズは後玉が出っ張っておりあまり傷つけたくない。ネジの所に茶色いネジロックが見えるが、このカスがレンズの中に入って大変だった。


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 やはり同じように汚れていたが、今回は前回傷つけた失敗を繰り返さないために水洗にかけた。中性洗剤を使って食器のように洗う(^^ 洗った後は残りの脂分をアルコールでキレイにふき取り完成だ。


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 これを外した状態でもう一度中を見たが、微妙なホコリ以外は何も見えなかったので良しとする。この鏡胴は理解して得意になったのでCZ-825の目立つホコリ+ピントリングの狂いも退治したい。ちなみにピントリングのゴムも洗って新品同様に甦る事が判っているので洗う(注)。


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 ウッシャー!完成したぞ。覗いてみると筆者が前回付けた傷やごくわずかな埃、そして縁の方に極僅かに汚れがあるが気にしない。こんなにテキトーな掃除でも目に見えて変わってくるのがレンズだ。カビや汚れやクモリがあるレンズでまともな評価は出来ないと言って良い。出来るのは汚れやクモリとは全く関係の無い歪曲とボケくらいだろう。さあテストしてみよう。


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 一番最初の画像と比べると最早同じレンズとは思えないくらいコントラストが上がっている。前回の中玉が画質低下の主原因だったが、後玉の汚れも微妙にコントラストを落としていたようだ。油で不透明になる汚れは少々カビや傷があるのより遥かに画質に影響するらしい。


 という事で完全な姿になったので次回は色々テストしてみたい。マクロ機能が無いので実用には少々厳しいレンズだが、CZ-210(無印)の2.0mよりは多少マシな1.5mなのでマクロ域もテストしたい。

sankyoudai
 遂に揃った三兄弟(^^ CZ-825はフードが付いていないが、付いている奴も所有している。

注:劣化が著しい時は止めといた方が良い。傷だらけのものも外す時に破れる可能性が高い。接着してあるものもあるがこれも破れやすい。ジャンク品で破れているのを見た事があるが、明らかに外そうとして失敗したようだった。