SIGMA ZOOM 28-80㎜ F3.5-5.6 MACRO
PKAマウントの28-80ズームである。AFなので回転式ズームであり「これでHSDLのマザー写真が撮れる」と思ったら、遠距離~近距離まであまりの画質の悪さにぶっ飛んで保留になっているレンズ。本来なら今回は診察編であるが、当該品は特に悪い所は無いので改良する手段が見つからない。①となっているがこのまま終わる可能性も充分にある(^^;
★画角
APS-Cにおける画角である。
=28㎜=
APS-Cでは28㎜と言っても42㎜なので画角に期待してはいけない。
=50㎜=
50㎜標準レンズと比較。
=80㎜=
80㎜だと引き付けが足りない。135㎜まで伸びる40Aの方が使いやすい。
★28㎜のテスト
=F3.5開放=
ハロが見られる、画質が均一ではないなどもはや評論に値しない画質。
=F5.6=
ハロがキレイに消えたが左側がボケ・流れ等滅茶苦茶。右はそうでもないので明らかに偏心している。写真レンズはまともに芯が出ていれば片側だけボケる事は無いのだ。
=F8.0=
やはり左側がダメ。あと35㎜フルサイズだと四隅が酷いだろうなあ。
=F11=
漸く全画面使えるようになる。ただ右上隅、左下隅を見れば判るようにこれでも35㎜フルサイズだと四隅は死んでいると思われる。
=F16=
ほぼ均質な画面になった。だが回折により真ん中がボケ始めている(^^;
=F22=
全体的にコントラストが悪くなっているが画面が均質なのでF8.0よりは全然マシ。
この辺りでもうテストする気が無くなってきた(^^;
★37㎜のテスト
何でこの焦点距離か?35㎜に合わせたらなっちゃっただけ。
=F4.5開放=
割とイイ画質だね。
★53㎜のテスト
レンズが一番短くなるようにズーミングしたらこの焦点距離だった。
=F4.5開放=
これも悪くないね。遠距離よりは近距離が良いのかもしれないな。
★80㎜のテスト
いつもの柱上変圧器を撮ってみる。電線に注目するとレンズの善し悪しがハッキリ判る。
=F5.6開放=
初代クソレンズ王の称号を得た画像(^^; やはりひどい。
=F8.0=
上のワイヤーハーネスにまだ不安な材料がある。
=F11=
漸く使えるようになりました。もうF11なのだから当然だよな。これくらいの画質は17Aなら開放付近で出せると思う。
=F16=
回折でボケ始めているのでこれでお終い。けどこの絞りも使える。
絞れば絞るほど良くなるレンズかな。遠距離より近距離の方が良いのも言うまでも無い。
★一般撮影
もうヤル気は無いけど一応義理でやってみた。
80㎜マクロ開放で花を撮ってみた。何だこりゃ…まあ滲みも味わいがあっていいかもな。
風景は撮る気になれないレンズだ。
ボケテストに例の柵を撮ってみた。ゲゲッ!こんな夕暮れ時の弱い逆光でもゴーストが出ている!恐らくHJCLのテスト史上最も逆光に弱いレンズと言える。ボケはまあこんなモノか。
★フードの効果
上でホンの一寸でも光がレンズに当たるとゴーストが出ていたのでフードのテストをしてみた。
フード無し。光源は画面外なのにレンズ面に光が当たると全くダメ。ゴーストは許せるとしてもこのコントラストの酷さは昭和時代のモノコート並だ。
フードでレンズ面を覆ってみた。やはりコントラストが上がりゴーストも消えた。結論としてこのレンズのコーティングはほぼ役に立っていない。
★一旦終了
クソレンズ王の称号はダテではなかった。540円の元は取れそうにない。これは6月に撮った写真だが、あまりに酷いので発表を躊躇っていたけど置いておくのも邪魔なので上げちゃった。次回があるとすれば意味も無くバラしてみたい。