SIGMA ZOOM-β 70-150mm F3.5(Σ-51xxxx)


SIGMA ZOOM-β①
SIGMA ZOOM-β②
SIGMA ZOOM-β③

 前回のテストで全く∞が出ていなかったので調整したい。また前群にカビが発生しかかっているので清掃する。


★前玉外し∞調整
 この時期のシグマは銘板が無くリングが露出している。この形式だとリングを回すと傷がモロに判ってしまうのでやりづらい。しかもリングが斜めに深くなっているので既存のゴム系では回しづらい。可能であればプラスチック製のカニ目回しが欲しくなってくる。それはさておき、二重のリングだが内側は前玉を止めるリングで、外側のリングで無限調整をするのだろう。


imoneji
 価格シールの下にイモネジがあった。これを緩めて回すのだろう。簡単だな…と思ったら大間違い!イモネジを外しても全くリングは回らない。試しにゴムで回したら中のリングが回ってしまって結局外す事は出来なかった。これってもしかしてネジロックではなく普通の接着剤で止めてないか?(^^; 20分ばかり努力したがカニ目が傷だらけになっただけでリングはビクともしなかった。イヤになって捨てようかと思ったがその前に鏡胴をバラしてみよう。


★ヘリコイド抜き
 ヘリコイドを抜くのはまずピントリングのゴムを剥がさねばならない。折角外すのだから後で洗っておこう。ピントリングのゴムは最も油や手垢で汚れるので洗いたい。ヘリコイドを何故抜いたかと言うと、このまま有機溶剤に浸けてネジロックか接着剤(^^; を溶かすのだ。


maedama
 で結論から言えば回す事が出来た。全くヒドイ目にあった。ネジロックは「ネジが自然に緩まないようにする」もので「ネジを回らなくする」ものではない。テキトーな奴がバラすとネジロックなんてしないから良いのだが、真面目な働き者(のバカ)がバラすとキッチリ止めるので困る。ガッチリ止めるなら調整を間違えるなよ(^^;


★ズームリングのガタ
 ズームリングはカム軸のプラスチックのワッシャというかカラーのようなものが割れていないかチェックする。上を向けるとストンと落ちてくるのはこれが割れている可能性が高い。割れていたり摩耗していると軸がユルユルになるからだ。


cam1
 このレンズは片側が割れていた。道理でリングがスカスカなわけだよ。


cam2
 もう一方は偏摩耗していた。カラーの換えは持っていないので当る方向を変える事で誤魔化す。少しまともになったがそのうち交換したい。このプラスチックには機械油を注してはいけない。そんなバカな奴はいないと思うが一度どこかのブログで見た事がある。無学なオッサンは悲しい。


tape
 カムを覆っていたテープは金属っぽくて硬くて厚みがある。そんなテープは持っていないのでダイソーのアルミテープで妥協する。貼ってみたらカムが当たっているのでこれだと拙いんだけど、グニャグニャのビニールテープよりはだいぶマシだろう。


hanbun_kansei
 これで前玉ユニット以外は全部完成した。本体は磨き上げたし、ピントリングのゴムを洗ったのでジャンク品→中古良品に格上げだ(^^


★∞調整
 ∞調整は100㎜で行なった。この焦点距離が一番∞から遠ざかっていたからだ。ここで調整するという事は他の焦点距離はオーバーインフとなる。望遠レンズを突き当り∞撮影する事は無いのでこれで良い。結果は失敗してオーバーインフになってしまった。まあ∞が出ないよりは行き過ぎの方がマシだろう。

 …なんかヘンだな?イモネジを締めるとヘリコイドが重くなるのだが…(^^; 何処かに当る要素は無いんだけどなあ。ひょっとして組み立てに失敗している?いずれグリスやカラーを入れ換えるのでその時にもう一度調整したい。


★テスト
 カビと言っても僅かな生えかけなので画質への影響は皆無だった。それより∞調整の方がはるかに重要だ。望遠レンズは∞撮影は通常行わない。せいぜい月の写真を撮る時くらいだろう。がしかし∞が出ていないのは不良品なのでキッチリ合わせたい。

after_100f035
 一番外れていたのは100mmだったのでそこで完全に無限が出るようにした。前回の無限テストとは比較にならないくらいシャープになっている。


★おまけ
gekirea
 激レア!の下に「50円で買った」記事が出ているのが良い(^^ この並びだとこのレンズの金銭的な価値が人々によく理解されてよろしい。激レア!でも超貴重!なモノでもないゴミ寸前の不人気レンズである。そしてそれで楽しく(←重要)遊べるのが我々HJCLなのだ。