CANON NEW FD 35-70mm F3.5-4.5


 たまには有名なレンズでもやってみるか?という事でCANONのNEW FD 35-70mm F3.5-4.5を引っ張り出してきた。通常HJCLでは標準ズームは取り上げないので珍しい。標準ズームはビンボーデジタル写真家にソコソコ人気があるのでネコマタギではないからだ。それを何故取り上げたかと言うと…それを書くのは止めておこう。焦点距離が短いので遠距離と中距離を合体させてテストする。


nfd35703545
 このレンズは2017/08/02に324円で入手したレンズである。例によって他に買うものが無かったので惰性で買ってしまった。がしかし買わない方が良かったかもしれない(^^; 今は宇宙の彼方に投げ捨てたい心境だ。

 T50/70の標準レンズであるが、状態はバラした跡も無く外見は全く問題無し。玉は普通でカビ・クモリも無く評価に問題は無さそう。メカもガタは無くグリスが気持ち劣化し始めている程度だ。このまま製品として評価をしても問題は無いレベルである。


★35㎜
 パッと見で判るようにタル型の歪曲がある。歪曲がハッキリ識別できるようにわざと周辺に直線を入れてみた(^^ 尤も28㎜以上の広角ズームと比べれば少ない方ではある。また形が素直なタルなので陣笠のような変な形よりはだいぶマシ。陣笠の1%よりはタルの2%の方が良いのである。

=F3.5開放=
035f035
 元々は35㎜フルサイズのレンズで、それをAPS-C(NEX-5)にて使用しているにもかかわらず周辺部がかなり酷い。開放では撮影する気にならないレベルである。尤もこのレンズで開放で風景を撮る人も居ないだろうが。ブレたようなボケは非点収差だと思われる。

=F5.6=
035f056
 一段絞って大分マシになったが、右の電柱のワイヤーハーネスの描写はやはりヤバい。

=F8.0=
035f080
 これで漸く全画面使えるようになった。思ったよりはよくやっているかな。

=F11=
035f110
 ピントが深くなった以外には変化は見られない。


★50㎜
 この50㎜より一寸短い辺りが歪曲が一番少ない。ワイド側=タル型、中間画角のどこかに歪曲が無い焦点距離、テレ側=糸巻型という教科書的な歪曲の移り変わりである。歪曲が気になる時は無理やりこの辺りを使えばいい。単焦点レンズにはできない芸当だ。

=開放=
050f035
 このレンズは80年代のレンズだが70年代のレンズのように画面全体ハロハロだ。日中なので特にハイライトの滲みが激しい。非点収差も相変わらずで実用にはちょっと厳しい。

=F5.6=
050f056
 一段絞るとハロはスッキリ消えた。ただ電柱の描写はやはりヤバゲ。

=F8.0=
050f080
 電柱の描写はまだちょっと気に食わないが大部分はこれでOKだ。

=F11=
050f110
 全画面最高画質に達する。


★70㎜
 ピントがあった所の画質はこの焦点距離が一番良いようだ。

=F4.5開放=
070f045
 ハロはかなり大きい。基本的に70年代テイストだな(^^; ボケもブレボケしていて気に食わない。

=F5.6=
070f056
 半絞りだがハロは消えた。ただ非点収差は本質的には改善しないのでぼかすとヤバゲな描写になる。

=F8.0=
070f080
 左側の描写は全焦点距離の中で一番良いね。右は距離の関係もあるだろうが良くない。

=F11=
070f110
 全画面最高画質に達する。


★次回に続く
 ネット上で評判が悪いレンズだったので期待したが遠景は良くない。設計時にキャビネ版くらいしか考えていないのだろう。廉価版レンズ→ビンボー人が使う→ビンボー人は大伸ばしなどしない→キャビネくらいで見られる画質で良い、となる。今で言うならキットレンズだが、やっぱり一眼レフを使うならおまけじゃなくてちゃんとしたレンズを使いたいものだ。長くなったのでマクロテストは次回に回す。