★M42/PENTAX Sマウントの事
 *ist Dsを主にSマウントのDSLRとして使い始めて2ヶ月が過ぎた。当初「これで使えるレンズは合わせて50本を超える」と思っていたのだが、実際の稼働率は半分とまでは行かないがそれに近い。何故かと言うと純正S(M42)マウントアダプタはピンを押す機能が無いのでAUTO専用レンズは使えないからだった。これフィルム時代(SP使用)には全く関係無い事なのですっかり忘れていたよ。特に使いたかったCOSINAの20mmF3.8が開放でしか使えなかったのはガックリ。現在市販されているアダプタにはピン押し機能の付いたものが多いが、わざわざそんな高価なモノを買う気にもならない…カメラより高いし(^^; これらオート専用のテストは7Rを買ってからのお楽しみ、という事にしておこう。


★前玉が緩んでた(^^;
 どうも前回テストしたスーパータクマー55㎜F1.8は無限が出ていない…気がする。他人の同レンズと比べただけでなく、HSDLのもう1本の同レンズ(SMCだけど)と比べてもピントの悪さが気になって仕方がない。尤もロットが違うので当たりハズレの問題かもしれないのだが。

 原因を確定すべく、レンズの飾り板を外して前玉の所のネジを見たら一番前が手で回せるくらい緩んでいた(^^; 「ヤレヤレ、これまでのテストは全部失敗だな」と思って締め直し、無限を撮ってみたらやっぱりピントが来ていない…気がする。まだどこかのネジが緩んでいるのだろうか。無限が出ないなんてレンズの風上にも置けない不良だと思うのだが困ったな。レンズをバラすのは確信が持てないのでイヤだからサンプルを増やすべくもう2、3本買ってみるとか?何かそれもキリが無いのでイヤだな。全体的にシャープさが増した(気がする)ので再びフィールドテスト+基板撮影でその変化をテストしたい。疲れるなあ~。

 関係無いけど*ist Dsは機構ブレが大きいような気がする。何故かと言うとミラーアップして撮るとシャープさが増す(場合がある)から。シャッタースピードによってブレるのかもしれない。だからブリキフレームとプラボディはイヤなんだよなあ。尤もこの機構ブレはフィルム時代のダイキャストボディでもあったのでミラーや羽根を動かすシャッターがある限りダメなのかもしれない。完全な電子シャッターでないと根絶は不可能か。


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 ちょっとインチキ臭いけどRAWで撮って1/2してみた。ミラーアップにより前回テストしたよりはシャープさが増した気がする。尤も撮影時の時間や天候の差もあるのでカメラだけではないが。これでフル画角になればデジタル時代のレンズと比べても遜色無い。

 このレンズはドットBYドットで見ると中央部付近にある赤い屋根の家や電車の前あたりから駅までしかピントが行かない。素人がレンズをバラすのはイヤだけど放置もできないし、金を掛けてオーバーホールに出すほどでもないので自分でバラしてみるかな。ネジマウントのレンズは距離がいい加減なのでオーバーインフくらいで丁度良い気がする。


★LEDライトで検品
 どこかのサイトでLEDライトで玉の状態を検品していたので、マネしてHSDLでもSuperTakumar 55mm F1.8を検品してみたが…。


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 ほほー、なんかずいぶん汚れてますね。真ん中には恐らく画角内の逆光時に出るであろうゴーストも発生している。これでコーティングの善し悪しも判断できるか?

 がしかし、このままでは決定的な不具合がある。この状態だと100円LEDライトのレンズの傷やゴミが結果に反映してしまうのだ。つまりこの状態だと本当は傷や汚れが無くとも汚く見えるわけ。この欠点を改善するには拡散光じゃないとダメらしい。


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 光源をダイソーLED電球60Wに変えてみた。マネする人は筒を作って直視しないようにしないと目が潰れるので注意。相変わらずホコリは多いが傷の映り込みは無くなった。レンズの本当の傷はこれでも判別できる。慣れればコーティングや内面反射も確認できそうだな。ゴーストはもっと電球を近づけると消えるかも。この方式だと持ち歩けないのが困る。


koba
 100円LEDライト単体でもコバの浮きくらいは確認できる。これは透過光ではなく反射光で見ればよい。流石に製造後50年以上経っているので派手に浮いているな。ついでにこの状態で玉の黄変も確認できた。このレンズはデジタルでしか使わないので色は関係無いけど。黄変はUVライトで元に戻るらしいが、放射線が出続ける限りまたいずれ元に戻るのだから同じこと。ハンダ割れリフロー地獄に通じるものがあるな(^^; ま、一時だけ改善すれば良いテンバイヤーには良い情報なのだろう。