テレコンバーターとプロクサーで拡大マクロ(←最終目標^^;)


 以前からしばしば予告していたけど撮影がとても面倒なので放置していたが、天候不順で外に出られない折に漸く実験してみた。いつもながら途中で飽きてきたので結果は不充分だがヒマつぶしにはなった…って年末(基本はその頃に書いた^^)でクッソ忙しいのに何やってんだか。

 今回もマクロ撮影それ自体に意味は殆ど無く、レンズにX2のテレコンバーターとプロクサーを付けた時の其々の画質、加えて両方同時に付けた時の画質を確認するのが目的だ。親レンズはもう使い慣れたCZ-715(70-150mm F3.8)が起用された。このレンズはマクロ機能が搭載されておらず、アクセサリーを加えてそれなりのマクロ撮影できるようにする目的もある。このシリーズで使用するテレコンバーターはこれも使い慣れたMC4である。世間では画質の低さに定評があるのでわざと使う(^^


★ノーマル最短撮影距離
 今回のテスト被写体だが、これまで使ってきたヤシカエレクトロ35GSのような立体的な被写体は困る。このテストの主な目的は収差の確認であり、その為には像面の平坦性が重要になるからだ(注)。そこで昔40Aで使ったBICカレンダー(実際ははコジマ名義^^)を写してみた。複写台ではないし壁に貼っただけで平面性はテキトーなので精密テストとは言い難い。ライティングもアベイラブルライト(笑)なのでかなりムラが出ているが、それは今回のテストには無関係なので気にしないように。

 親レンズだけでテキトーにマクロ倍率を測ってみた。70mmでは1:17くらいなので近接撮影ではあるがマクロ撮影と言うには微妙に無理がある。画質は予想通り遠距離より悪化したが思ったよりは良い。70年代のズームレンズで平坦複写したらモノスゴイ画質になるのでは(ワクワク^^)と思っていただけにこの結果には拍子抜け。同じく150㎜は大体1:8くらいだった。マクロ域ではあるが近接撮影距離が1.5mと長い事から倍率は高くない。

=開放F3.8=
150mc038
=F5.6=
150mc056
=F8.0=
150mc080
=F11=
150mc110
 開放と一段絞りではハロはあるが、解像力はカメラの限界であるミリ当たり60本程度まで出ているのではないか。70年代当時のズームレンズとしては上々だろう。今回は拡大が目的なので150㎜だけでテストする。

注:尤もピントの移動を確認するためには立体的な被写体の方が望ましいのは言うまでも無い。


★まずはテレコンだけ
 テレコンだけ付けた場合はワーキングディスタンス(1.5m)に変化が無い。おまけに露出倍数も2倍となるのでシャッターも4倍遅くしなければならない。今回の場合は単体ではメリットがあまり無いが、ワーキングディスタンスを敢えて取りたい場合も多い。撮影倍率は150㎜で1:4だった。テレコン無しで1:8だったので計算は合っている(^^ このくらいになると「マクロ撮影」という感じになってくる。

=F3.8開放(F7.6)=
mc4mc038
 さすがに開放だとホヤホヤだね(^^; しかし仔細に見てみると解像感は悪くない。周辺まで全ての文字が読めるので、少々絞ればハロが消えてかなり良くなる可能性を感じさせる。シャッタースピードは1/80秒とかなり遅い。ここから絞っていってテストになるか?長時間露光のノイズが心配になる。

=F5.6(F11)=
mc4mc056
 球面収差のハロがだいぶ消えて全画面に渡ってコントラストが上がった。

=F8.0(F16)=
mc4mc080
 シャッター速度がミラーアップしてもヤバい域に入っている(このカメラにミラーは無いけど)。ハロはすっかり消えて満足な画質となった。

=F11=
mc4mc110
 微妙に画質が落ちた気がするがブレによるものかもしれない。何しろ1/10秒だ。

=F16=
mc4mc160
 F16以降、画質は緩やかに低下している。

=F22=
mc4mc220
 もはや大判カメラのシャッター速度になっている(^^;


★おまけ
 マクロとは関係無いがこのCZ-715とMC4の組み合わせの性格を見ておく。

150f038
150f056
150f080
150f110
 700m先のマンションを写す。上からF3.8~11である。70年代の望遠系だけに開放ではやはり色収差が気になる。F8以上絞らねばならない。色収差は接写の時にもある程度は気にしなくてはいけない。立体的な場合は軸色、平坦な場合でも倍色が出る。


ippan_1
ippan_2
ippan_3
 一般撮影。上から飛行機雲、携帯アンテナ(300m)と調布に着陸する小型機、いつもの電柱である。いずれも一段絞りだが気になる欠点は無い。このテレコンの悪い所は主に周辺部の画質なのでこのフォーマットは反って有利だ。悪評高かったMC4はAPS-C(若しくは43)デジタルのお陰で復権したね(^^


★続く
 次回はプロクサーで近接撮影する。平坦画像でどのような画質になるのか興味深い。