TAMRON 77D 28-80㎜ F3.5-5.6
TAMRON 77D①
TAMRON 77D②
TAMRON 77D③
マクロでまだ引っ張る。どうしてもピントが気になるので平面を撮影してテストしてみた。
★平面複写
おなじみビックカレンダーを撮影してみた。アベイラブルライト(笑)で暗かったので低照度ノイズが酷くて分かりにくいかもしれない。くれぐれもノイズと画質を混同しないように。まあそこまでアホな奴はこのブログを読んでいないと思うが。
=開放F5.6=
これが全景である。このサイズだと分らないかもしれないが廉価版標準ズームでここまで均質な画質は見た事が無いレベル。いつもそうだがHJCLの画像を見る時はお節介なブラウザで縮小しないでね。
これがセンターの画質。稍ボケ気味なのはピントがずれたのか?解像自体は問題ない。
これだと周辺が判らないので左上、右上、左下、右下の画質である。この通り均質である。尤もAPS-Cだから当然と言われるかもしれない。ここからが周辺悪化本番なのかもしれないが、HJCLで見てきた標準ズームでここまで均質なレンズは無い。
=1段絞り=
センターの画質。確実に向上している。ほぼ問題は無くなった。
コーナーは均質なので左上だけ。コーナーも画質が上がっている。
=2段絞り=
センターの画質。更に上昇してどうやら最高画質のようだ。申し分なし。
コーナーも最高に近い。
=3段絞り=
早くもボケてきたね。それでも1段絞りと同じくらいだから充分使える。
コーナーは2段絞りと変わりない。
=4段絞り=
更にボケて開放並みになってしまった。尤も開放が良いので使えないというわけではない。
コーナーもやや落ちてきたが開放並みで特に問題にはならない。
=5段絞り=
ハッキリ落ちてきた。開放とは違った感じにエッジのキレが無くなっている。いかにも回折の影響らしい。もう使いたくないレベル。
こちらも中央と同じく均質に低下している。
=6段絞り=
遂に細かい部分が解像しなくなってきた。これは誰だってNGになるだろう。もちろんノイズの影響もあるが文字がボケているので致命的。
こちらもボケてきたが中央部と全く同じ均質さを持っている。驚きだね。
これは80㎜辺りの限定評価となるがピークは2段絞りで、3段以降は1段毎に確実に画質が低下する。5段目以降は開放にも劣る。それでも全画面の均質さは全絞りに於いて変わりなかった。いやー不思議だなあこのレンズ。今まで見た事が無い種類のレンズなので驚いた。筆者が使うとしたら開放から3段までしか使わないな。それでHD以下の小サイズなら何とかイケるのではないだろうか。もちろんちゃんと撮影されている条件だが。
★マウントアダプタの絞り
このマウントアダプタの絞りは一定間隔で開放から6段まで絞れるようになっている。1段クリックは少なくともこのレンズでは1絞りではないようだ。
=1/2ステップの場合=
0(開放):F5.6
2段絞り:F8.0
4段絞り:F11
6段絞り:F16
=2/3ステップの場合=
0(開放):F5.6
3段絞り:F11
6段絞り:F22
シャッターから推定すると1/2~2/3絞りなのだが、1/2だとF16、2/3だとF22まで絞れることになる。感覚的には1段辺り半絞りと思っている。そうするとF11辺りから急激に劣化していることになるな。やっぱり頭打ち・劣化が異常に早い。
★続く
これでテスト撮影は終了だが次回は補足事項を幾つか。