ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

修理・改造

ZEN仕上げ除去(^^;;

SIGMA IA ZOOM 28-70mm F3.5-4.5編


 前回記事は特にアクセス数が多かったわけではないが二番煎じでもう一度。このための素材をわざわざ買った事だし(^^


★用意するもの
 前回記事を参照の事。溶剤のエタノールと拭き取り用のペーパータオルを用意する。その他仕上げ用のマイクロファイバークロスか雑巾があればいいかな。作業中は手指が黒くなるので手袋や指サックをした方が良いかも。筆者は爪の間に入ってしまって以後非常に難儀した。指に付着するともうアルコールでもなかなか取れない。


★SIGMA IA ZOOM 28-70mm F3.5-4.5
 このレンズはこのネタで使おうと思って入手したのだが、それ以外にもジャンクでは結構珍しいレンズだったという理由もある。


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 生意気にパワーズームなのである。サードパーティーのパワーズームって珍しくない?同レンズはα向けにもあったようだ。検索すると「もしかして」とか言われて別のレンズを検索させられる。全くこのバカAIには困ったものだ…イヤそれはどうでもいい、検索してもあまり情報が出てこないので使っている人自体少ないのではないだろうか。少なくとも筆者はジャンクで見かけたのは初めてだった。


ia2870_2
 当該物件はベタつきはまだ大した事は無いが、それでも入っていたハードオフの袋はベタベタでもう使えないレベル。一緒に入っていたレシートに黒いタイヤの跡が付いて悲惨な状態になっていた(^^; それとこのレンズは他のAFレンズにありがちな距離指標の窓が無い。つまり禅を落とすと全ての指標が無くなってしまう事になる。それでも使えるのか?(^^;


★作業する
ia2870_3
 紙を一枚消費した時点ではこのようになった。リングのゴムは全て外す。全てと言ってもこのレンズの場合は1つだが。


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 2枚目の紙を消費したところ。粗方の禅は除去されたがここからが面倒なところだ。プラ製なので力を入れるとレンズ本体が割れそうな感じがある。


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 上で予感はしていたが不安は的中!遂にブチ壊れてしまった。まあ壊れたと言ってもパワーズームのボタンがモゲただけだが。これは裏から付いているんだよなあ。このようにAFズームは本当に華奢で壊れやすいので注意。


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 3枚消費したところで仕上げの雑巾がけ。細かいホコリのような紙の繊維が気になる。


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 ゴムを装着して完成だ。玉には全く問題が無いのでテストには耐えられそうだ。


★動かす
 動かしてみた。アリャ?パワーズームにならないのはカメラが対応していないからだがAFが動かないのはどうしてなの?そもそも表示にMFレンズって出ているのだが。試しにシャフトをドライバで回してみたら正常に動作した。メカは大丈夫なのでカメラにAFレンズとして認識されていないようだ。これはパワーズーム対応機(KAF2)しか動かないのか?対応しているカメラは近いうちにHJCLに来るかもしれないし来ないかもしれない(^^; レンズにはどんなに金を掛けても、デジタルカメラにはなるべく金を掛けたくないんだよなあ…。


exif
 んんん?EXIFには焦点距離が出ていない。これはもう完璧にMFレンズの扱いで、それもKM以前の信号無し旧レンズ扱いだ。AFマウントなのに一体どうなっているのか?信号接点が不良なのかな。そうは見えないけどなあ。画角からみて焦点距離は55㎜付近らしい。


ia28703545
 原画はちょっと緑っぽかったがまあこんなモノだろう。小型の2870なのでSIGMA ZOOM 28-80㎜ F3.5-5.6 MACROの悪夢再来か?と思ったが画質も全く普通であり問題は無さそう。という事はやはりアレが抜けて悪いんだな…。


★完成!
 禅の下地処理?はまだ残っているのでゴム塗料が無くなってもそれほど品位は下がらない。黒艶消しだしノーマルと比べて落ちる所は滑りが良過ぎるところくらいか。もちろん文字が全て消えてしまったのは困るしダメージは決して小さくない。イヤそれよりもレンズとして正常に動かないのが困るな。AFが効かないのは我慢するとしてもズーミングできないので55㎜?の単焦点と化している(^^; せめてEXIFに焦点距離を記録してくれれば判るのだが。

 このレンズに限らないが「禅はベタついていてもアルコールで落とせるから」という安易な気持ちで入手しない方が良いだろう。100円とかタダ同然なら別だが…。

Tokina SZ-X210②

Tokina SZ-X210 70-210㎜ F4-5.6(857xxxx)


Tokina SZ-X210①

 前回の続き。予告通り今回はいよいよバラしてカビ取りをする。当初の予定はそのつもりだったのだが…。


★仕方が無いのでバラす
 ズームをバラすのは難しい。微妙な組み立て・調整で画質が異なるからだ。これなら単焦点で絞りまで含めて全バラする方が簡単だ。それにも拘らずズームをバラしたくて仕方が無いのは何故か?よく解らないから余計に中身が気になるのだろう。組み立て時の何かの加減で画質が良くも悪くも激変する場合もあるから余計にロマンを感じる(^^ 元々ズームレンズ自体が一本で複数の個性を持っているので、裏表の無い単純な短焦点レンズよりもジャンカー的には魅力があるのだ…と言い訳を書いたところでレンズをバラす。


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 前玉群には異常はないので後玉から行ってみよう。しかし…これって罠っぽいよな。何でこんなにこれ見よがしに穴あきリングが見えるのだろう?デカい穴でどんな道具でも思いっきり回しやすそうだが、回したらとんでもない事になったりするかも。再起不能は無いと思うが…。最近騙され続けているので不信なんだよ(^^;


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 出ーたよ!出たよ!何じゃこのネジロックは。何か回しづらいと思ったらこんなに塗してあった。しかもこの粉がレンズの中にバンバン入ってしまって出てこない(^^; やっぱやられたよ~。


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 おまけに何だこの後玉ユニットは!非分解式じゃないか?カニ目が何処にも無いんだよね。ゴムで回せば回るかもしれないが人柱はイヤだね。という事でこの後玉ユニットの表裏と中玉の後ろを拭いただけで退散する事にした。まだ詳細テストしていないのでブチ壊すのがイヤになった。終わった後でバラせばいいだろう。

 という事で予定を変更して分解は止めました(^^ いずれやるかもしれないしやらないかもしれない。期待していた人には申し訳ないがHJCLはそう言う事もあるのだ。突撃するばかりが能じゃないんだよ。


★テスト
 玉を拭いてカビが半減したのでもう一度テストしてみよう。生憎夜なので同じものは写せない。マクロ域でテストしてみる。


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test070mc040t
 まずは70㎜開放で撮影してみる。下は中央部の原寸である。オオッ!これはなかなか良いではないか。コントラストも付いているしカビが取れた効果なのかな?


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test210mc056t
 次は210㎜開放である。ブブッ!何だこりゃ。いきなり70sに逆戻りだ(^^; カビのせいではなく球面収差だったのかも。長い方の開放は特殊用途かなあ。


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 試しに一段絞ってみた。コントラストが急激に上昇したのでやはりこれは残存カビの影響ではなくレンズの特性だと思われる。まだハロっぽいが良い感じになりました。尤もこれF8.0だから当たり前だよな~。


★続く
 バラしが無しになったので次回は定型テストを行なう。


★おまけ
 実はこのレンズの記事は大部分は2017年9月3日に書いたものだったりする。その当時はクソ暑かったので望遠の遠距離テストは非常に苦労した。何でHJCLは曇りや日没前にレンズテストしているのかその理由がこれだ。

seeing
 日中ガンガン日が照っている時に撮影するとこんな感じになってしまうのだ。これはseeingに因るものだ。マンションと撮影地の間に大きな池があるのがいけないらしい。この時期日中は望遠レンズのテストは出来ない事になるね。冬になったらなくなるのだろうか?

ZEN仕上げ除去(^^;

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAF]編


 シグマの90年代前半のレンズにはZEN仕上げという表面処理が行われている。新品の時には滑りにくく無反射で高級感もあって良いのだが、この塗装が加水分解により経年劣化するのだ。加水分解した塗料は手に付着するくらいのノリ状になり、稀にズームリングの動きも阻害してレンズは全く使用不可能になる。これの除去作業はジャンカーの重要な仕事の一つなのだ(^^

 実は最初に不幸箱の中に入っていたDL3570の作業を行なったのだが、記事にする気が無かったので写真を撮っていなかった。今回記事を書くにあたって新たにZEN時代のSIGMAレンズをわざわざ買ってきた(^^ ちなみにZEN塗装を除去すると完全に元通りに戻るわけではない。絞り表示やレンズ名など表面の一切の印刷が消えてしまい非常にカッコ悪くなるだけでなく、ズームの焦点距離表示も無くなって極めて不便だ。つまり本質的にはこれは修理ではなく、非常に悪い状態から別の悪い状態に移行するだけだ。それでもベタつき状態だと見てくれ以前に使用できないので除去するしか手が無い。


★用意するもの
 以前書いたがXR-7のグリップも同じように加水分解によるものだった。他にもプラスチック系カメラの「グリップがベタつく」などと書いてあるジャンクの殆どがこれに当たると思う。このゴム塗料は経年劣化により各所で被害をもたらしているのだ。この加水分解したゴム塗料の一種はアルコールでほぼ完全に除去できる事が既に判明している。


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 先日入手した家庭用消毒アルコールである。1リッター500円未満なので経済的だ。他のベンジン・シンナー・ケトン類の有機溶剤は止めた方が良い。これらでベタつきが取れたとしても本体も死んでしまう可能性が高い。燃料用アルコールは安いが毒性が心配だ。


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 本来消毒用のため口がスプレー状なのが面倒くさい。これ無しの詰め替え用を販売してくれないだろうか?もちろんもっと安くね(^^


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 拭き取りはこちら。格安のペーパータオルである。筆者はこの手のペーパータオルが非常に嫌いだがこの際だからしょうがない。トイレットペーパーなどチリ紙でやったら悲惨な事になったのでもうやらない。やりたい人はご自由にどうぞとしか言えないが、紙の場合はアルコールと違って大して価格は違わないので止めた方が良いと思う。節約はもっと効果の高い所でやりましょう(^^


★SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]
 2017年忘年会の時に268円で入手したレンズである。直進式のズームリングに大きなゴムが巻いてあるので安全地帯(持ってもベトつかない部分)が比較的大きい。除去作業はやりやすい部類に入る。ただKAFマウントの為にEOSやαに比べ絞りリングの分だけ面倒が増える。このリングは非常に凸凹しているのだ。


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 Σのレンズは同じ名前で幾つも種類があるがこのタイプである。価格シールの貼ってあるゴム部分と、ピントリングのゴムが安全地帯となる。ここを持って除去作業を行なうわけだ。


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 伸ばしてみたら下の部分はまだ劣化が進んでいないようだ。ただ劣化は既に始まっているので除去は行なう予定である。一番最後に回すけど。


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 ゴムは外せる限り外すのが基本だ。外したゴムは中性洗剤で洗う。ブラシも使えばゴムの宿命である白化もある程度直る場合が多い。経年劣化しているモノもあり、外す時に下手すると破れやすいので注意。ZEN時代(90年代)のなら大丈夫だと思うが油断は禁物。

 保護フィルターやマウントキャップは着けたまま作業を行なう。フィルターが無ければキャップでも良いがすぐ外れるのでフィルターの方が良い。HJCLでは保護フィルターなどは使わないので捨てるつもりで付けておく。


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 絞りリングもZEN仕上げだ。絞り表示が全く無くなってしまうのが痛いが、KAFならば本体で絞り制御できるので気にしなくても良いと言える。それより凹凸が多くて拭きづらいのが骨が折れる部分。完璧に仕上げるにはリングを外した方が良い。そうでないとリングの隙間がベタついたままだ。溝があるので外してどぶ漬けでも良いかもしれない。

 次は距離指標の窓の周りだ。この辺りはピントリングを回す時に触れてしまうのでかなり困る。拭いているうちに下地処理も一部剥がれてきてしまった。これが剥がれるとマットブラックがテカテカのエンプラ仕上げになるのでカッコ悪い。

 その次はレンズ名が書いてある部分だ。このレンズは銘板が無いレンズだ。レンズ名はここにしか書いていないのに今回の作業で消えてしまうので、除去前に撮影するなりメモしておかないと後でレンズ仕様が判らなくなって泣きを見る(^^


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 最後は被写界深度などが印刷してある本体鏡胴部分だ。面積が非常に大きく面倒な部分である。まだ劣化していない所は取れないので放置。300-200-135-100-75㎜の表示が消えてしまうのが困る。筆者はズーム世代ではなくズーミングでフレームする事は無い。焦点距離はある程度決めて撮るので無いと困る。いや筆者の好みなどどうでも良い。HJCLの定型テストが出来なくなるのが困るのだ。まあカンでやるしかないか。或いはEXIF見ながら手で書くか…それもめんどくせえな(^^;


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 スッカリ消えちまいましたぜ(^^; 表面の印刷は何処にも何にも無し。シリアルナンバーは窪みにシールが貼ってあるだけなので安全だ。ちなみに普通にやれば下地処理は消えないのでマットブラックのままである。この艶消し下地処理だけでも品位は失われないと思う。


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 完成した。ゴムも洗ってキレイになったので一皮むけて愛着がわく。だいたい美しく蘇ったが表示が全て無くなってしまったのでもうこのレンズはシグマとは言えない。謎のレンズとして活躍してもらおう。それにしても何でAFなのに直進式ズームなのか理解に苦しむ。考えられるのは「MFと共用にするため」「部品が余ったから」くらいか。どちらにしてもただのケチという事で片づけられる(^^

 取りあえず焦点距離表示を何とかしなくては。これがないと定型テストが不可能となってしまう。ズームレンズは焦点距離に依って性格が変わるところに唯一の面白さがあるので重要なのだ。

今日の作業[17/12/14]

 今日の作業は2017/04/28に540円で入手したAUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4(123xxxx)と2017/10/04に100円で入手したCANON FD 135mm F3.5 S.C.の掃除を行なった。


★CANON FD 135mm F3.5 S.C.
 まずはコイツや。前玉と後玉にそれぞれカビが生え始めている。この辺りで手を打たないとコーティングがヤバい。

fd135_barasi1
 分解と言っても単焦点だし、そもそも前玉と後玉を外すだけなので簡単だろう…と思ったらそうでもなかった。まず銘板を外した後のカニ目リングが外れない。カニ目の溝が恐ろしく浅いからだ。お陰で失敗して少々傷ついてしまった。これでもうヤル気が無くなってきた。筆者は妙な所だけ完璧主義なので失敗するともう全部パーにしたくなる(^^;


fd135_barasi2
 後玉も難しいだろうな…と思ったらこちらは意外にもアッサリと外れた。この筒のような玉押さえはプラ製だった。回していたらいきなりぽろっと取れたので玉が落ちてきてしまい方向が判らなくなって一寸動揺した(^^; 凹面が外側(後ろ)のはずだが殆ど凹も凸も無いレンズなので…。


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 でもまあ何とか完成した。ホコリが少々見えるが有害なカビは皆無になったのでこれで完成だ。ホコリや汚れは別にいいけどカビは下手すると進行するので出来る限り除去したい。ついでに言うと防湿庫にはカビ付きは入れられない決まりになっている。


fd135_test1
 まずはこのレンズにとって苦手な近距離と言うかマクロから。フル解像度の25%画像だがまあこんなモノかな。近づくとボケがぶれたようになるのがヤバい。近接できない仕様なのはこれが原因かも。


fd135_test2
 これはフル解像度の中央部原寸画像である。このようにF3.5開放でも解像度はソコソコだが、先日の官能ズームも結構良かったので単焦点としてはもうちょっとキレて欲しかったな。まあ官能だからこんなモノだろうと言う甘い採点をする(^^ なおF5.6ではハロがスカッと消えて更にシャープさが上がった事を付け加えておく。


fd135_test3
 うーむ、単焦点と言えどもこの程度ならば70-150㎜ズームの分だけCZ-715の方が良いのではないだろうか(^^; お粗末様でした。


★AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4(123xxxx)
 お次はこちら。ついでに何となく買ってしまったがかなりポンコツのPF58㎜である。F1.4でなかったらこの値段では買わなかったよ。絞りは簡単に直る読みだったのだが…。


pf58_barasi1
 ありゃ?銘板が全く回らないぞ!必死に回していたら何とその内側のレンズを止めているリングの方が先に外れてしまった(^^; 前玉だけ外したかったのでこれで良いけどなんだかなあ。


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 後ろはどうやって外すんだ?絞りの事もあるしバラすか。まずはネジで止まっている黒い金属板を外してみたが…何も起こらなかった。何のためについている板なんだろう?何の役割もはたしていないように見えるのだが。反射防止なのかな?しかしこれを外さないと後群ユニットが引っ掛かって外れない事が後から判った。邪魔してるだけじゃん(^^;


pf58_barasi3
 じゃあこのイモネジに違いない。筆者はイモネジが嫌いだ。そう思っていたら何とイモネジを床に落として行方不明にしてしまった。床には銀色の耐熱マットが敷いてあったので銀色のイモネジがどこ行ったのか分からない(^^; いずれ探すが知らない間に掃除機で吸い取ってアウトの可能性もある。


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 外してみたら今度は銀色の汚い輪っかが外れただけだった。この茶色い固体汚れって何なんだろう?この辺りでこのレンズと言うかミノルタ自体に嫌気がさしてきた(^^;


pf58_barasi5
 ヘリコイドから油っぽいのがしみだしている。ヘリコイドの動きが悪いのでここからCRC-556を吹き込んだという信じられないくらいのバカなオッサンをどこかで見た(^^; 頼むからもう人生を辞職してくれ。


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 このあとはヤル気が無くなって後群ユニットを取り出して凹レンズのカビっぽいのを除去しただけだった。この後群ユニットが曲者で、これをねじ込むだけの作業で30分もかかってしまった。何故かネジが噛まないんだよね…。当該品だけなのか他のもそうなのかは知らないけど要注意。

 結局絞りは修理できなかった。いや完全にバラせば出来るだろうけど、この時代のレンズは罠があるのでバラすのがイヤになってきて止めといた。どんなに安いレンズでもズームとF1.4では価値がダンチなのだ。イラついている今バラすと再起不能にしかねない(^^; このレンズは開放しか使わないレンズだからレバーに紙でも挟んで開放固定にしておけばいい。


pf58_test1
 さてテストしてみる。何だこりゃ?やたら画質が悪いな。一瞬玉の入れ間違いを疑ったが、考えてみれば前玉と後群ユニットを外しただけなので間違えようがない。後群ユニットはバラしていないし前玉は逆には付かない(^^; つまり平常運転で画質が悪いだけなんだね。尤もこのレンズは筆者の持っている一眼用F1.4の中でも最も古い部類に入るので仕方が無いと言えば仕方が無い。ちなみにこのレンズは正確に言えば60㎜だと思う。


pf58_test2
 もうちょっと離れてみた。アンテナまでは精々7m弱くらいだがやっぱり良くない。このサイズだとハッキリとは分らないけど。つまりVGA~XGA程度の画質でレンズについて語ってはいけないという事。ちなみに熱糞+K&Fマウントアダプターではオーバーインフだったけど都合が良いので直さない(^^


★終わり
 FD135㎜はまあまあ良かった。ROKKOR PF58㎜は絞りが直らなかったので開放専用になってしまったがいずれ活躍する日が来るだろう。と言うかこの記事が掲載される頃には既に活躍しているはずだ(^^

今日の作業[17/12/06]

 今日は2017/10/01に1080円で入手したSuper Takumar 55mm F1.8と、2017/10/24に864円で入手したSuper-Multi-Coated Takumar 55mm F1.8のメンテナンスを行なった。


★Super Takumar 55mm F1.8(非Thレンズ)
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 まずはスーパータクマーの方から。「ズームと違って単焦点だから簡単」とは一概には言いきれないのだが、このレンズに限って言えば分解は非常に簡単だ。但しヘリコイドと絞りを分解しなければという条件が付く。銘板リングを外してフィルター枠を取り外す。


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 キタネー!何でこんなに汚れるのだろうか?お前はゴミ屋敷にでも住んでいるのか。今日はバラさないけどヘリコイドも全バラして洗いたい。分解していたら鼻水と咳が止まらなくなった。悪い病原菌でも付いているのではないのか?前所有者はもう死んでるな。


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 このように-ネジを6本外すだけでヘリコイドと鏡胴がキッチリ分離できる。玉掃除だけなら分離しないでも何とかできるが個人的には分離してからやった方が良いと思う。カニ目リングを外す時にヘリコイドを強く握るとそれなりにダメージがあると思う。何しろ薄いアルミの筒なのだから。ま、気分だがな(^^


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 汚れっぽい玉を拭いたら何故か真っ黒に…コバ塗失敗?それとも羽根に黒鉛を塗り過ぎたのだろうか。こんなに黒くなったのは初めてだ。それでも何とか透明に見えるように拭き取って組み上げた。玉は傷だらけでコーティングにはカビ跡と思われるダメージがある。ただでさえ逆光には弱いレンズだがこれはもうダメだな。その場の勢いとは言え何でこんなモノを買ってしまったのか…(^^;


 このレンズはリザルトでも書いたようにピントが大幅に狂っているので∞調整もやらなくてはいけない。当該レンズの∞のピントは20、いや10メートルくらいしか出ていない。前の所有者は一体どうやって調整したのだろうか?恐らく滅茶苦茶に狂ったマウントアダプターでテキトーな遠景を見ながら調整したのだろう。ミラーレス用の無名安物中華マウントアダプターはフランジバックが出鱈目なのでそれで調整するとこんな事になる。

 がしかし、思ったより重傷と言うかワケワカラン状態である事が判った。ヘリコイドがある一定の所まで縮めたらそこで止まってしまうのだ。つまり例のピントリングのネジを緩めて合わせるといった簡単な事では治らないようだ。恐らくヘリコイド自体に不良があるのだろう(上の方の山が潰れているように見える)。かなり重修理になりそうなので今回はひとまず終了。いずれヘリコイドも全バラしてみたい。


atoboke
 別にボケのテストやっている訳じゃないんだからね!(^^;


★Super-Multi-Coated Takumar 55mm F1.8(Thレンズ)
smct5518_kt1
 お次はSuper-Multi-Coatedタクマーの方。これはヘリコイドはほぼ完全に近く、前後の玉にかなり酷いカビが生えていた。さすがにSMCと言えどもこれは拙いので掃除する。


smct5518_kt2
 メカはスーパータクマーと全く同じなのでこれも分離してから玉を取り出す。


smct5518_kt3
 組み立て完了。カビは中性洗剤で洗ったら完全に取れた。コートも特にダメージは無かったのでめでたい。∞はバラされていなかったので大丈夫みたい。バラしてたらこんなにカビてないよな(^^;


smct5518_526xxxx
 Super-Multi-Coatedをテストしてみる。コントラストはやや良くなった気がする。これはThなので後群のガラスが黄色くなっていた。がしかしデジタルでは何の関係も無い。フィルムもモノクロしか使わないので何の問題も無い。


 両方とも早速戦線に投入される。このあとは以前から使っていた奴も∞調整をしなければならない。これで三世代揃ったから最後のゴム巻きタクマーも買うかな。アレはカッコ悪いので避けていたのだが、もし安いのがあったら買うとしようか。

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