ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

撮影テスト

DL75-300mm F4-5.6⑤

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


DL75-300mm F4-5.6①
DL75-300mm F4-5.6②
DL75-300mm F4-5.6③
DL75-300mm F4-5.6④

 蛇足と言うかおまけの撮影その2(^^;; 4月になったので(注:2018年4月^^;)桜でも撮ってやろうと思って東伏見演習場にやって来た。


dl75300_012
 まずはボケのテストでもやってみるか。まずは75だが…前ボケは悪くないが後ろがダメだな。これは過剰補正のレンズにありがちな症状だ。


dl75300_013
 次は300だ。これも後ボケは輪郭が出るタイプ。


dl75300_014
 解像度テストでもやってみよう。右下の災害救援のところがブレたようになっているが仕様です(^^; どうも被写体と言うかピント面が傾いていたらしい…。


dl75300_015
 上の中央部等倍画像。


dl75300_016
 次が300だがピントが少し外れると汚くボケてしまいます。


dl75300_017
 上の中央部等倍画像。


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 さて目的の桜だ。以上の撮影は絞りは全部開放。


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 飽きたので他の花も撮る。


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 枯葉。筆者の得意とする被写体だがこのレンズは全く向いていない(^^;


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 では金属はどうよ?まあまあかな。


 レンズというのは一流ではない製品ほど完璧に使いこなすのが難しいのだろう。このレンズは価格的に初心者が手にする(した)はずだが、そんなわけで恐らく一度も力を発揮せずにゴミとして捨てられる(捨てられた)可能性が高い。プログラムオートを使っているような初心者がこれの全能力を発揮するなんて夢のまた夢だ。禅がすっかり落ちたプラスチック製のデキもへったくれも無いレンズだが何か可哀そうになってくる。何とかコイツが寿命になる前に全能力を発揮させてあげたい。何が得意なのか?は未だによく解らないんだけど(^^;

DL75-300mm F4-5.6④

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


DL75-300mm F4-5.6①
DL75-300mm F4-5.6②
DL75-300mm F4-5.6③


dl75300_001
 蛇足と言うかおまけの日記撮影(^^;


dl75300_002
 2018年1月xx日、丸一日降り続いた雪が漸く止んで青空が広がった。おなじみの7、8m先のTVアンテナである。75㎜でF6.3、1/500秒だ(ISOは200固定)。


dl75300_003
 ベランダがこれだよ…まだ15cm近く積もっている。だいぶ溶けてはいるがとても歩けそうにない。しかし雪って写らないね。全然質感が出ない。このままアンダーにすると白さを失って汚くなる。同じく75㎜でF6.3、1/100秒である。マクロ域になっているね。


dl75300_004
 仕方が無いのでその翌日に雪かきした。この写真もやっぱりダメ。雪らしさは写っているけど雪そのものは全く写らない。アベイラブルライトでは無理なのだろうか。同じく75mmで開放F4.0、1/100秒である。開放でも70~80年代の奴より使い物になる。


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dl75300_006
 これは五日後。あまりに雪が溶けないので手でベランダの手すりの隙間に押し込んでやった。これで明日くらいには溶ける?この日は晴れたけど風呂場で水栽培していた大根の水が凍っていた。室内で凍るなよ(^^; それはさておきこの写真、何か雪にビシッとピントが来ないんだよね。そこでAF↑とMF↓で撮り比べてみた。真ん中がボケたAFに対しMFは中央にちゃんとピントが来た。AFはコントラストが強いと途中で止めちゃうんだろうか?まだα7000の時代にスキーカメラマンが「AFだと雪山ではピント合わないんだよね」と言いながらF3を使っていたのを思い出した。


dl75300_007
 2018年2月x日、気まぐれにプロクサー(クローズアップレンズ)No.1を付けてビックカレンダーを撮影してみた。テレ端の300㎜だとこうなる。大体これで1:2.3マクロとなっている。これでAFでズバッとピントが来るのだから楽でいいな(明るければ)。このようにハロハロだが結構な解像度である。開放なので一段絞ればビシッとする可能性が高い。実は暗かったので試していないのだ(^^; このレンズはプロクサーと共に300㎜マクロとして使えばいいんじゃないか?この組み合わせはこの春に大流行の予感!(^^


dl75300_008
 武蔵野市のごみ焼却場の煙突?手前のカラスはもっとはっきり写るはずだったが予想以上にボケてしまった。白の滲みは無さそう。


dl75300_009
 2018年3月x日、遠距離をもう一度テスト。来たー!手ブレしなくてピントがちゃんと合っていればこのようにちゃんと解像する。ベランダに知り合いが立っていれば多分解るよ(^^


dl75300_010
 上画像を等倍にしたら上に調布に降りる小型機が写っていた。電線と重なってしまったが一応解像している。


dl75300_011
 月を写してみた。キレイだけど300㎜だと大きく写らないなあ。


 このレンズは最近毎日のようにカメラに付けてシャッターを切っている。このレンズが例のシグマの単独ケースに入って出しやすいからだが、それ以外にも使いたくなる要素はある。一番の理由は能書きの割にロクな画像が撮れないからである(^^; 撮影した画像の大半はその日のうちに消去してしまっている。クソ過ぎて見てられないから。何とか一枚くらいは良い写真を撮ってみたいのだが…。

 もしクソレンズ王のようにレンズ自体が箸にも棒にもかからなければすぐに諦めるのだが、このレンズの場合はもう少し何とかなりそうに写るのである。つまり撮り方さえ判ればもっと良い画像が撮れそうな「気」がするのである。しかし現実はなかなか難しい。特に長い方は手ブレと深度外のブレボケの区別がつかずに判定に難儀を極めている。一般撮影だと三脚は使えない場合が殆どだからつらい。弱ってきた上半身のトレーニングもしなければ。下半身は自転車のお陰でそれほど弱ってはいないのだが…。

DL75-300mm F4-5.6③

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


DL75-300mm F4-5.6①
DL75-300mm F4-5.6②

 前回は中距離の画質を見た。今回はマクロ域の撮影テストである。データの裏付けではなく感覚的なものだがシグマのレンズはマクロ域が良いように思うので期待している。前回で傾向は判ったので焦点距離は飛び飛びに75、123、300㎜に限定する。


★75㎜

=開放F4.0=
075mc040
 全体ハロっぽいですね。デジタルレンズ厨房が見たらハッキョーするくらい悪画質なのだろう(^^; コントラストが低いが解像度は悪くない。こういうレンズが欲しい筆者は現在のレンズは全部失格だ。

=F5.6=
075mc056
 全体を覆っていたフレアーが消えてコントラストが付いた。

=F8.0=
075mc080
 中心の画質がいきなりガーンと上がって現代的な描写となった。しかしそれでも今のレンズのような「ヌケの良い画質」ではない。筆者はあのスッコヌケの画質がキライなんだよ(^^;

=F11=
075mc110
 被写界深度が上がっただけ。

=F16=
075mc160
 全体的に落ちてきた。

=F22=
075mc220
 何故か一絞りもオーバーになってしまった。これは絞り連動ミスかな?何らかのバグがあるのかもしれない。電子マウントのイヤな所だ。


★123㎜

=開放F4.5=
123mc045
 マクロでもやはり中間画角が良い。ちょっとピントが後ろのような気もするがまあ良いだろう。ちなみにAFで合わせて以下固定である。

=F5.6=
123mc056
 ここだけ半絞りしか違わないので変化が少ない。でもピントが動いた気がする。もちろん撮影ミスではなく光学的にだ。

=F8.0=
123mc080
 キタキタキター!これは非常に良い画質ですね。

=F11=
123mc110
 被写界深度が上がっただけ。

=F16=
123mc160
 被写界深度が上がっただけ。

=F22=
123mc220
 光学的には被写界深度が上がっただけだが露出がまた1/3絞りオーバー気味。


★300㎜

=開放F5.6=
300mc056
 申し訳ないが全体が入らなくなった(^^; 左はわざと傾けてあるので被写体は平坦ではない。全体的に甘いですね。

=F8.0=
300mc080
 中央部の網点が見えてきた。だがまだ甘い。

=F11=
300mc110
 漸く使えるピントになった。ピントが合っているのは右半分だ。

=F16=
300mc160
 被写界深度が上がっただけ。

=F22=
300mc220
 被写界深度が上がっただけ。

=F32=
300mc320
 全体的に僅かに落ちてきたが気になるほどではない。


★定型テスト終了
 距離や絞り表示は消えてしまったがAFならばそれほど問題にもならない。比較的色収差が少ない望遠レンズとしてこれからも活躍の余地はあるだろう。

DL75-300mm F4-5.6②

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


ZEN仕上げ除去(^^;
SIGMA DL75-300mm F4-5.6①

 前回は仕様の確認と無限遠(遠景)のチェックを行なった。今回は中距離(有限距離)の画質チェックを行なう。中間焦点距離はあまり変化が無い事が判ったのでテキトーに設定している(^^;


★75㎜
 短焦点端の75㎜である。

=開放(F4.0)=
075m040
 例によってAFだがちょっと外れているというかボケている気がする。短い方はハロは少なくコントラストは良い。

=F5.6=
075m056
 一段絞ると見違えるように変わった。この距離で使えるのはここからかなあ。

=F8.0=
075m080
 もうあまり変化は無いが微妙に向上している。APS-Cだとこの辺りが最高画質かな。

=F11=
075m110
 真ん中はやや落ちた気もするが殆ど変わりない。


★110㎜
 何となく設定したら110㎜になってしまった。しかしこれが133㎜になっても特に変化は無かった。

=開放(F4.0)=
110m045
 75㎜より明らかに良い画質である。これなら開放から充分に使える。但しハロっぽいのでデジタルカメラ厨房には耐えられないだろう(^^ コントラストより解像度が高いタイプ。

=F5.6=
110m056
 一段絞ってさらに向上。申し分のない画質。

=F8.0=
110m080
 ピントが深くなっただけ。

=F11=
110m110
 真ん中は微妙に落ちてきたが充分に使える。


★300㎜
 テレ端の300㎜である。

=開放(F5.6)=
300m056
 良く解像している。ハロが目立つが用途によっては使えそう。

=F8.0=
300m080
 まだハロが目立つ。300㎜の球面収差はかなり大きそう。

=F11=
300m110
 これで大体満足かな。でもまだちょっとハロっぽい(^^;

=F16=
300m160
 殆ど変わり無し。


★次回に続く
 次回はマクロテストを行なう予定。

DL75-300mm F4-5.6①

SIGMA DL ZOOM 75-300mm F4-5.6[KAFマウント]


ZEN仕上げ除去(^^;

 以前「ZEN仕上げ除去(^^;」で教材に使った75-300㎜ DLを動作チェックしてみる。Σの新し目の75-300はどこまで進化したのだろうか?ネコマタギレンズとしてはAFレンズ中で十本指に入るくらいメジャーなレンズで楽しみ。ZENが痛んでいるのが殆どで300円以下が相場だと思われる。

case
 前回の禅除去の後遺症により表面印刷が全て消え失せパイパン状態である。白板(牌)じゃなくて真っ黒だけどな(^^; HJCLとしては中間焦点距離表示が無くなってしまったのが痛い。以前から何度も書いているように、ズームレンズは焦点距離の変化に因る画質の変化が最大の面白さだからだ。テストの時にどうやって焦点距離を設定するかが問題となる。


★仕様
199312catalog
 シグマは昔のレンズの仕様がサイトに出ていないが、幸いにして手持ちの1993年12月版のシグマレンズカタログにこのレンズが出ていた。売り文句は「中望遠75㎜から超望遠300㎜までカバー。軽量、コンパクト、経済的価格を実現した高性能4倍ズーム」とある。

 このレンズは特殊低分散ガラスの代わりに(注)、前群に通常ガラスで最も低分散のガラスを使用して色収差を押さえたらしい。こういうのって激しく萌えない?通常動力潜水艦で世界最強のそうりゅう型みたいで(^^ 閑話休題、このガラスの件はカタログを見なければ判らなかったので役立った。そう言えば動作チェック時に見た時も電線にまとわりつく色収差が少なかったな。

 それとこのレンズはAFだけでなく同仕様のMFもあったらしい。前回記事で「何でAFなのに直進式ズームなのか」と書いたが謎はここで解ける。なおカタログ1993年版にはレンズ構成図はまだ掲載されていなかった(1998年版は出ている)ので構成図は不明だ。これが判ると色々比較できてもっと楽しいのだが。

=75-300mm F4-5.6 DL ZENの仕様=
AF対応マウント:シグマSA、α、ニコンAF、ペンタックスKAF、EOS
MF対応マウント:FD、KA、Ai、MD、XRP、その他(一部受注生産もあり)
レンズ構成:11群14枚
画角:32~8°
最少絞り:F22~32
最短撮影距離:150㎝
最大倍率:1:4
フィルターサイズ:55φ
ズーム方式:直進式
最大径:75.5mm
最全長:119.5mm
重量:540g
希望小売価格:45,000円(ケース・フード付)

注:特殊な低分散ガラス(FK0xシリーズなど)は一般ガラスの3倍以上と言われており通常は廉価版には使われない。


★無限チェック①
 カメラはいつものようにK100D Superで画像はRAWからの等倍切り出しで、設定や現像法などはいつもと同じ(出来る限り何もしない)である。

=75㎜=
mugen075
 開放F4.0だが大体合っている。書き忘れたがピントはAFで合わせている。上にも書いたがAFレンズはオーバーインフの遊びがあり、そのお陰でMFならば∞が出るのは当然なのでAFで試すのもテストの内である。球面収差の補正具合によってはコントラストで合わせるとピントが前ピンや後ピンになる場合がある。カメラのAFとの一種の相性と呼べるかもしれない。

=133㎜=
mugen133
 焦点距離が判らないのでテキトーに中間に合わせてみた(^^ EXIFによれば133㎜らしい。以前の写真では焦点距離表示は135㎜が真ん中だったので5つの表示はキッチリ等間隔になっていたのだろう。ピントはこれも全く問題無し。今日は右のTVアンテナ(100m程度)にお客さんがいるな。

=300㎜=
mugen300
 一見ブレたような画像になった。これはフォーカスが外れた時のボケ画質に似ておりピントが完全に合っていない可能性もある。ハロが大きくこの焦点距離の球面収差は開放で相当大きいのだろう。シグマはこの頃は完全補正だと思っていた(注)のだがこのレンズは短い方だけなのかもしれない。尤もピントリングには余裕があるので気に食わなければ手動で合わせれば良い。無限遠を撮影する場合にAFは必要無いのだから。電線ボケに色が付いていないのは売り文句通り色収差が少ない事を表している。通常ガラスでこれだけやれれば立派なものだろう。他のメーカー(特にタモ論^^)も頑張ってほしかったな。

注:SIGMA MACRO 50㎜ F2.8が朝亀で絶賛されたように当時のシグマは完全補正が多かった気がする。開放から高画質だが絞るとむしろ悪化していく完全補正タイプは常時F5.6~11に絞って使いたい当時の筆者にとって非常に迷惑な存在だった(^^


★無限チェック②
 上の∞チェック(∞と言っても距離700mだが^^)気になる部分があったので月で試してみる。

=75㎜=
075moon040
 75㎜なので小さくてよく分らないが月の模様は分るのでピントは問題無し。

=300㎜=
300moon056
 300㎜だとかなり大きく写せる。御覧のように開放5.6から月の模様がハッキリと描写された。球面収差が大きくてハロがあるがここまでやれれば通常ガラスレンズとしては合格である。CZ-825では250㎜の開放で月を撮影するのは画質的に無理だった。15年の歳月はダテではないのだ。


★次回に続く
 前回で外装のベタベタは無くなり、今回のテストで動作も全く問題は無かったので次回以降で定型テストを行なう。AFなので一般撮影もできればしてみたい。

このシリーズは2017年~2018年にかけて書かれたもので、現在の状況と一部合わない部分があるかもしれない。以降のシリーズ記事も同じだ。


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