ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

40A

TAMRON 40A⑧

TAMRON 40A 35-135mm F3.5-4.5(91xxxx)


TAMRON 40A①
TAMRON 40A②
TAMRON 40A③
TAMRON 40A④
TAMRON 40A⑤
TAMRON 40A⑥
TAMRON 40A⑦

 今回はマクロ機能を使って撮影してみる。このレンズはシームレスマクロではなく明示的にリングを操作してマクロモードに入らねばならない。

macroring
 これがマクロリングである。HJCLではピントリングを∞に固定して、このリングを回す事でピントを合わせている。正式な使用法は知らないのだが(^^; なお第一回記事ではマクロの焦点距離が不明だったが、今回はレンズが最も短い焦点距離35㎜を使用した。


★マクロモード35㎜
 折角絞りがF32まであるので今回はF32まで絞っている。

=F3.5=
macro035
 さすがに被写界深度が浅くボケボケである。がしかし、これまでテストしたレンズのマクロ撮影よりハロが殆ど見られないのが判ると思う。コントラストが低いのは中玉のクモリのせいもあるから気にしないとして、開放からソコソコ使い物になるのではないだろうか。

=F5.6=
macro056
 未だ周辺はボケボケだが中心部がちょっと締まった感じになっている。コントラストも多少上がった感じ。

=F8.0=
macro080
 ピントが合った所も画質は更に上がってきた。この辺りが周辺部を除いて最高画質なのではないか。

=F11=
macro110
 被写界深度が深くなっただけ。

=F16=
macro160
 被写界深度が深くなっただけ。

=F22=
macro220
 中央部の画質が微妙に低下しているが充分使える画質である。

=F32=
macro320
 中央部はハッキリ画質が下がったが使えない訳ではない。被写界深度が欲しければこのくらいまで絞っても何とか使える。

 広角側のマクロなので画質の悪化に身構えていたが、開放から最少絞りまで拍子抜けするほど安定していた。立体物を撮るには絞り値による画質はそれほど気にしなくて良いかもしれない。


★続く?
 もし次回があるとしたら来年だが、例の貼り合わせのクモリ玉を剥がして貼り直してみたい。クモリが取れてスキッとコントラストが復活したら正に革命的だろうな。

 このレンズはHJCLの初めてのレンズなので思い入れがある。なので次回以降も延々と引っ張られるだろう。○囲み数字は⑳まであるので20回までは書ける。尤もHSDLのマザーボードと同じく弄り過ぎて20回までに壊れてしまう可能性も大きい(^^;

TAMRON 40A⑦

TAMRON 40A 35-135mm F3.5-4.5(91xxxx)


TAMRON 40A①
TAMRON 40A②
TAMRON 40A③
TAMRON 40A④
TAMRON 40A⑤
TAMRON 40A⑥

 既に完成したTAMRON 40Aだが、初期のレンズなので定型テストをしていない。そこでもう一度最初からテストしてみた。但しこのレンズはまだクモリが取れていないのでこれが40Aの実力と言うわけではない。第1回のカビクモリ有り絞り無しよりははるかにマシだが。あの記事にアクセスが有る度に誤解を招いている気がして心が痛む(^^; 閑話休題、まずは遠距離から行ってみよう。今回もテストは熱糞を用いている。少なくとも遠距離テストはピントが不安なのでこの方が良さげ。


★135㎜

=F3.5=
135f035
 実は例によって露出補正があまりうまく行っていない。なので絞りを絞ると稍暗くなって行く。この開放の画像はやはりハロが多くてコントラストが低い。

=F5.6=
135f056
 一段絞る事でハロは消えて真ん中は非常に高画質である。開放だけでもそれなりに撮れたレンズなので当然か。

=F8.0=
135f080
 ピントの合ったところは全画面に渡って良い。ボケはややブレボケしている。

=F11=
135f110
 更に上昇して全画面に渡って最高画質である。


★80㎜

=F3.5=
080f035
 全画面に渡ってフレアーがかっている。電柱を見ると解像度は悪くないのが判る。

=F5.6=
080f056
 絞って消えたのでやはりレンズの性能なのだろう。但しコントラストが低いのはクモリのせいであろう。これ以上絞らなくてもイイかなと言う気になる。

=F8.0=
080f080
 更に上昇してこのレンズの最高性能が出ている。

=F11=
080f110
 ピントが深くなっただけ。


★50㎜

=F3.5=
050f035
 簡易MTF測定器?のNEX-5のピーキング機能に拠ればこの焦点距離がコントラストが一番良いようだ。但し開放だとやはりこのようにハロがある。ただ乱れた感じは無いので不快ではない。

=F5.6=
050f056
 一段絞るともう殆ど実用可能な画質になった。

=F8.0=
050f080
 更に上昇して全画面に渡って最高の画質。

=F11=
050f110
 ピントが深くなっただけ。


★35㎜

=F3.5=
035f035
 真ん中のピントは意外なほど良い。これの直前にNew FD 35-70mm F3.5-4.5を見た後なので余計にそう思うのかもしれない(^^; 周辺はやはりかなり悪化するが高倍率ズームの広角側はどうしてもこうなりやすい。ハロは長焦点側より少ない。

=F5.6=
035f056
 ほぼ実用可能な画質となった。

=F8.0=
035f080
 差は少ないが更に上昇。

=F11=
035f110
 ピントが深くなっただけ。


★続く
 焦点距離が短いので中距離は飛ばして次回はマクロのテストを行なう。

TAMRON 40A⑥

TAMRON 40A①
TAMRON 40A②
TAMRON 40A③
TAMRON 40A④
TAMRON 40A⑤


 前回は完全にバラしてカビ取りを行なったのだが、副作用?で絞りが動かなくなってしまった。開放一本槍では厳しいので何とか動くようにしたい。その前に何で動かなくなったんだろう?ホント不思議で仕方がない。


40a_shibori1
 どうもこの板(二か所)を外したのがいけない気がするなあ。この板は玉を掃除するだけなら全く弄る必要はない。次回からは大丈夫だろう(^^


40a_shibori2
 上の板を緩めて、絞り羽根を動かすアームを無理やり棒で動かしていたらユルユルとだが動き始めた。また動かなくなる前に組み立てちまおう。念のため羽根を見たが油は回っていないようだ。それより羽根を閉じるスプリングが伸びてしまっている感じだ。これを交換するとしたら全バラになるのでイヤだな。

 ここでまたもや痛恨のミス!クリックのスチールボールがどっか行っちゃった。仕方がないのでそのまま組み立てたが、組み立て終わったら出てきやがった(^^; またバラす事もあるだろうからその時に入れる事にしよう。それまでは無段階絞りという事で。余談だがラボ屋では絞りのクリックをワザワザ外して使っていた人が多かった。証明写真を焼くときは露光時間固定で明るさを換えて露光していたからだ。シャッタースピード優先マニュアルか(^^


40a_shibori3
 一応直った証拠に絞りを最少に絞って撮影しておく。前世紀のコンデジでも何とか写った(^^


★テスト
80_kaihou
 まずはこれが絞りを解放にした状態だ。修理前はこの状態で固定だったので厳しい。


80_ichidan
 WBの誤爆で一寸色が変わってしまったが気にするな。これは絞りを一段絞った状態だ。上とは一目瞭然で「写真」と「絵」くらいの画質差がある。

 さて、絞りが治ったものの極めて動きが悪いので、使わない時は絞りを絞った状態にしておくことにした。もしかすると正常なレンズも保存する時は絞っておいた方が良いのかもしれない。バネが伸びそうだから。


★∞が出ない
 実はまだ不具合箇所が有った。前玉ユニットがわずかに汚れているのもあるが、それよりももっと致命的な不具合を発見したのだ。


zenkei
 アダプトール2のKマウントを付けて遠景を写すと∞が出ていない。このサイズでは全く分からない。つまりレンズの評価にこんな小さな写真は使えないという事だ。


focus_out
 等倍にするとハッキリピンボケなのが判ってしまう。本来はマンションの方がピントがシャープになるし、マンションの2本のアンテナがハッキリ写る。目の悪い人はこれで出ていると思うかもしれないけど全然ダメ。これでレンズを評価したらかわいそう。安物ズームは微妙ではあっても焦点移動があるのでオーバーインフにした方が良いのかも。合わせた焦点距離のところだけ∞が出るような悲惨な事になりかねない。HJCLのSZ10はこれだろうな。

 20年以上昔、マウントアダプターでオーバーインフになった時に、あるレンズの無限遠の描写が異常にシャープになったので驚いた事がある。勿論∞にしっかりピントを合わせた時の話である。ジャンクや中古の無限遠は狂っているのが殆どではないだろうか。特に望遠は全部やり直したいけど、今はコリメーターが動いていないので月が出るまで調整できないのだった。今回は調整などはせず、リング等をもっと締めこむことで解決する。元々出ていたモノだからこれで復活するはずなんだが。


in_focus
 前群をもう一度バラして掃除した(但し2群3枚の前玉群はバラしていない)。月ではないので無限が来ているかどうかは分らないが、以前より中央のマンションがシャープになっただけでなく、前景のアンテナや建物がボケている。これら50~100mの前景は本来ボケるものだ。この手の調整をする時に被写界深度なんて言葉を持ち出している奴はメクラ。いつでもピントは一点しかない事を知っておくべきだ。ここのところ天気が悪く月は出ていないので今のところこれで我慢しておくか。


★残された課題
 カビを落としてもまだコントラストが低い件だが、平行光を使って精密検査したところどうも貼り合わせの中玉がクモっているらしい(汚れではない)。見た目だと本当に微妙なのだが撮影するとハッキリ表れてしまうようだ。昔の製品でコントラストが低いレンズって実は全部クモリが原因だったりして。貼り合わせの玉という事でこれはまず間違いなくUV接着剤の変質だろう。このUV接着剤は経年劣化に強いとは聞いた事が無い。何しろ使われてからバルサムとは比べ物にならないくらい実績が無いのだ。単純に製造が楽だから採用された資材だろう。HJCLの見解では天然バルサムより寿命は短いと考える。もしかすると実験室内ではバルサムより長かったのかもしれないが、現実的には昔のバルサム時代のレンズより新しいUV系接着剤採用レンズの方がはるかにクモリは多い。バルサムには黄色くなる病気もあるがクモリよりはずっとマシ。デジタルなら黄色くなったって全く関係無いからだ。修正の効かないピントに悪影響のあるクモリはやはり困る。

 対策としてはこれを剥がしてバルサムで貼り直すか、それとも剥がしたままで放置するか。いずれにせよUV接着剤を剥がさねばならない。これが難易度が高すぎる。バルサムみたいに煮たら剥がれるとかそんな楽なモノではなさそうである。アセトンとかの有機溶剤で溶けないかな?いずれにせよ近いうちに実験してみるつもりである。但しこのレンズではやらないけどな(^^

TAMRON 40A⑤

遂にバラされる日がやって来た(^^;


 TAMRON 40Aも完全に手の内に入れたので飽きてきた。そこで異様に低いコントラストとヘドロのような発色を改善すべくカビ取りしてみる事にした。以前後ろから途中までバラしたがその後が判らなかったので中断したのだが、今回は滅茶苦茶やって何としても分解する。もし元に戻らなかったら諦めよう(実際もう一つあるので実害は無い)。

今回バラした方:TAMRON 40A (91xxxx)
汚れが少ない方:TAMRON 40A (20xxxx)

 いずれも2017/05/07に中神で同時に手に入れたもの。


★まずは後ろから分解
 まずは後ろから分解して必ず絞りまで到達してみせる。絞りより前は前から開けねばならないので後回し。調査ではどうも絞りの隣の玉にカビがあるようだ。経験上絞りの後のレンズで画質の6、7割は決まると考えているのでこれは落とさねば。絞りを見るまでは分解を止めないぞ。


bunkai01
 今日は初めてこのレンズのマウントを取り外す。これを外してヒドイ目にあった事は何度もあるが、それから2、3回成功してだいぶ慣れたので大丈夫だろう…と思ったが、実は掃除が終わってからヒドイ目に合っていた事が判った(^^;

 以前はここでカニ目を外して外から2枚目までは外せたんだな(記事)。だがその下の3枚目以降のレンズを外せなかったので今日はマウントから分解してみたのである。絞りリングは外さなくても良いのだが外れてしまった。これが失敗の要因か?


bunkai02
 カニ目が付いていたのだが届かないので滑って傷だらけ。頭に来たのでプライヤーで掴んで回してしまった。こんな回し方をするなら絞りやマウントも外す必要は無かったね。傷は黒い塗料でスポットしよう。まだまだ実験は続くので当分やるつもりはないけど。それはさておきこのユニットが外れればもう大丈夫。


bunkai03
 更にカニ目と言うか穴が開いているネジを回さねばならない。これもネジロックされているようなのでアルコールを掛けたら掛けすぎて洪水だ(^^; これが後に絞りに致命的な障害になった可能性がある。


bunkai04
 回す時に傷だらけになり、何かもうズタボロになってしまった(^^; 他人には決して見せられない状況だ。しかも玉がアルコール漬けで蒸気でクモっている。もう上で傷が付いていたので傷付くのは諦めている所がある。他人のじゃないから別に構わない。売るつもりも無いし。完成したら傷はスポットしておこう。


bunkai05
 絞りだ!遂に後群を制覇した。TAMRON 40Aの玉バラし記事はいくつか検索でヒットするが、ここまでバラした記事は見つからなかった。絞り手前のレンズがカビていたのでこれでもう全部の玉が掃除できる。絞りが少々濡れているのが判るだろうか?アルコールがここまで浸みてきている。


bunkai06
 カビ玉だ!かなり酷かったけど、中性洗剤で洗ったら新品と変わらないくらいの状態になった。で組み直したのだが…。

 これで絞りリングを付けたのだが、何と絞りが動かなくなっているではないか。恐らくアルコールを入れ過ぎて絞りの方まで回ってしまったか、連動する内部のアームが何かの拍子に外れてしまったのだろう。現状サッパリ解らないので放置する。何かもう全バラしないと使えない気がしてきたな(^^; ズームレンズの鏡胴はバラすと部品数が多くて始末に負えなくなるのでやりたくない。

 後群はこれでキレイになったのだが、実は覗いてみると前群にもカビがあるようだ。これも絞りの手前である。現状絞りが動かず、もう使えないのが確定しているのでヤケクソだ。次は前群を壊す気で徹底的にやってやろう。後ろと同じく絞りを見るまでは絶対に撤退しないぞ。


★前群をバラす
 後群を全部見たので結構自信が付いてきた。このレンズは恐らく厄介な樹脂溶着部分は全く無いのだと思われる。前群は後ろのように絞りメカも無いのでもっと楽なのではないだろうか?甘い?


bunkai07
 実は前玉群を外すのが至難の業だった。手持ちのゴムではカバーできないくらい大きかったからだ。しかも銘板と前玉が一体化している?レンズ構成図で見ると2群3枚である。前は外れないので後ろを外す。これは手でネジって開けられた。この前玉群はほぼ汚れは無い。一度もバラされていないレンズだから。


bunkai08
 次はこれだよ。これが前群最大にして最後の関門である。カニ目が付いているのだが細くて浅いのでなかなか回せなかった。専用治具を用意するしかなさそうだ。次に分解する時には用意したいな。


bunkai09
 上で最大・最後と書いたが、何故最後かと言うとこのユニットを外すと次はもう絞りなのである。これでこのレンズの全ての玉を指で触った事になる。それが今日の目標だったのでまあ良しとしよう。このレンズは4群ズームなのだろうが、絞りの前には2群なのでこれで終わりだ。前群は上のカニ目を回せさえすれば楽勝の部類に入る。但し外すより付ける方がもっと難しい(^^;


bunkai10
 その外した第2群をバラす。このバラしには吸盤が必須である。18~9年前に買った吸盤があったのでそれで吸い出した。「オレは吸盤なんか要らないよ」と言う人は無しでやってみても良いけど多分涙目になる(^^

 あとで組み立ててから覗いたら拭きムラが出来てしまっていた。あと無水がもったいないので水分の入った消毒用アルコールを使ったらコバが溶けて落ちてしまった。なんかもう途中でヤル気が無くなったから投げやりだな。絞りが動くようになったらまたバラして掃除しよう。もう一度やる時は前後とも10分もあればバラせるのではないか。現状「40Aなら任せろ!」状態σ(^^ でもすぐやらないとまた忘れそう。


★テスト
 漸く組み立てたものの絞りが動かないので再び開放専用に逆戻りしてしまった。しかも途中で投げたのでテキトーにチリ紙で拭いたら拭きムラでクモリ気味になった。タムロンのマルチコートは良くできているのか拭くのが大変なので超音波で洗った方が良いかも知れない(シルボン紙使えよ^^)。まあ前玉はもう何時でもバラせるからいずれ。メンテ用にカニ目より他に穴開けて回しやすくするかな?銘板を回すのも何か手を考えねば。全てのカニ目を統一しないとか、メーカーは作業の効率と言うよりはバラしづらいように注力している気がする。それはさておき、


1before
 清掃前の写真。コントラストが低く色がドブのように濁っている。玉の半分くらいを覆っているカビなので影響も大きいのだろう。


2after
 清掃後。コントラストが向上してスッキリしている。いわゆるヌケが良い状態なのである。しかし惜しいなあ~これで絞りが動けばバリバリ現役でいられるのに。


★続く
 という事で今回もまた「清掃に成功したが使えなくなった」と言うブザマな結果になってしまった。あと1、2回やれば成功するようになるんじゃないか(^^; 絞りはいずれまた暇になったら修理したい。どうも神はこのレンズを完全な状態にさせたくないらしい。恐らく憑いているのは貧乏神なんだろうな(^^;

TAMRON 40A④

 基板撮影の成功によりタクマーを返却したため、HJCLの所有レンズはいよいよこれだけになってしまった。カメラ一台レンズ一本。迷わなくていいんじゃね?マザーボードやビデオカードもそうだったけど、増えて来ると使いこなす前にお蔵入りになる事が多いから。


170603genzai
 使用しているフードはHAMAの58φのゴムフードがあったので付けてみた。オリジナルの79FHはAPS-Cや4/3で使う限り全く役に立たない。これは折り畳み式で一杯まで伸ばしているが、フォーマットがAPS-Cなのでワイド端でもケラレない。SIGMAのスカイライトはネタである(買い物記事参照^^)。

 悪画質や煩雑な使い勝手には慣れたけど、常用にはもう一回りサイズが小さいと良いんだよなあ。仮に次回ズームレンズを手に入れる事があるとすれば、今度は出来る限り小型のモノを選びたいと思う(となると28-70や24-70辺りの標準ズームか)。


★再度撮影
 絞り込み改造により絞りが使えるようになったので再度フィールドワークでテストする。


35_f8
 まずは広角端35㎜(フルサイズ54㎜相当)の画質から。前回は開放しか使えなかったわけだが、今回は開放からF32まで全部テストした。その中で最高画質と認められたのはF8~11辺り。写真はF8である。


135_f8
 これは望遠端の135㎜(フルサイズ207㎜相当)である。最高画質はF5.6~16とかなり幅があるが写真はF8である。


moon_135
 遠景をもう一つ。真の∞のチェックも兼ねてテレ端で苺月(注)を撮影してみた。真ん中しか使わないので絞りはF5.6である。あまりにコントラストがホヤホヤだったのでポストプロセスでγを弄っている。解像力がイマイチなので無限が出ているかどうかよく判らなかった(^^;

注:実は前日だった。しかもAWBの補正で赤くねーし(^^;


★複写テスト
 厳密に像面の平坦性をチェックしてみた。それには複写が一番だ。壁に貼ったビックカレンダーを大体平行にして撮影する。焦点距離は変えるのが面倒なので一番歪曲が少なく倍率色収差も少ない80㎜とした。マクロになるが倍率は1:7である。


913297_80f035
 開放ではこんな風にハロハロになる。周辺もかなり酷い。がしかし、周辺の要らないポートレート等ではこれはこれで使い道がある。


913297_80f056
 一段絞ってF5.6である。オッと、F5.6と言ってもそれは35㎜の時で、恐らく実絞りは一段暗いと思う。ハロがほぼ消えてスッキリした。花の写真のように周辺がボケているならこれで充分だが、このように複写だと周辺の悪化が酷く目立つ。これではちょっと使えない。


913297_80f080
 さらに絞ってF8だ。遠景だとこれで充分な描写になったのだが、近接撮影だとまだ不充分だった。予想外に厳しいな。マザーボード撮影だと悪化部分は切れるかもしれない。


913297_80f110
 これでどうだ!のF11である。これで漸く周辺まで充分な描写になった。注意しなければならないのはこれがAPS-Cだという事だ(^^ 35㎜フルサイズだと「まだ駄目」の可能性も無い訳ではない。


★40A収差メモ
 このレンズはズームレンズとしてはごく普通で、テレ側の開放では球面収差が感じられるのでF5.6まで絞らなくてはいけない。倍率色収差はテレ側と広角側で正反対に出る。像面も特にマクロ時には周辺でかなり倒れるが、これもテレ側とワイド側では倒れ方が正反対になるようだ。非点隔差はボケを見た限りではそれほど大きくない。歪曲は50~80㎜辺りで皆無に近いくらい最少となるが、諸収差もこの辺りが一番少なくなる(注)。尤も歪曲収差と点像画質が一致しているのはこのレンズだけの話で、他の多くのズームレンズはワイド端やテレ端が高画質である場合も多い。ワイド側の歪曲はタル型だが素直な方なので補正は容易。絶対値が少ないので通常は補正する必要は無さそうだが。

 ちなみにデジタルのモノクロ写真であれば色収差を見かけ上皆無にできる。この場合は倍率色収差だけでなく軸上も無くせるのでマジお勧め(^^ もちろんデジタルなら撮影後の処理でも消せる。銀塩モノクロ写真の場合は撮影時に有色フィルターを入れなくてはいけない。カラーフィルム以外で後から消す事は不可能である。

注:歪曲を確かめるには真直ぐで格子状の被写体をEVFやライブビューでも見ながらズーミングして歪曲がゼロの所(中間画角に必ずある)を探せばいい。光学ファインダーは殆どが糸巻型の歪曲収差があるので光学ファインダーで見ながらゼロを探す事は出来ない。光学ファインダーでゼロという事は補正されたタル型の歪曲という事になる。この場合は撮影しながら探る。なお最近のデジタル時代の非球面ズームでは歪曲が陣笠型になっており、歪曲がゼロのポイントがどこにも無いのもあるらしい(未確認)。変な補正ならしてくれない方が良いんだがな。


★レンズのダメージ
 当該レンズ(91xxxx)は以前書いたように中玉ユニットがカビカビで救いようがない。強入力になると忽ち光が拡散して飽和する(^^; デジタルでなければ使えないレンズと言えよう。まあHJCLには現在のところこれしか無いから仕方が無いのだが。ではここでデジタル補正前と補正後でどのくらい差が出るか比べてみる。


digital_compensation2
digital_compensation1
 上が補正前、下が補正後である。もう何か比べるのがバカバカしくなるくらい違いがある。これを見て思うに、デジタル写真に於いては古レンズの色やコントラストを評価しても意味はほぼ無いという事だ。何しろレンズ固有の周波数特性(発色の違いが出る)だって頑張れば変えられるのだから。解像度やシャープさなどを含むピントの良さやボケの形など補正の効かない所だけが評価に値する。ちなみにこの画像の補正はボタン一発で自動補正された(^^;

 ここに40Aで撮影された写真があるが、流石にHJCLのカビカビと違ってコントラストが良くなっている。但しこの写真群はノイズリダクションが強烈に掛かっているのでピントは良くない(ノイズが粒子状態→色素雲状態になっている)。ピント自体はHJCLのと差は無さそうな感じで安心した(^^

 あ~カビ掃除したいな。またバラすかな?もし壊したら筆者の奴(20xxxx)をHJCLに寄付するという事で手を打つか(^^

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