ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

CZ-715

背景をボカす

 写真特有の表現であるボケが昔から嫌いだったのだが、最近はジジイ化して頭がボケてきたのかボケが嫌いではなくなってきた。と言うより積極的にボカすことも増えた。これはデジタルになって望遠レンズを使うようになって、嫌でもボケと友達にならなくてはいけなくなったというのが大きいかもしれない。まあそんな事はどうでも良い。

 問題は最近は暗いズームレンズばかりな上にフォーマットがAPS-Cや4/3なので35㎜フルサイズ大口径単焦点時代と比べるとあまりボケないという事だ。ズームレンズのF3.5~F4クラスの開放でどうやったら大口径単焦点のようにボケるのか?曲がりなりにもレンズ研究のサイトなのでデジタルインチキはこの際考えない(^^ 効果があるのは「長焦点>接近>大口径絞り>背景を離す」くらいか。実際の撮影で背景を移動させるのは無理だろうが、ある程度の長玉を使って近くに寄れば大口径でなくともボケるわけだ。実際ボケ量を増やす方がピントの合う範囲を深くするよりはるかに簡単だろう。


1_st5518
 当方の希望を言わせてもらえばこんな感じにしたいんだよなあ。これは皆様超お馴染みのST5518の開放撮影だがやはり大口径のボケはハンパない。撮影距離は50㎝くらい。実際はボケ量だけでなく球面収差の量(ピント位置)も問題となるのだが今回は問題を単純化するために考えない。

 有効口径から言えば105㎜ F3.5、或いは120㎜ F4のレンズで同様のボケとなる。このように計算上はズームレンズでも思ったより簡単に実現できるのだが、55㎜と105~120㎜との画角の違いと撮影距離の違いがあるのでそう簡単でもない。画角が狭くて被写体がフレームアウトしたり、それ以前に長玉は近づけない場合も多いからだ。


2_cz715_150
 まずはズームレンズ単体で試す。おなじみCZ-715だがこのレンズはマクロ機能が無いのを忘れてた(^^; これは150㎜開放だが1.5mとかなり離れたのであまりボケない上に被写体が小さくなってしまった。上で書いたボケる条件の内「接近する」と言う条件が足りない訳だ。


3_cz715cl_150
 もしレンズにマクロ機能があるなら楽でいいが無ければプロクサーを使う。これは同じく150㎜だがボケ量は55㎜ F1.8を軽く上回る。ボケ量だけ考えるなら計算上50㎜のF1.4を上回りF1.2に迫るので覚えておいて損はない。


4_cz715cl_120
 120㎜まで引いてみる。これで55㎜ F1.8と同等か?微妙にこちらの方がボケている気もするが気のせいレベル。違うのはピントの合った部分の描写である。ST5518の方がピントの深度が明らかに浅くなっている。また画質はCZ-715の100~120㎜の方が良い。


5_cz715cl_100
 100㎜だと背景が稍うるさくなってくる。この中では開放画質は一番だね(^^ この画質とボケは使ってみたいという気にさせる。55㎜だとF2くらいか。


6_cz715cl_085
 85㎜だとこのようにボケが不足してくる。背景はモノの形が明らかに分ってしまうので充分に配慮する必要が出て来る。55㎜だとF2.8くらいか。


7_cz715cl_070
 ついでなので70㎜だ。これはもうボケ量と言う観点から見れば問題外だが。55㎜だとF3.5程度か。


 という事でST5518開放と同等のボケが得られるのはF3.5~F4クラスでは100~120㎜であり、ほぼ机上の計算通りだったので安心した。APS-Cや4/3で安い暗めのズームレンズでもソコソコ長玉なら大口径50~55㎜と同等以上にボケるのだ。ただピントが合った部分の描写は同等とは言えないので注意が必要だ。この辺りはレンズの個性が出る部分だから。

 逆から言うと55㎜はF2.8より開けて使いたいと思った。F4まで絞るとF5.6の80㎜ズームにボケ量で負けてしまうのでね。標準ズームのテレ端だって使用法によっては侮れないのが判る。

TAMRON CZ-715⑥

TAMRON CZ-715 70-150mm F3.8


TAMRON CZ-715①
TAMRON CZ-715②
TAMRON CZ-715③
TAMRON CZ-715④
TAMRON CZ-715⑤

 前回の続きで今日こそ桜の写真(だけじゃないけど)。最後以外全部開放だ。


hana001
 うーむ。やはりイイ。ピントは細かくちゃんと来ているのに低コントラストでソフトな画像。これはデジタルレンズでは不可能なのだ。まあソフトウェアで頑張れば出来るかもしれんが…。70㎜辺り。


hana002
 120㎜が最も良い画質だがコントラストは高くならない。


hana003
 うーむ、でもやっぱりこれだよな。ボケも悪くない。周辺光量?何でそんなの気にすんの?


hana004
 わざとでもないし失敗したわけでもない。天然でこの描写なのだ。


hana005
 ちょっと手前がボケてしまい失敗だ。この焦点距離だとボケがウザいかな。


hana006
 桜でないのもいってみよう。中間画角だと常識的な描写になる。


hana007
 同じ開放でもここまで変わる。


hana008
 同じ焦点距離で蒲公英を撮ってみる。咲いている花よりしぼんだ花の描写が好きだ。実に細かい。


hana009
 アップしてみる。一寸ボケすぎたか?


hana010
 同じソフトでも、この産毛みたいなのがちゃんと描写されていないと捨てたくなる。


hana011
 今度はちゃんとボケた。


hana012
 もはや前衛的で何を狙っているのかよく判らん(^^;


hana013
 これは色だな。まずい、だんだんお作品になって来てしまった(^^;


hana014
 最後に。低コントラストで味のあるこのレンズも使い方を失敗するのこのようなデジタルな描写になってしまう。これが良いと思う人は今のレンズを使えばいいのだ。


★終わり
 このレンズはバラしてから絶好調になったので分解・組み立て・調整が上手く行ったレンズの代表と言えるだろう。もう一本買ってまたバラしてみるか?それで違いが出ればハッキリする…と言う邪な野望が脳裏をよぎったりして…止めた方が良いな(^^; このレンズを間違えて買ってしまった時は「久々にやっちまった…」と思ったが、結果的には良い買い物になったのかもしれない(同時にNKJ5014を同価格で買っているので元々損はしていないけど)。やっと満足できました。

複合マクロ撮影③

テレコンバーターとプロクサーで拡大マクロ(←最終目標^^;)


複合マクロ撮影①
複合マクロ撮影②

 前回はテレコンとプロクサー(クローズアップレンズ)をそれぞれ使って撮影したが、今回は両方同時に使用してマクロ撮影を行なう。その前に併用の意義についても考える。


★テキトー収差補正
 レンズの収差が無くなるのは+(凸レンズ)と-(凹レンズ)のパワーがバランスしてゼロになった時だ。がしかし±ゼロではそれはただの平行ガラスであり入射光は平行光のままである(^^; 写真レンズは光が収束して焦点を結ばなくてはいけない訳で、全体としては当然プラスになるのである。まあそれは気にしないで、レンズの現状を収差補正が完璧な±ゼロ、つまり平行ガラスと同じに考える。プロクサーは凸レンズなので、これを付けた状態ではプラスのパワーが勝っている。これに凹レンズであるテレコンバーターを付ける事によりバランスさせるわけである。そんなに絵に描いたように上手く行くかな?数値では計算できないので実写で判断するしかない。前回の感触では元々がマイナス寄りなのでプロクサーだけで補正できているようにも感じる。その場合はテレコンともっと度の大きなプロクサーを組み合わせると良い。

注:ちなみにここにあるような収差の補正とは違う。リンクの記事はAFレンズの無限遠のオーバーインフの遊び+弱い凸レンズを利用した歪曲収差補正の話で、我々がやりたいのは像面の平坦性を改善する事である。

★ピントが合わない(^^;
 これまでの実験は複合マクロ撮影①で熱糞を使ったが、2回目以降はペンタックスを使用している。ペンタではピント合わせにはFIを使用した。これは人間の目のいい加減さから来るバラつきを排除するためだった。で今回もそうしようと思ったのだが全くピントが合わない事が判明した。他のレンズではF8まで耐えられるFIがF7.6でネを上げるのはおかしい。それもキッチリ傾向をもってズレるのである。

pinboke
 これがCZ-715+MC4+プロクサーNo.1の組み合わせでFIで合わせたものだ。ヒドイ。誤差とかそう言うレベルではなく全く合っていないに等しい。何度やってもこのようにキッチリ外れるので目がおかしくなったかと思った(^^;

 実は今回はレンズを最短距離にセットしてオリンパスのフォーカシングレールにカメラを載せてピントを合わせた。フォーカシングレールには目盛が付いているのでそれを読んでどのくらいズレているか調べてみた。どうもカメラを被写体から離すとピントが合うようなので後ろにどのくらい下げれば合うのか試してみよう。

 FIで合焦のサインが出るのが75㎜で80㎜以降に下げる。レールの目盛は5㎜だから中間の2.5㎜まで読んでいる。

=+5.0㎜=
+050mm
 全く合っていない。がしかしコントラストは良いなあ。FIはコントラストで合わせるからエラーになるのかな?

=+7.5㎜=
+075mm
 文字が判明してきたがボケボケ。

=+10.0㎜=
+10mm
 この辺りからコントラストが落ちてハロっぽくなってきた。逆に解像度は上がってくる。

=+12.5㎜=
+12r5mm
 まだ解像度がちょっと足りないがコントラストと解像度のバランスは良い。使える。

=+15.0㎜=
+15mm
 ハロっぽいがこれが一番良さそう。印刷の網点が良く見える。

=+17.5㎜=
+17r5mm
 チョイと外れたね。

=+20.0㎜=
+20mm
 完全にボケた。

 結論から言うと12.5~15㎜後ろに下げるとピントが大体合った。ピント板の像を見てもこの辺りが一番シャープに見える「気」がする。イヤ暗いのでハッキリしないんだな(^^; 像面が15㎜も後ろに下がるなんて尋常ではないのだが。とにかくFIで合わせて15㎜後ろに下げるとピントが合うようだ。何なんだコイツは…(^^;

 球面収差の最大膨らみS_maxが0.1㎜を越えるとピント移動が目立つと言われているが15mmも移動するのはちょっと大きすぎるのではないか?(^^; テレコンで画角が制限されるとFIに何らかの誤動作が起こるのだろうか。現状では恐らく収差が誤作動に関わっているのだろうと考えるしかない。傾向があるから対策出来るし、取りあえずこれは宿題という事で。


★テレコン+プロクサーでマクロ撮影
 上に書いた収差補正を期待して両方付けて撮影してみる。


70mm_mc4_cu1
70mm_mc4_cu1_toubai
 テレコン+プロクサーで70㎜の時の画像。右上が何か怪しいが紙が反っているのかもしれない。全体的には解像度もコントラストも充分と言える。イヤいつもこれだけ写るなら常用したい(^^;


 CZ-715+MC4+プロクサーNo.1でマクロ倍率を測ってみると70mmにて大体1:3.7くらいだった。同じく150㎜で測ってみると1:1.7くらいか。これなら完全にマクロレンズと同等である。今回は拡大が目的なので150㎜だけテストする。


=F3.8(F7.6)=
cz715_mc4_cu1_038
cz715_mc4_cu1_038_toubai
 うーむ、画像はデカいが流石にホヤホヤだな(^^; 単体の時よりハロが増大しているのがハッキリ判る。ただ解像度自体は悪くない。

=F5.6(F11)=
cz715_mc4_cu1_056
cz715_mc4_cu1_056_toubai
 まだハロっぽいが一段絞って更に解像度は上がった。もう印刷の網点が出てしまっている。モアレの心配もしなくては。

=F8.0(F16)=
cz715_mc4_cu1_080
cz715_mc4_cu1_080_toubai
 ここでガツンとコントラストが付いた。解像度も恐らくこの辺りが最上か?充分使えると言うか使いたい。右側のボケはテレコンの偏心かな?一度バラしたので自信が無い。何しろスペーサーだけで前後以外全く玉が止められていないレンズである(^^;

=F11(F22)=
cz715_mc4_cu1_110
cz715_mc4_cu1_110_toubai
 解像度は変わらないがコントラストは更に上昇。ナマ画像だが加工すればコントラストも更に良くなるだろう。これが70年代のズームレンズのマクロだとは信じられないくらいだ。ブラウザで縮小して見ないでね。ブラウザの縮小アルゴリズムの画質しか判らないから。

 シャッターが既に0.2sになっており、これより絞ると秒単位になってしまいそうなのでこの辺りで止めておく。


★一旦終了
 収差補正に期待したが一見して気づくような効果は無かった。テレコンの方は変えられないのでプロクサーの度数を色々加減してみるのも良いかもしれない。実はそれをやるにはHJCLにプロクサーが揃っていないので出来なかったのだ。次回やる時はもっと充実させてテストしてみたい。このテストの延長なのですぐに終わるはずだから。まあ収差補正の目的は果たせなくともソコソコ拡大(1:1.7)マクロの目的は果たせた。

複合マクロ撮影②

テレコンバーターとプロクサーで拡大マクロ(←最終目標^^;)


複合マクロ撮影①

 室内での撮影が面倒なので遅々として進まない(^^; ちなみに地図のどの辺を撮影するかは無作為である。三脚を立てる位置が都合が良かっただけだ。


★お次はプロクサー
 プロクサーはケンコーのNo.1である。このNo.1というのは何かと言うと0、1、2、3…と番数が大きくなるにつれ近視度が強くなるのだ。凸レンズなので度が強ければ強いほどレンズは近視になり、最短撮影距離が縮まって被写体が大きく写せるわけだ。プロクサーは原則として露出倍数が掛からない為にシャッター速度も変わらない。画質の劣化を考えなければ最も手軽に接写が楽しめるアクセサリーだ(但し収差は増大する)。ちなみに特殊用法だが重ねる事もできる。テレコンが後ろに追加するのに対し前に追加するのがプロクサーと言える。


cz715_cu1_070110
 まずはマクロ倍率を測ってみる。70mmにて1:8くらいだった。最短撮影距離が1.5→約75㎝に縮まったためにマクロらしくなってきた。150㎜の時は1:3程度で、今回は拡大が目的のため150㎜だけでテストする。


=開放F3.8=
cz715_cu1_150038
cz715_cu1_150038t
 CZ-715単体の遠距離撮影でもそうだったように流石にハロっぽいが、子細に見ればピントに芯があり解像度は低くない事が判る。この地図の文字は小さいものや低コントラストのものも含め全て解像している。絞った時に期待できるね。下の等倍画像でもそれはハッキリ判る。

=F5.6=
cz715_cu1_150056
cz715_cu1_150056t
 予想通り過剰補正分がだいぶ切れた。ただまだ完全とは言い難く稍ハロを感じる。解像度は相変わらず良い。

=F8.0=
cz715_cu1_150080
cz715_cu1_150080t
 ここで漸くバッサリとハロが消えて中央部は完全な描写になった。所々にまだ甘さが残っているのだが。コントラストはこれが最高かな?

=F11=
cz715_cu1_150110
cz715_cu1_150110t
 全画面に渡って最高の画質となる。中央部のコントラストは単体と変わらないかむしろよく見えるのは気のせいか?

=F16=
cz715_cu1_150160
cz715_cu1_150160t
 ピークは過ぎた気もするがまだ高いレベルを維持している。

=F22=
cz715_cu1_150220
cz715_cu1_150220t
 これでもまだ実用範囲内である。解像度が極僅かに低下しているがコントラストは変わらないので問題無し。

 このレンズはNo.1プロクサーとの相性はいいね。これなら実用目的で持ち歩いても良いかもしれない。


★気づいた事
 このCZ-715で最短撮影距離限定の話だが、このレンズはどうも全体のバランスがマイナス側に偏っている気がする。何故ならプロクサーを付けた時の方が付けない時より画質が良く感じるのだ。そういう補正例は普通にある。

cu1_toubai
 うーん、この等倍画質。これはプロクサー付きだが単体ではこんなコントラストは出ないような気がする。解像力も少し上がって黄色い部分にモアレが出ている。言っとくけどカラーを整えただけでアンシャープなんてかけてないからね。マクロレンズと大差無いとまでは言わないが、もっとシャープなレンズが有ったら撮影して画像掲示板に写真上げといてください(^^


★次回へ続く
 次回はいよいよ本命、テレコン+プロクサーでマクロ撮影する。

複合マクロ撮影①

テレコンバーターとプロクサーで拡大マクロ(←最終目標^^;)


 以前からしばしば予告していたけど撮影がとても面倒なので放置していたが、天候不順で外に出られない折に漸く実験してみた。いつもながら途中で飽きてきたので結果は不充分だがヒマつぶしにはなった…って年末(基本はその頃に書いた^^)でクッソ忙しいのに何やってんだか。

 今回もマクロ撮影それ自体に意味は殆ど無く、レンズにX2のテレコンバーターとプロクサーを付けた時の其々の画質、加えて両方同時に付けた時の画質を確認するのが目的だ。親レンズはもう使い慣れたCZ-715(70-150mm F3.8)が起用された。このレンズはマクロ機能が搭載されておらず、アクセサリーを加えてそれなりのマクロ撮影できるようにする目的もある。このシリーズで使用するテレコンバーターはこれも使い慣れたMC4である。世間では画質の低さに定評があるのでわざと使う(^^


★ノーマル最短撮影距離
 今回のテスト被写体だが、これまで使ってきたヤシカエレクトロ35GSのような立体的な被写体は困る。このテストの主な目的は収差の確認であり、その為には像面の平坦性が重要になるからだ(注)。そこで昔40Aで使ったBICカレンダー(実際ははコジマ名義^^)を写してみた。複写台ではないし壁に貼っただけで平面性はテキトーなので精密テストとは言い難い。ライティングもアベイラブルライト(笑)なのでかなりムラが出ているが、それは今回のテストには無関係なので気にしないように。

 親レンズだけでテキトーにマクロ倍率を測ってみた。70mmでは1:17くらいなので近接撮影ではあるがマクロ撮影と言うには微妙に無理がある。画質は予想通り遠距離より悪化したが思ったよりは良い。70年代のズームレンズで平坦複写したらモノスゴイ画質になるのでは(ワクワク^^)と思っていただけにこの結果には拍子抜け。同じく150㎜は大体1:8くらいだった。マクロ域ではあるが近接撮影距離が1.5mと長い事から倍率は高くない。

=開放F3.8=
150mc038
=F5.6=
150mc056
=F8.0=
150mc080
=F11=
150mc110
 開放と一段絞りではハロはあるが、解像力はカメラの限界であるミリ当たり60本程度まで出ているのではないか。70年代当時のズームレンズとしては上々だろう。今回は拡大が目的なので150㎜だけでテストする。

注:尤もピントの移動を確認するためには立体的な被写体の方が望ましいのは言うまでも無い。


★まずはテレコンだけ
 テレコンだけ付けた場合はワーキングディスタンス(1.5m)に変化が無い。おまけに露出倍数も2倍となるのでシャッターも4倍遅くしなければならない。今回の場合は単体ではメリットがあまり無いが、ワーキングディスタンスを敢えて取りたい場合も多い。撮影倍率は150㎜で1:4だった。テレコン無しで1:8だったので計算は合っている(^^ このくらいになると「マクロ撮影」という感じになってくる。

=F3.8開放(F7.6)=
mc4mc038
 さすがに開放だとホヤホヤだね(^^; しかし仔細に見てみると解像感は悪くない。周辺まで全ての文字が読めるので、少々絞ればハロが消えてかなり良くなる可能性を感じさせる。シャッタースピードは1/80秒とかなり遅い。ここから絞っていってテストになるか?長時間露光のノイズが心配になる。

=F5.6(F11)=
mc4mc056
 球面収差のハロがだいぶ消えて全画面に渡ってコントラストが上がった。

=F8.0(F16)=
mc4mc080
 シャッター速度がミラーアップしてもヤバい域に入っている(このカメラにミラーは無いけど)。ハロはすっかり消えて満足な画質となった。

=F11=
mc4mc110
 微妙に画質が落ちた気がするがブレによるものかもしれない。何しろ1/10秒だ。

=F16=
mc4mc160
 F16以降、画質は緩やかに低下している。

=F22=
mc4mc220
 もはや大判カメラのシャッター速度になっている(^^;


★おまけ
 マクロとは関係無いがこのCZ-715とMC4の組み合わせの性格を見ておく。

150f038
150f056
150f080
150f110
 700m先のマンションを写す。上からF3.8~11である。70年代の望遠系だけに開放ではやはり色収差が気になる。F8以上絞らねばならない。色収差は接写の時にもある程度は気にしなくてはいけない。立体的な場合は軸色、平坦な場合でも倍色が出る。


ippan_1
ippan_2
ippan_3
 一般撮影。上から飛行機雲、携帯アンテナ(300m)と調布に着陸する小型機、いつもの電柱である。いずれも一段絞りだが気になる欠点は無い。このテレコンの悪い所は主に周辺部の画質なのでこのフォーマットは反って有利だ。悪評高かったMC4はAPS-C(若しくは43)デジタルのお陰で復権したね(^^


★続く
 次回はプロクサーで近接撮影する。平坦画像でどのような画質になるのか興味深い。

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