ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

CZ-715

TELEPLUS MC4

2X APK TELEPLUS MC4(550xxxx)


 いやーヒドイ目にあった。このテレプラスの後玉がクモっている(と思われる)ので拭いてみようと思ってカニ目リングを開けたわけ。一番内側のリングを外したらいきなり全部の玉がバラっと落ちてきた!最初だけカニ目リングで止まっていて後はスペーサーしか入っていないのだった(^^; 手抜きしやがって。お陰で構成が分からず試行錯誤となった。それから30分以上かかって漸く∞が出るようになったがこれで本当に良いのか自信が無い。4群4枚でも組み合わせはかなりあるからなあ…。結局クモリも取れなかったし反って埃だらけになってしまった。もうこれは諦めて中抜きして中間リングにでもするかな?もし次回買う事があればMC4ではなくMC7を買いたい。取りあえず解体前に?テストだ。


★親レンズ
 TELEPLUSは親レンズ=50㎜で設計されているとされ、メーカー公式には200㎜を超えるレンズには対応していない。そこで最近使い慣れているTAMRON CZ-715にした。このレンズなら親レンズの悪さで訳分らなくなる事はあるまい。焦点距離はテレ側150㎜だけテストする。このレンズは長焦点側はあまり良くないレンズなのだが。


cz715_mc4
 ちょっと全長が長くなったのでブレが心配だが、軽いので少なくともCZ-825よりはブレにくいと思う。これでこのレンズは300㎜ F7.6相当(APS-Cだと約460㎜相当)という事になる。カメラは御覧のようにK100D Superだがブレ防止は切っている。


★リザルト
 試した結果は画質の低下はそれほど感じられないのだが、それよりもレンズが暗くなったことでブレによるピントの悪化が増大したように思う。これに文句言っている人って実は手ブレしてるんじゃないのか?

=F3.8(F7.6相当)開放=
cz715_mc4_038
 あ~カメラが傾いている!この三脚と言うか雲台は倒した時に曲げてしまったらしい。回すと傾くのはそのせいか(^^; テスト結果より気になってしょうがない。閑話休題、真ん中だけはこの倍率なら特に問題の無い画質である。ただ周辺がボケているのが気になる。当然ながら色収差も目立つ。

=F5.6(F11相当)=
cz715_mc4_056
 やはりこの絞りでも周辺の悪化が目立つ。これでも等倍とか堅い事を言わなければ月の撮影等には使える。

=F8.0(F16相当)=
cz715_mc4_080
 この絞りだと周辺もまあまあ我慢のできる範囲だ。マンション左上隅の鳥を見た限り真ん中も画質は向上している。この辺りまでが実用可能なシャッタースピードか?

=F11(F22相当)=
cz715_mc4_110
 ああ~センサーゴミが出てきた(^^; F22相当でシャッターが1/50秒と300㎜の望遠レンズにとってはかなり厳しい戦いである。

=F16(F32相当)=
cz715_mc4_160
 1/25秒ともはや実用的なシャッタースピードでは切れない。微妙にブレで画質が低下しているかもしれない。有名メーカーの望遠レンズで解像感が低いのは殆どがブレによるものだと思われる。画質の低下は感じられない。

=F22(F45相当)=
cz715_mc4_220
 大判カメラ並みの絞り(相当)となり、もはや昼間でも手持ちシャッタースピードでは切れない。特殊用途だね。

=F22(F45相当)+ブレ防止=
cz715_mc4_220b
 参考までにブレ防止も入れてみた。設定は300㎜であるが全く変化は無い。結論として三脚では入れても無駄と言うか誤爆防止で切った方が良い。


★おまけ
cz715_mc4_220c
 上の最後のテストの時に誤ってミラーアップせずに手でシャッターを押してしまったのがこの画像。こんなに画質が悪化するんだね。先日も某公園で三脚に載せているのに手でシャッターを押していた人を見かけたが、まさかこんなに画像が悪化するとは思っていないのだろうな…。等倍だったら黙ってゴミ箱に入れるレベル。

TAMRON CZ-715④

結論:このレンズはどうしようもないダメレンズです(^^;


TAMRON CZ-715①
TAMRON CZ-715②
TAMRON CZ-715③

 前回で玉は多少キレイになったCZ-715で今日はマクロ域をテストしたい。マクロ域のテストと言ってもこのレンズにはCZ-825やCZ-210M、QZ-210Mのようなマクロ機能は付いていない。そのため最短撮影距離の1.5mで勝負しなくてはいけない。まあそれでも先日入手したCZ-210(仮称)の「最短撮影距離2.0mでマクロ機能無し」よりはずっとマシだ。今日もモデルはエレクトロ35GSである。


★150㎜
 今日はテスト時間が短い(陽が短くなったから^^)ために150㎜、100㎜、70㎜しかテストしていない。元々二倍ズームなので変化量は少ないからこれでも良かろう。その代りと言っては何だが、絞りはF3.5開放~F22まで全絞りテストする。

=F3.8開放=
150mc038
 150㎜の開放はこのようにハロハロになる。これはこれで何らかの使い道がありそうだが。コントラストは悪くない。ちょっと露出がアンダーだったので持ち上げている。

=F5.6=
150mc056
 一段絞ったがまだボケの部分にハロっぽさが感じられる。がしかしポートレートならこれでも良さそうに思える。

=F8.0=
150mc080
 ハロが完全に消えるのはこのF8.0である。物撮りとしては稍ボケすぎかな。

=F11=
150mc110
 カメラにはほぼ全部ピントが来たがレンズ先端はまだボケている。画質には変わりない。

=F16=
150mc160
 F16でだいたいピントが来た。

=F22=
150mc220
 F22でもこのように画質は落ちていない。使える画質である。


★100mm
 沢山のメーカーのレンズをテストすると分るが、ズームレンズには大きく分けて三種類の性格がある事が判る。一つは望遠端が良いレンズ、二つ目は広角端が良いレンズ、三つ目は中間画角が良いレンズだ。そのため中間画角のテストは必須と言える。余談だが熱糞のピーキング機能に依ればこの焦点距離が最も開放のコントラストが良いらしい。あくまでも熱糞のピーキング機能に依るコントラストであり現実とは違うかもしれないが、数値的にはそれなりに裏付けが取れている。なおこのレンズは中間画角(つまりこの辺り)が一番ピントが移動するようだ。ピント補正用のカムの形を見ると何となく判る。

=F3.8開放=
100mc038
 明らかに後ピンになってますね。実はこのテスト、最初にやったテストはあまりにもピントが移動したので没になった。ハロはほぼ見られないので良い画質と言える。

=F5.6=
100mc056
 開放から良い画質だが一段絞ると更に鮮鋭度がアップ。

=F8.0=
100mc080
 もう一段絞ると更にアップした。

=F11=
100mc110
 もうこれ以上は画質の向上は無さそう。あとはピントが来るか来ないかで決まる。

=F16=
100mc160
 このF16でほぼ全面にピントが来た。

=F22=
100mc220
 更に絞っても画質の低下は見られない。充分に使える画質だ。


★70mm
 最後に最も短焦点側の70㎜である。長焦点側よりボケが小さくなる為に軸色が減るのが助かる。

=F3.8開放=
070mc038
 開放だとこのように稍ハロっぽさがあるが、ピントが深いのでそれほど気にはならない。

=F5.6=
070mc056
 一段絞るとほぼ全面にピントが来た。ただ70㎜だともっとアップにしたくなる。

=F8.0=
070mc080
 これ以降バックのボケが小さくなるだけ。

=F11=
070mc110

=F16=
070mc160

=F22=
070mc220
 ここで全画面に渡って稍コントラストが低下している。回折の影響だろうか。


★おまけ
150proc_no3
 マクロは無いのでプロクサー(No.3)を付けて撮影してみた。焦点距離150㎜で絞りF11であるが、コントラストがパッと見で分るほど下がってしまった。プロクサーが汚れているのかと思ったがそうではなく光学的な事情によるものらしい。まあこの程度の低下なら後処理で何とかなるレベルだ。更にテレコンを付けて積極的に補正する手もあるか。なおピントは中央のエレクトロマークに合わせている。


★一旦終了
 マクロ機能が無いためマクロ域では使いづらいレンズだが、最短1.5mまで寄ればそれなりの倍率で撮影可能である。これはフォーマットがAPS-Cだから(107-229㎜相当)という理由も大きい。それでも実用ならCZ-825の方が使いやすいだろう。このレンズの良さは手持ちで使える事くらいか。

 ちょっと前にテストした"ズームβ"とか、未テストの"SMC PENTAX ZOOM 75-150mm F4"もそうだったが、70(75)-150㎜ F3.5(~4.5)クラスのレンズは良いレンズが多い予感。噂ではニコンのE75-150も良いらしいね。ズーム比で無理していないレンズは高性能のが多いのだろう。70-150も70-210以上にネコマタギ物件だが意外なアナ場かも知れない。ジャンクだから狙って買えるわけではないが機会があったらバシッと行ってみたい(但しカネは出せない^^)。

TAMRON CZ-715③

CZ-715 70-150mm F3.8



TAMRON CZ-715①
TAMRON CZ-715②

 前回テストで画質の良さにぶっ飛んだCZ-715だが、その結果に気を良くして後玉もキレイにしてみようと思った。


★後玉の汚れ
 前回修理で中玉の謎の汚れを除去したが、その汚れが取れたら見えなかった別の汚れが見えてきた。それが後群の最後尾、つまり後玉の汚れである。汚れの度合いとしては取るに足らないモノで影響は無いだろうが見栄えは良くない。スッパリ除去して玉は新品同様と行きたいものだ。


barasi1
 最後尾なので玉を外すのは非常に簡単…と言いたいところだが、このCZ-715は少々面倒くさい。CZ-210やCZ-825のように取っ掛かりのカニ目が無いからである。しかもネジロックで完全に周りを固められている。個人的にはこれは非常に厄介だと思う。ちなみにこの写真に件の汚れがほんの僅か写っている。


barasi2
 仕方が無いのでアルコール攻撃だが…以前TAMRON 40Aでこれをやり過ぎて問題発生したので注意しなければならない。ただ止めるだけなら一部に付ければよいだけなので、これは明らかに分解防止の為に塗られているのだろう。確かに新品であれば保証の関係もあり致し方ない。この時期のTAMRONは長期保証5年だったらしいし。

 だがこのレンズは500円もしない(正確に言うと486円税込^^)ジャンクで保証も無い訳で、バラそうがどうしようが何処からも苦情は出ないはず。何としても後玉を抜いて磨きたい。


barasi3
 ゼーゼーハーハー、やはり苦労を強いられた。ネジロックが本当に強力だからだ。全周やらなくても良さそうなモノだが上に書いた通り分解防止だろうから仕方が無い。ちなみに回すのは下に見える椅子の脚を被せて回した。ムカついたらプライヤーで回す事もあるが、それは外から見えない部分に限る。このレンズは後玉が出っ張っておりあまり傷つけたくない。ネジの所に茶色いネジロックが見えるが、このカスがレンズの中に入って大変だった。


barasi4
 やはり同じように汚れていたが、今回は前回傷つけた失敗を繰り返さないために水洗にかけた。中性洗剤を使って食器のように洗う(^^ 洗った後は残りの脂分をアルコールでキレイにふき取り完成だ。


barasi5
 これを外した状態でもう一度中を見たが、微妙なホコリ以外は何も見えなかったので良しとする。この鏡胴は理解して得意になったのでCZ-825の目立つホコリ+ピントリングの狂いも退治したい。ちなみにピントリングのゴムも洗って新品同様に甦る事が判っているので洗う(注)。


barasi6
 ウッシャー!完成したぞ。覗いてみると筆者が前回付けた傷やごくわずかな埃、そして縁の方に極僅かに汚れがあるが気にしない。こんなにテキトーな掃除でも目に見えて変わってくるのがレンズだ。カビや汚れやクモリがあるレンズでまともな評価は出来ないと言って良い。出来るのは汚れやクモリとは全く関係の無い歪曲とボケくらいだろう。さあテストしてみよう。


070mc056_after2
 一番最初の画像と比べると最早同じレンズとは思えないくらいコントラストが上がっている。前回の中玉が画質低下の主原因だったが、後玉の汚れも微妙にコントラストを落としていたようだ。油で不透明になる汚れは少々カビや傷があるのより遥かに画質に影響するらしい。


 という事で完全な姿になったので次回は色々テストしてみたい。マクロ機能が無いので実用には少々厳しいレンズだが、CZ-210(無印)の2.0mよりは多少マシな1.5mなのでマクロ域もテストしたい。

sankyoudai
 遂に揃った三兄弟(^^ CZ-825はフードが付いていないが、付いている奴も所有している。

注:劣化が著しい時は止めといた方が良い。傷だらけのものも外す時に破れる可能性が高い。接着してあるものもあるがこれも破れやすい。ジャンク品で破れているのを見た事があるが、明らかに外そうとして失敗したようだった。


TAMRON CZ-715②

TAMRON CZ-715 70-150mm F3.8


前回記事は「TAMRON CZ-715①」。

 前回はバルサム切れと勘違いした玉の汚れを解消した。その文章の中で「明るくなったらテストする」と書いたが、秋の陽は落ちるのが早く案外暗くなってしまった(^^; 真っ暗になる前に速攻でテストする。

 いつものことながらAPS-C(K100D Super)での評価である。35㎜フルサイズでは周辺画質の関係でまた違った評価になる事は留意してほしい。もっとも広角と違って望遠なので周辺はフルサイズと変わらないと思う。


★画角テスト
 70-150㎜という事で「どのくらい画角が変化するのか?」をテストしてみる。ついでに無限遠でピントが出ているか確かめよう。なおカッコ内はAPS-Cの画角である。

=150㎜(対角線画角11度)=
gakaku150
 まずは150㎜だ。オッ!ピントが合っている中央のマンションは結構良いなあ。但し前ボケはかなりヒドイ。非点隔差が開いているのだろうが乱視になりそうだ。

mugen_toubai
 無限遠チェック!メーカー調整は許容範囲には入っている。この場合手前の灰色の建物がボケてマンションの屋上のタンクと避雷針?にピントが来ればいい。真の∞は月を写さないと分らないが、これでも150㎜程度のレンズまでなら許容できるくらい判る。300㎜を超えると700~1kmでもボケるのでコリメーターや月以外で無限遠を調整するのは不可能である。ジャンクで開けられているレンズを今まで何本も見てきたが、∞がキッチリ出ているレンズは一本も無かった。そこらのジャンカーの∞テストは滅茶苦茶だという事だ。厳密に無限を出したいならAFレンズのようにわざと微妙にオーバーインフにしてマニュアルでしっかり合わせるようにすればいい(AFやFIはあまりアテにならない)。

=120㎜(対角線画角13度)=
gakaku120
 あれっ?150㎜には無かったハロが…(^^; この辺りズームレンズは不可解な挙動を示す。何しろテスト焦点距離を変える度に出たりでなかったりする場合があるのだ。そういうレンズはバラした時に偏心しているのかもしれない。

=100㎜(対角線画角16度)=
gakaku100
 これもちょっとハロがあるが120㎜よりはマシ。それにしても細かい描写だなあ。

=85㎜(対角線画角19度)=
gakaku085
 ハロが消えた。周期的に変わるので玉が回ると変わるのではないか?つまり偏心が疑われる。何しろ筆者がバラしたレンズである(^^; それにしても真ん中の描写の細かい事!これなら単焦点の代わりに使うのもアリかも。

=70㎜(対角線画角23度)=
gakaku070
 最も画角の広い70㎜である。いやホント細かいよ。ディティールがJPEG85%で消えてしまっているのが惜しい。その細かさと長焦点時の前ボケの汚さが印象に残った。このレンズを使う時は前景に細かいモノは入れない方が良いな。


★中距離テスト
 日没までに時間が無いので(^^; 150㎜に限定して行なう。

=F3.8開放=
150m038
 大方の予想通りって言うかハロっぽいソフトな画質だ。そんなものよりアウトフォーカス部分(つまりボケ)の汚さが気になる!乱視のように見えるのは非点収差だろう。でも色収差が少ないなあ。もっとも150㎜だから今まで見てきた200㎜より目立たないのは当然かもしれないけど。

=F5.6=
150m056
 ご存じの通り70年代のレンズは一段絞るとガツーンと画質が向上するわけだが、このレンズは開放からソコソコなのであまり変わった感じは無い。だがディティールは明らかな向上を見せている。多少は過剰補正の分があるんだろう。

=F8.0=
150m080
 いやー来ましたねー。右の方の碍子とか下の方のターンバックル部分とか。この質感は申し分ないですね。非点収差のブレブレボケも気にならなくなったし。

=F11=
150m110
 更に画質が向上して全画面に渡って最高画質である。ケチを付けるところは無い。


★遠距離テスト
 本来遠距離は無限遠に近い所でテストするのだが面倒なので150mくらいで(^^; 暗くなるとピントが不安なんだよ(現在17時過ぎ)。

=F3.8開放=
150f038
 ゲゲッなんだこれは!携帯のアンテナがこれまで見た事が無いくらい(注)解像しているぞ。加えて色収差が極度に少ない。もちろんSD(ED)ガラス使用レンズには負けるが一般ガラスとしては高いレベルだろう。球面収差のハロも少ないし目を疑った。

=F5.6=
150f056
 ゲゲゲッ!開放から良いからもう変わらないかと思ったら更に向上したぞ(^^; 全体的にモヤが消えてビシッとした。このサイズならこれでもう充分だろう。

=F8.0=
150f080
 ゲゲゲのゲッ!さらに向上した!携帯のアンテナがもうこれ以上無いくらいに解像している。おいおいニッコールかよ!という声が上がる。

=F11=
150f110
 流石にもう変わらないが、周辺のピントがきた分だけシャープに見える。レンズが「もっと良いカメラを使えやコラ!」と叫んでいるようだ。ただ今19時だがさくらやに駆け込んでK-7、イヤ最低でも1600万のK-5くらい買いたい気分だ(^^; マジで。結論としてこのレンズは「ピントが合った所は非常に素晴らしいレンズ」という事になる。

注:もちろんHJCLのジャンクレンズの話です(^^;


★周辺光量
 我々は気にしないが調べてくれと言われたのでテキトーに見てみた。空に雲があるので判りにくいが…。なお焦点距離は望遠端だけである。このレンズの場合は焦点距離が短ければ短いほど光量低下は少なくなる(70㎜だと殆ど気にならない)。これは短い焦点距離ほど中玉群が前にせり出してくるのでケラレが減るのだろう(予想)。

=F3.8開放=
shuuhen038
 御覧のようにまるで周囲を焼きこんだように暗くなっている。筆者はわざとこのようにする場合が多いので助かるなあ。やはり人工モノより天然モノだよね(^^

=F5.6=
shuuhen056
 一段絞ると一気に解消する。が、まだ皆無と言うワケではない。

=F8=
shuuhen080
 上とパラパラマンガのようにして見ると解るのだがこれで実用上は満足かな。

=F11=
shuuhen110
 がしかし更に絞ると向上する。もっとも計測上と言うだけで気になる人はあまり居ないだろうけど。この場合は雲もあるから全く気にならないと言っても差し支えない。


★続く
 全く期待していなかったが実に良いレンズなので驚いた。600万画素のK100D Superでは明らかに力不足で泣けてきた(^^; このレンズの解像力を活かすには最低でも1400~1600万画素のカメラが必要だろう。現代のレンズより重くて大きいので、ミラーレス+マウントアダプターではブレ防止も大きな課題となる(かなり難しい)。こうやってテストをすると実感できるが、望遠レンズの解像度を落とす主原因はブレである。例の焦点距離分の一なら大丈夫とかの言い伝えを信じないように。経験則というは無根拠だからね。

TAMRON CZ-715①

TAMRON CZ-715 70-150mm F3.8の分解


 実は以前から「バルサム貼ろうぜ!(仮題)」と云う記事を書いていたのだが、その記事で使うレンズを探している時にこのレンズに思い当たった。取りあえずバルサム剥がれのサンプル玉を取り出すべく分解したのだが…大きな勘違いをしていたのに気付いた(^^;


★現在の状況
 「南巡回[17/08/13]」にて入手したCZ-715である。ハッキリ言ってこれを買ったのは間違いだったと思うが、当時バルサム切れのサンプルが複数欲しかったので仕方が無い。


cz715_balsam
 こんな感じなんだが。一見してバルサム切れに見える(が実は違った)。筆者はご存じの通り修理は面倒でやりたくない方である。がしかしどのような故障がどのような結果になるのか、またそれが修理可能なのかどうかには関心がある。このバルサム切れ?と思われる玉は絞りの前に有るらしい。


070mc056_before
 自動的に補正が掛かってもこの程度のコントラストしか無かった。こんな画像を見せられては修理しない訳にはいかない。それに一度バルサム修理をやってみたいのだ。一度やればもう二度とやりたくなくなるだろう(^^ 修理が趣味なんて奴の気が知れない。


★分解
 分解するにあたってインターネット上で検索してみたがCZ-715を分解した記事は無かった。似ているCZ-210(どう見ても Z-210だが)を分解した記事はあったが、面倒になったのか途中で断念しておりハッキリ言って全く参考にならなかった。そもそも人を頼ろうとした俺がバカだった。全て自力で分解してこそ価値があるのだ。どうせ大して難しくないのは分っているし。そこらのボケたオヤジだって分解しているのだからやれるはず。

 通常玉磨きと言うと前から銘板を外すか、後ろのマウントの方からカニ目などを開けるのが普通だ。がしかしこのレンズは前玉は恐ろしくキレイで出来れば触りたくない。そのため真ん中から分解するのだ。ズームレンズならそれは可能なんだな。


bunkai01
 ピントリングのラバーを剥がしてみるとやはり登場したのがこの穴。このマイナスネジを抜くと恐らくピントリングがクルクル回って上に抜けるのだろう。単純だわな。筆者にとってはラバーを外す方が大変だった。何しろ40年物のゴムだから破れそうなんだよ。


bunkai02
 予想通り抜けた。抜けた位置を記録しておかないと分らなくなるという話も何処かで聞いたが、このレンズの場合は一本道で間違えようが無かった。ちなみにこのレンズのヘリコイドは6ftの辺りで抜けた。これだと右の前玉ユニットに触れなくて済むので助かる。


bunkai03
 どん詰まりやがな…(^^; カニ目を外していく?そんな事では多分到達しないよ。これはヘリコイドやズームのカムをバラさなければ前に進めないのだ。基本ネジを回すだけだから分解なんて大した事は無い。ただそのネジを回すのが大変なのだ。


bunkai04
 横も見たけど分解に必要なネジは無さそうなので、やはりこのトップの三本のネジを外すしかないようだ。これは拭いた後だけどグリスまみれで投げ出したくなった。何度も書くが筆者はグリスが嫌いなのだ。


bunkai05
 やはり抜けましたね。ズームの心臓部のカムがお出ましだ。ここもかなりヒドイ油まみれ状態だ。分解された痕跡は皆無なのでオリジナルが経年でこのようになったのだろう。何しろズームレンズは出現後間もない時期だったので、製品が30~40年後にどのように劣化していくかはメーカーも知らないのだ。


bunkai06
 これです。これがこのレンズを分解する最大にして最初で最後の難関である。このカムの心棒と言うかネジを外すのが難しいのだ。まず合うドライバが無い(^^; 必死で探したが合うドライバが無かった。薄い上に幅広という特殊でそこらのホームセンターなどでは売っていないタイプだ。次に難しいのは鬼のようにネジロックされている事。初めて分解した46Aはこれでプラ部品を割ってしまったんだな。上の黒いネジに合うドライバは1時間近くかけて削って作ってやった。


bunkai07
 取れた…これは上写真の上のカム、ズームの範囲を規定するカムの心棒である。これが中の中までネジロックされており、アルコールを付けたくらいでは溶けやしない。ちょっとなめてしまったが見える部分じゃないからイイだろう(^^セフセフ)。


bunkai08
 これであとは残りのズームカムの2つのネジを取ればカムが上に抜ける。この2つのネジは割と大きめで楽だが油まみれなのとワッシャが入っているのがウザい。特にワッシャは組み立ての時に難儀する事が予想できる。


bunkai09
 カムも抜けましたと。これも油まみれですごい。流れにくいグリスを使っているとは思うが、それでも40年の歳月はダテではない。こんなにブチまかれてしまうんだね。なお偏摩耗や乾燥している部分は全く無く、大切に使われていたであろう事が判る。

 ここで根元の3つのネジを外すのだが、何故かイモネジも3つついてるんだよなあ。これは今も判らない謎だ。ネジで止めてあるのにイモネジが要るのか?無駄だと思うけど無駄なモノは無いはずなので何かの役に立つのだろう。


bunkai10
 やったー首が取れたぞ。これ以降はもう絞りと後群なので今日の所は用は無い。さてひっくり返して玉を見るぞ。


bunkai11
 キター!バル切れだ。このように裏から見れば簡単に分解できるわけだ。イヤちょっと待て!これおかしいぞ。何か本当に濡れているように見える。これ汚れじゃないのか?ためしに拭いてみたら落ちてしまった(^^; これって油の蒸発した奴じゃないか。金属の削りカス?があったのに一緒に拭いた為にコーティングに傷が付いてしまった。拭かずに洗えばよかった…。


bunkai12
 何だよクソが!組み立てるぞ。キレイになって前群の透明度が増したので修理完了じゃねえか。ちなみにこれが怪しいイモネジの穴。左右に見えるネジが定位置で止まるのでイモネジは調整には使えない。何のためのネジなのか解らん。カムの所のプラワッシャに注意して組み立てるが案外簡単でアッと言う間だった。理解しているとこれほど早いのか。


bunkai13
 カムも付いたし、あとはヘリコイドを付けるだけだ。ここからはクソマッハで4、5分もあれば組み立てられる。


bunkai14
 完成!動きも問題なく正常に組み立てられたようだ。明るくなったらピントのテストしてみるけど大丈夫だろう。


★テスト
 入手当初はバルサム(では無かったが)クモリのせいでコントラストが全く無かった。


070mc056_after
 一寸大きさが違っているがトレペ一枚消えたようにコントラストが付いた。実は掃除してから気づいたのだが後群にも同じような泡がウッスラ発生していた。重なっていたので見落としたのだろう。オレも目が悪いな…次回これを掃除してやろうと思う。


 バルサムのネタは無くなっちゃったけど使えるようになったのでまあ良しとするか。初めての時にブチ壊してからトラウマだったタムロンのカムも征服したし、それなりに気分が良い筆者だった。

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