ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

KOMURA

コムラノン925(^^;;

最終回「さらばコムラノン怒りの爆死!」


 特に望んでいなかったレンズだが、まさかこんなに早くお亡くなりになるとは思わなかった。それはカビ玉を磨こうとしたことから始まる(前回記事)。

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 ところでコムラーのユニマウントとコムラノンマウントって互換性が無いんだね。何か色々な意味でこの会社イヤだなあ。


★中玉掃除
 実はこのレンズは真っ二つに割れるのだ。ちょうどカワノンがそうであったように。以前のコムラー時代は捩じっただけで分離できたのだが、このコムラノン時代はそんなに手軽ではない。「コムラーとコムラノンだから同じだろう」なんて考えて絶対に力一杯回さないようにしよう。壊れるよ。


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 ズームリングのゴムを剥がすと3本のネジが出て来る。それを外すと絞り前と絞り以降に分けられるのだ。これでカワノンと同じ設計者だという事がほぼ確定した。カワノンの時代にはコムラーは既に存在しなかったので、会社が倒産した折に社の人員が移籍したのではないだろうか。もしくはコムラノンはカワノンを製造した工場のOEMだったか。


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 こんな感じで分れる。中玉掃除は裏だけは楽々終わるのだ。


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 あれピントが抜けた(^^; 上手い具合に裏だけにカビがあったので楽勝で中玉掃除は終わった。

 で覗いてみたのだが、やっぱり前の方が汚すぎてカビ取りの効果は無かった。前も開けて前玉掃除をするしかないか。


★前玉掃除
 このレンズの前玉は当初からカビていたのだが、いつもは直ぐに掃除する筆者も手を出す気になれなかった。カニ目溝が小さくて引っかからないからだ。このレンズはリングが露出しているので傷だらけだとカッコ悪い。


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 仕方が無いので別のツールを出してきた。一体いくつあるのだろうか?(^^; このツールは設計がクソ(合わせるのが面倒、カニ目に誤差が出る)なので使っていなかったのだが、比較的簡単にビットが自作できるので手に入れたのだろう。


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 こんなに細いリングなのである。引っかかる所も小さくて滑りやすい。


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 前玉の次の玉は分厚い貼り合わせ。これにもカビが生えていた。


 次の穴あきのリングが回らなかった。渾身の力を込めてやっているうちに傷だらけになってヤル気が無くなってきた。

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 もうこんなになってしまったが、これは内部なので後でスポットすれば目立たない。実は金属枠にハマっているこの玉がクモリの元凶だ。

 このヒドク変質している中玉を洗ってみたが全くクモリは取れない。表面は何ともなくてどう見てもガラスの中がクモっているのだ。これって(そうは見えないけど)貼り合わせなんじゃないか?もう傷だらけなので構わないからこれを無理やり剥がしてやろうと思い立った。


★バルサム剥がし!だがしかし。
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 中玉のバルサムと言うかUV接着剤の貼り合わせが腐っているらしい。他人の記事でも中玉が腐っていたからこのレンズの持病なのだろう。何か間がカビたように花が咲いているのが気持ち悪い。絶対に剥がしてやろう。この際だから接着はしないでもいいや。


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 インターネット記事を真に受けて煮てみた。本当はアセトンでやりたかったが、手持ちが無いのと買う金がもったいないという両方の理由で手軽に済ませたのである。そしてこれがこの玉との最後の別れとなった。


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 水を捨てて引き揚げてみると…バキバキにヒビが入って割れているではないか(^^;


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 ダメだこりゃ。まあ考えてみればバルサムならまだしもUV接着剤がお湯で剥がれるわけは無いよな。バルサムは熱で溶けたり固まったりするわけだが、UV接着剤は紫外線で硬くなったらもう元には戻らないのだ。なので有機溶剤などしか効果は無いだろう。


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 しかし貼り合わせだからかバラバラにはならないのが不思議だ。見た目で2枚ではなく3枚貼り合わせに見えるのだが、望遠で3枚貼り合わせは見た事が無いから気のせいだろう。


★蘇るコムラノン…無理だった(^^;
 完璧にレンズとしての命脈を絶たれたコムラノンだが、このまま組み立ててみたいとは思わないか?オレは思うんだな(^^


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 でテスト撮影してみたが、割れていて性能が落ちているのか、組み立てが上手く行っていないのかピントは結ばなかった。覗いた感じでは収束していたので行けると思ったのだが。表裏を間違えた可能性もあるが、どちらにせよソフトフォーカスになるのは避けられないな。


★一巻の終わり
 「他人の言う事は素直に信じるな」と言う当たり前の事実を確認させられた。コムラノン(コムラーに非ず)がカワノンファミリーの前身であることが濃厚になってきたのも収穫か。次に手に入れる時は50円の時だけだが、構造は知り尽くしているし予備パーツもあるので思い切り行ってみたい。今日の教訓は「UV接着剤の貼り合わせは煮て剥がしてはいけない」だ(^^

コムラノン925(^^;

KMC KOMURANON MACRO 925


 動作チェック記事で「晴天下で撮影したらどうなるか興味は尽きない」と書いたのだが、このレンズは色々問題が有るので放置されていた。元々望まずして買った物なのでヤル気が出ないのは致し方ない。実際このレンズには外見も仕様も全く魅力を感じていない。どうせ買うなら価格が50円に下がるまで待ちたかった(^^; 今日またちょっと撮影してみたが、嫌気がさしたので今後再び放置される予感。放置する言い訳にこの記事を書いたという噂もある。

 問題とはまずマウントがよく解らない事。交換マウントらしいのだが外すと上手く着かない。このレンズもう一本別マウントを買ってみるか?だがそれより大きな問題は熱糞が壊れそうなこと。マウントだけでこの大きくてクソ重いレンズを支えるわけでハッキリ言ってヤバい。K&FのマウントアダプタにはFDの三脚座付きは無かったんだよなあ。少なくともさくらやには売っていなかった。なので画期的な保持方法が生まれない限り使いたくない。カメラの予備が無いから。


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 晴天時に例のアンテナを撮影してみた。しかも逆光気味で。眩しくてピント合わせがロクに出来ないくらいの逆光だが、御覧の通り物凄いモノが出来てしまった。上が何もしなかったもの、下がデジタル補正を掛けたもの。上のは写真と呼べるようなものじゃない。あまり気にしてないけど発色の悪さも特筆モノ。この被写体は空の青さ以外の色が無いのだが、他のモノを写してもまるでモノクロ写真のように色が無い(^^; それはそれで個性と言っても良いが。


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 熱糞を買ってもうだいぶ経つのだが、遅まきながら初めてソニー純正のコンバートツールを使ってみた。PPL3と違ってレンズ収差補正は出来ないんだね。あ、周辺光量なんてどーでも良いのが補正出来たか(^^; ちなみに上の作例はいつものRawTherapee5を使用した。


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 これだと稍標準ぽくなるけど、画像はPPL3以上に弄れない(ブラック純正よりはマシ)から好んで使う物でもないか。メーカー標準と言うのだけだ強み。これで見るとこのレンズはピントの合ったところはまあまあだが、アウトフォーカス部分はちょっとヤバそう。つまり前後ボケに不安ありという事だ。この前玉の巨大さでF4.5なのだからもうちょっと頑張ってほしかった。これより小型のCZ-825と比べてその差は歴然。この辺りでコムラーに見切りを付けたくなるが我慢だ(^^


macro
 前から気になっているのはこのマクロ機能だ。最短撮影距離は2mなのだが、この表示に拠れば何と60㎝まで寄れるらしい。90-250㎜だぜ?0.6mまで寄ったらどのような倍率になるのか想像もつかない。しかもインナーフォーカスみたいにまったく繰り出されないのが不思議だ。もしこれが額面通りなら相当なマクロ機能と言わざるを得ない。これは試さねばならないけどまた今度な。


 てなわけでやっぱり撮影したくない気分になったので暫く放置する(^^; 次回があるとしたらレンズ内部の掃除くらいかな。スポットカビは真ん中あたりなのだがバラせるかな?いや普通にバラせるけど罠に引っかかって元に戻せなくなる危険もある。

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