ネコマタギ★レンズ研究所

ジャンク屋の箱の中で引き取り手が無いレンズを好んで研究するブログである。

OLYMPUS

HJCL日記[18/03/09]

 今日もまたαレンズゲットだぜ!これでαマウントは計14本となり単独3位に浮上。2位がアダプトールの15本なので、この勢いなら春本番までには並ぶか追い越すだろう。アダプトールはもう増えないというか余程格安でもない限り買うつもりが無いから。何か最近ジャンク人気が出てきて不愉快なのね(^^ 人気=価格上昇だから。そうでなくとも最近はMFレンズ・金属製レンズが入手難、若しくは高価になってきたのでAFレンズ・プラ製レンズに移行を模索しているのだ。金属・MFはもう古い!これからはプラ製AFレンズがHJCLの主になるだろう。

 ちょっと予告するとSZ-X210の次のレンズ記事はAFのタモ論77Dが登場する。これがまた良くも悪くも度肝を抜かれる面白いレンズで…(^^; イヤ当初現像が上がった画像を見たら「何だこのクソレンズは!」と隣のポチに投げつけたくなるレンズだったのだが、その正体を知るにつれてスッカリその怪しい魅力に取りつかれてしまった。今では「これを手放すなんてとんでもない」レンズになりつつある。コントラスト重視のAFレンズにも面白いのはあるね~。特に安物ほどとんでもなく面白い。実は先日バラした時にブチ壊してしまったのだがXi2880もMFで使うと厄介で面白い。面白い方向が斜め上なんだけどね。ニコウンコや官能の安物レンズも恐らくこうなんだろうなあ。AF NIKKOR 35-70mmでもそのとんでもなさの片鱗は感じられたし。

 そうなるといつEOSマウントを扱うか?という事になるわけだが、これはEOS-NEXマウントアダプタの入手次第なので何とも言えない。これ扱うと楽になるだろうな~。何しろHOの青箱はこれら売れ残った100~500円のレンズで一杯だから。同時にデジタルで使えない銀塩時代のレンズがほぼ皆無になるわけでもう笑いが止まらない。考えただけでもワクワクするね。


★E-500復活!
 別に何所かが壊れていたわけじゃないけど、E-500が復活したというよりBLM-1が復活したのだ。久々に撮影してみたのだが…。


d17545_45
 ぷぷっ!何このウソくさい空m9(^^ これがコダックブルーか!ホントかよ。


d17545_36
 デジタルだけどレンズはあまり冴えないな…。4/3の800万画素だけどノイズが少ないので拍子抜けしてしまった。APS-Cの熱糞だとISO200でもノイズがウザいよ。


d17545_24
 しかしやっぱりそこはブラック、オチはこれだ。何かAFが右の屋根に合わせているのだが…日の丸構図も不可能なのか?(^^;


d17545_17
 完全にピンボケ(^^ ワイドだとダメみたい。もうこれだとα-7000のような原始的な中央一点AFの方がいいような気がしてきた。

 チャンチャン。

4/3は死なず

4/3は死なず、ただ腐るのみ


 この絶え間のない腐臭をどうしてくれようか…感覚的にはもうずいぶん昔のように思えるが、今年1月に買って2月終わりに初めて使ったキットレンズ”ZUIKO DIGITAL 17.5-45mm F3.5-5.6”を思い出した。先日もう期待していなかった43-Fのマウントアダプタを偶然手に入れてしまったので43システム自体を思い出したに過ぎないのだが。このレンズというか、フォーサーズのシステムそれ自体に絶望したため放置してあったのである。何しろ半年以上所有して3回しか使っていない(^^; 最後の4月に撮った写真が出てきたのでここに上げておく(新たに撮った写真は無い)。


=17㎜=
017f040

=24㎜=
024f040

=36㎜=
036f049

=45㎜=
045f056
 フォーサーズの45㎜は対角線画角27度となっている。これは35㎜フルサイズでは90㎜でAPS-Cでは60㎜程度である。つまりこの画質がタクマー55㎜やらロッコール58㎜に勝たなくてはいけないハズなのだが…画像のサイズが違うけどこれで勝っていると思うか?そもそも50年前のレンズとどっこい勝負になる時点で存在価値が疑われるわけだが。テレセントリックやらフランジバックのアドバンテージはどこに消えたの?


017m040
 うわっ!全然解像してない(^^; そこらのコンデジと大差無いぞ。


026s040
 43でもここまで近づくと結構ボケる。


045m056
 開放だとハロっぽいのが気になる。デジタルなのに何故か昔風なんだよな…悪い意味で。


 一番最後にやって来て一番最初に消えて行った43規格。結果として「フォーサーズを買った人はアホ」という事になってしまった。ちなみにメーカー自身が真っ先にバックれたのだからこの結論はメーカー保証付きだ(^^ それにしても後出しジャンケンで負けるのはカッコ悪いしメーカーの見識を疑う。どうせ負けるならOMマウント、或いはOMAFマウントのままデジタルにすれば良かった。そこからミラーレスのM4/3へ移行したなら恥もかかずに済んだ。

Zuiko 100-200mm④

遂に組み立てを断念して破棄の巻(^^;;


Zuiko 100-200mm①
Zuiko 100-200mm②
Zuiko 100-200mm③

 前回玉を入れ替えようと思ったら枠にガッチリ嵌ってビクともしなくなっていた。逆に入れたから?それとも斜めに入ったから?どちらにしても枠を取り出して叩くくらいしか手が無い。バラして後玉ユニットを取り出すしかないようだ。


★後玉ユニットを取り出す
kaitai_01
 ズームのカムを外さなくてはいけない。それには当然ながらカムの心棒を外さなくてはいけない。思い切りネジロックしてあるがハッキリ言って無用だよね。だってこれが緩む前に玉の方がダメになっちゃうんだから(^^; 藁の家に電子ロックを付けているようなバカバカしさを感じる。シナーと同じく笑いのセンスだけは認めてやる。


kaitai_02
 外すとカニ目ネジ(^^; やっぱりこれバラしにくいように作っているんだろう。自分の会社のメンテナンス係のオヤジのコストも考えた方が良いのでは?第一バラしにくくする必要なんか何処にも無いと思うのだが。日本の企業特有の訳分らなさだ。


kaitai_03
 おいおい、カムは取れたけどもう何も残ってねえぞ。こうなったら下の方の外せるネジを全部外すしかなさそうだ。玉を掃除するだけで全バラさせられるのか?


kaitai_04
 取りあえずこのどーでも良さそうなネジを外してみるか。


kaitai_05
 ガビーン!ネジを外すと何と下にそのものずばりのネジ発見!最初からここを目指せばよかったんだな(^^;


kaitai_06
 長穴になっている。これは左右に調整する事を表している。外すともう判んないね。


kaitai_07
 ネジを外すとマウントが付いている所がソックリ外れた。しかし後玉ユニットを外すだけなのにここまでバラさねばならないのか?


kaitai_08
 取れましたー。このユニットは上のユニットを外すだけではダメで、上の方にねじ止めされている。つまりヘイコイドなどを外さないといけないのだ。後玉ユニットを外すのにヘリコイドを外さなければならないレンズなんて他に無いだろう。


kaitai_09
 もうあとには何も部品は残っていない(^^; 本当に筒だけ残っている。


★後玉ユニット分解
kaitai_10
 これが後玉ユニットだが、後ろに絞りユニットが付いている。で結局枠からレンズは外れなかったので、仕方なしにDQNのアイドル556を吹きつけてから木の台に枠を叩きつけてやった。2、3回叩いたらコロリと出てきた。ま、出てきてももう何にもならないんですけどね。


kaitai_11
 これが絞りユニットだがなんかすごく薄い!ネジ3本なので外してみよう。


kaitai_12
 取れた!何という薄さなんだろう。これ単体で完全に絞りが完結している。あとはこれをレバーで動かすだけだ。この時期に既にこんなモノがあったのか。このユニットだけは素直に驚いた。けどレンズはソコソコの大きさなので役に立っているとは言えない(^^;


kaitai_13
 後に残った金属ゴミ。本当にバラバラでバラせる所は何処にも無い。ここまでやらなきゃとれねえのかよ。アホか!と呆れる思いだ。まあもうちょっと効率を上げられるかもしれないが。


kaitai_14
 取り出した玉。下段左が取れなかった貼り合わせの玉。クモっている元凶の玉でもある。この玉は磨きの練習に使いたい。


kaitai_15
 使えそうなのはマウントと絞りユニットくらいかね…。


kaitai_16
 完璧に金属ゴミです(^^; 頑張れば組み立てられるけどクモリも取れなかったし面倒だし。なお絞りリング以外はほぼ全て金属部品だった。


kaitai_17
 もちろんネジは全部取っておく。これが後々助かるのはもう分っている。


kaitai_18
 このスチールボールも無くしやすいので取っておく。大きさが合えば流用できるだろう。


kaitai_19
 さてコイツをどうしてやろうか?クモリを取る記事でまた再びお目にかかる事になるだろう。


kaitai_20
 正規の並びに戻して後玉群を組み立ててみた。外してやれば素手でも組み立てられるほど簡単だ。ただ筒の奥にあるから難しいだけなのだ。


 結局全部バラしてしまった。後玉ユニットを外すネジさえ判っていればもっと早くできたのだが。もう一度このレンズをバラす機会があったらもっとスマートにやりたい。ブザマに敗退したのでもう買わないとは思うけど、更に安い50円で売っていたら買うかもしれないし…(^^;


★一巻の終わり
 どこかのサイトに「このレンズは頭にSが付いているのでOEM」と書いてあった。あくまでもその記事に依れば運枯支那製らしいのだが、そう言われると成程と肯いてしまうくらいの効率の悪い機構だった。タムロンやトキナーでは有り得ないほど手がかかる。シグマは全バラした事が無いからシラネーけどここまで酷くは無いだろう。ワーストワンはこのレンズという事で。

Zuiko 100-200mm③

玉を入れ替えなくてはいけないようだ(^^;


Zuiko 100-200mm①
Zuiko 100-200mm②

 前回「いやどうもこんなモノらしい」と書いたが、それは全くの出鱈目で実は入れ間違いをしているのが確定的となった。元の状態で写した写真と全然違うから(^^; どうも例の後玉ユニット内のクモリ玉を逆に入れたようだ。全く写らなければ気付くが、ある程度写ってしまうとこれで良かったような気になるものだ。そこでもう一度玉を取り出して入れ替えようと思った。先回りして言うと入れ替えは不可能だった。それどころか…。


★もう一度バラす
hazushi1
 またこれか。この絞り機構を何度見た事か。このレンズは絞りのスチールボールが上に載せるようになっているので楽だ。このレンズで楽だと思ったのはそれだけ。あとはクソ又クソ、機構だけならキングオブクソレンズだ。それはさておきバネを外してレバーを外す。


hazushi2
 これで絞りに関する部分は全部外した。こうしないと後玉ユニットが回せないのだ。あとから判ったが後玉ユニットはスッポリ外せるっぽい。ただそのためにはやはり全バラしなくてはいけないようだ。それについては次号を待て。


hazushi3
 ゼーゼーハーハー、また傷だらけになってしまったじゃないか。いや傷よりももうじきグニャグニャになって回せなくなってしまいそうだ。ユニットを取り出したら楽に回せるんですけどね。


hazushi4
 次のこのカニ目も筒の奥で回すと異常に面倒くさい。いや付ける方がもっと面倒なのだが。確か30分くらいかかったような。


 こうして遂にクモリ玉を露出させたのだが、何故か全く微動だにしないではありませんか(^^; 吸盤で吸ったらレンズが持ち上がるくらいビクともしない。勿論叩いたくらいで出て来るものじゃない。ガッチリとアルミの枠にはまりこんでいるのだ。この辺りでもうこのレンズを捨てる気になってきた。復活は諦めるとしても意地で何とか玉を取り出すべく後玉ユニット自体が外れないか分解してみたい。バラバラにしてやるから覚悟しやがれ。実際後玉ユニットを取り出すには完全にバラバラにしないと無理だったのだが…。


★次回へ続く
 今回終わらせようかと思ったが長くなって終わらないので分割。

樹脂の崩壊

a6241c0b.jpg
 筆者の中では最近15年ぶり、イヤ20年ぶりのカメラブームなので、久々に仕舞っておいたカメラを取り出して検品していたらこれを発見した。何だこりゃ?レバーの樹脂が砂糖を塗したように粉だらけになっているぞ?(^^;


9e75a7c4.jpg
 別角度。先端はカメラを持ち上げた時に割れたのか無くなっている。正に砂糖のような粉で、吹けば何処かに飛んで行ってしまいそうだ。とても体に悪そうなのでやらないけど。


7c43ae5c.jpg
 触ったらレバーの先端(パーツナンバーCA8751)が全部粉になって消滅してしまった!これは一部残った残骸だが30%程度しか残っていない。こんな症例は初めて見たなあ。この粉が錆のように伝染するものだったらイヤだな。樹脂製品の研究開発をしている人に原因を聞いてみたい。


b944d160.jpg
 あとには金属のレバー(CA8749)だけが残った。この樹脂部分はネジ(CA8806)で止めるようになっているのを初めて知った。尤も先端付近に接着?の跡もあるが。ネジを外そうとしたらなめてしまった…樹脂の劣化による影響で錆びていたのだ。


78e72caa.jpg
 実は貴重なM-1だったのでした。何でいつも貴重品の扱いが悪いのか?(^^; 昔の筆者を見つけ出して殴りつけてやりたい。尤も隣に置いてあったOM-1は何ともないので、保存の問題というよりは素材そのものに原因がありそう。


 それにしても樹脂製品は本当にアテにならない。これほど保存の影響を受けやすいモノは後世に殆ど残らないのではないだろうか。このような新素材を喜んで使っていた昔の人はもう居ないけど、あなた方の為に今後も困った事になりそうだよ…。


★追記
 どうもこのレバーの樹脂が腐るのはこのM-1の持病らしい。OM-1ではならないのでM-1固有の病気と思われる。やはり初期型は樹脂素材に致命的な欠陥があるのだろう。何処かのブログに「M-1は部品の材質がOM-1より良い」なんて書いてあったけどウソでした(^^

http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f210256021
http://megalodon.jp/2017-0330-0307-39/page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f210256021
 あ、肝心の写真が取れていない!(^^;

ad858c4b.jpg
 これな。

最新コメント
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ