Tokina SZ-X210 70-210㎜ F4-5.6(857xxxx)
Tokina SZ-X210①
Tokina SZ-X210②
Tokina SZ-X210③
Tokina SZ-X210④
前回は中距離(有限距離)のテストを行なったが、今回は定型テスト最後のマクロテストである。マクロは全絞り行なうので焦点距離は70、110、210㎜に限定する。ちなみに今回のモデルはMDマウントという事でハイマチック7sを起用した(^^
★70mm
=F4.0=
ううむ、露出又失敗か(^^; 今も掴めていない我が熱糞タソの露出である。以下開放辺りがオーバーの傾向が続く。被写界深度は浅いが画質は悪くない。
=F5.6=
このハイマチック7sはブサイという事は無いが下を向いてしまってカッコ悪い。まあ会社が家業を捨てて駆け落ちしたので恥じているのかもしれない(^^ それはさておきハロが消えて画質は向上。
=F8.0=
カメラの写真らしくなってきた。
=F11=
申し分ないですね。
=F16=
ちょっと暗くなってきたが申し分ない。
=F22=
ピントは更に深くなったが明確な回折ボケはまだ始まっていない。充分使える絞りだ。
=F32=
ここでハッキリと判る回折ボケが現れた。F22では現れなかったのでF32は特殊用という事で。
★110mm
=絞り開放=
さすがにこの焦点距離だと開放はボケる。ボケ部分がヘンな色になっていない所にSDレンズの威力が出ている気がする。どんなに良く設計しても通常ガラスレンズでこれを完全に防ぐのは不可能だ。
=一段絞り=
ハロは消えてよい画質になった。あとは何所までピントを合わせたいか?で絞りが決まる。
=二段絞り=
ミノルタのmi辺りのボケにちょっとイヤな所があるが画質は良い。ボケに難点があるレンズなのでもっと絞りたい。
=三段絞り=
まだピントが足りないが鮮鋭性は申し分なし。
=四段絞り=
リング表示でF16だがこれでほぼピントが来た。
=五段絞り=
リング表示でF22だが完全にピントが来て言う事無し。
=最少絞り=
リング表示でF32だとさすがにホワッとしてきた。この絞りはやはり特殊用途だ。
★210mm
=F5.6=
物凄いハロの嵐!(^^; こういう球面収差の大きなレンズはコントラストで合わせると後ピンになる場合が多い。コントラストが低く、ピントに芯があるハロを伴っている辺りに合わせるとジャスピンが来る。この被写体の場合は何所に合わせるかは各人に依るんだけどね。
=F8.0=
相変わらずヒドイ(^^;
=F11=
これでもまだ何となくハロっぽい。
=F16=
大体いいかな。ってもうF16だよ。
=F22=
完全に球面収差を感じなくなったのってここなんだよね。ホコリがシャープになっている(^^;
=F32=
ま、何とか使えるか。
=F45?=
さてここで質問です。ワイド側(つまり通常)F32に合わせた時のテレ側(1段暗い)の絞りはいくつになるの?一応絞られているのでF45相当で良いんだよね?F45の表示は無いので気になったんだけど。一応画質は見られるのでこのような写真になった。使えそう。
今回は金属質のカメラを被写体にしたが、このようなメタリックなモノより有機物と言うか生もの(人物・動物・植物)が向いている気がしてきた。もし次回撮影するチャンスがあったらそういう物を写してみたい。マクロもそれなりに寄れるので徹底的に使い込んでみたいレンズである。
★一旦終了
これでHJCLの定型テストは終わった。もし次回があるとすればもう一度分解に挑戦したい。その後は(運よく元に戻ったらと言う限定付きで)一般撮影で外に持ち出してみたいところ。SDレンズを使用していながら非常に廉価なレンズだったので楽しみなのである。