遂に組み立てを断念して破棄の巻(^^;;
Zuiko 100-200mm①
Zuiko 100-200mm②
Zuiko 100-200mm③
前回玉を入れ替えようと思ったら枠にガッチリ嵌ってビクともしなくなっていた。逆に入れたから?それとも斜めに入ったから?どちらにしても枠を取り出して叩くくらいしか手が無い。バラして後玉ユニットを取り出すしかないようだ。
★後玉ユニットを取り出す
ズームのカムを外さなくてはいけない。それには当然ながらカムの心棒を外さなくてはいけない。思い切りネジロックしてあるがハッキリ言って無用だよね。だってこれが緩む前に玉の方がダメになっちゃうんだから(^^; 藁の家に電子ロックを付けているようなバカバカしさを感じる。シナーと同じく笑いのセンスだけは認めてやる。
外すとカニ目ネジ(^^; やっぱりこれバラしにくいように作っているんだろう。自分の会社のメンテナンス係のオヤジのコストも考えた方が良いのでは?第一バラしにくくする必要なんか何処にも無いと思うのだが。日本の企業特有の訳分らなさだ。
おいおい、カムは取れたけどもう何も残ってねえぞ。こうなったら下の方の外せるネジを全部外すしかなさそうだ。玉を掃除するだけで全バラさせられるのか?
取りあえずこのどーでも良さそうなネジを外してみるか。
ガビーン!ネジを外すと何と下にそのものずばりのネジ発見!最初からここを目指せばよかったんだな(^^;
長穴になっている。これは左右に調整する事を表している。外すともう判んないね。
ネジを外すとマウントが付いている所がソックリ外れた。しかし後玉ユニットを外すだけなのにここまでバラさねばならないのか?
取れましたー。このユニットは上のユニットを外すだけではダメで、上の方にねじ止めされている。つまりヘイコイドなどを外さないといけないのだ。後玉ユニットを外すのにヘリコイドを外さなければならないレンズなんて他に無いだろう。
もうあとには何も部品は残っていない(^^; 本当に筒だけ残っている。
★後玉ユニット分解
これが後玉ユニットだが、後ろに絞りユニットが付いている。で結局枠からレンズは外れなかったので、仕方なしにDQNのアイドル556を吹きつけてから木の台に枠を叩きつけてやった。2、3回叩いたらコロリと出てきた。ま、出てきてももう何にもならないんですけどね。
これが絞りユニットだがなんかすごく薄い!ネジ3本なので外してみよう。
取れた!何という薄さなんだろう。これ単体で完全に絞りが完結している。あとはこれをレバーで動かすだけだ。この時期に既にこんなモノがあったのか。このユニットだけは素直に驚いた。けどレンズはソコソコの大きさなので役に立っているとは言えない(^^;
後に残った金属ゴミ。本当にバラバラでバラせる所は何処にも無い。ここまでやらなきゃとれねえのかよ。アホか!と呆れる思いだ。まあもうちょっと効率を上げられるかもしれないが。
取り出した玉。下段左が取れなかった貼り合わせの玉。クモっている元凶の玉でもある。この玉は磨きの練習に使いたい。
使えそうなのはマウントと絞りユニットくらいかね…。
完璧に金属ゴミです(^^; 頑張れば組み立てられるけどクモリも取れなかったし面倒だし。なお絞りリング以外はほぼ全て金属部品だった。
もちろんネジは全部取っておく。これが後々助かるのはもう分っている。
このスチールボールも無くしやすいので取っておく。大きさが合えば流用できるだろう。
さてコイツをどうしてやろうか?クモリを取る記事でまた再びお目にかかる事になるだろう。
正規の並びに戻して後玉群を組み立ててみた。外してやれば素手でも組み立てられるほど簡単だ。ただ筒の奥にあるから難しいだけなのだ。
結局全部バラしてしまった。後玉ユニットを外すネジさえ判っていればもっと早くできたのだが。もう一度このレンズをバラす機会があったらもっとスマートにやりたい。ブザマに敗退したのでもう買わないとは思うけど、更に安い50円で売っていたら買うかもしれないし…(^^;
★一巻の終わり
どこかのサイトに「このレンズは頭にSが付いているのでOEM」と書いてあった。あくまでもその記事に依れば運枯支那製らしいのだが、そう言われると成程と肯いてしまうくらいの効率の悪い機構だった。タムロンやトキナーでは有り得ないほど手がかかる。シグマは全バラした事が無いからシラネーけどここまで酷くは無いだろう。ワーストワンはこのレンズという事で。